オスマン帝国外伝シーズン4あらすじ 91話 E139の1 デフネとギュルフェムの最後

1566年
ソコルルに知らせが届く。ソコルルはそれをよい知らせと受け取った。そしてスレイマンに知らせる。果たしてどん良い知らせなのだろう?(よい知らせをトルコ語はミュジデと言います。アルミン役をなさった方の本名もミュジデです)
回想
森を走る馬。知らせをイスタンブルから持ってきた。イブラヒムが手紙をスレイマンに渡す。
手紙にはスレイマンの父セリム皇帝が逝去したことが書かれてあった。
イブラヒムはすぐさま剣を取りだしスレイマンに捧げる(あれ、この剣はトルコ至宝展で見たスレイマン大帝の剣と似てます!)

シーンは突然イスタンブルのスレイマンの部屋の中にかわる。
独り残されたセリムがバイラム(おまつり)に来ていた。手に口づけしあいさつすると、セリムも息子ムラトはこのバイラムには道が悪くて間に合わないと伝える。ソコルルは「みんながバイラムの礼拝のために庭で待っています」と伝えると元気なくうつむいたまま「分かった」というスレイマン。(あれ?いつのお祭りのことなのだろうか?)
見たところスレイマンは足がかなり痛そうだ。立ち上がろうとすると足に痛みが走る。

バヤジトがなくなって4年はたっただろうか?だがミフリマーフはバヤジトのことを忘れたことがない。彼女はバイラムの日にスンビュルと話していた。
話は1561年9月バヤジトが亡くなった後、のこされたバヤジトの家族がどうなったかについてだった。特にバヤジトの息子メフメットのことを思い出していた。
同年の冬、デフネがある部屋の前でナイフをもっていた。数人のアーたちに取り囲まれていた。部屋の中にはメフメトがいた。バヤジトの末息子だ(実際には存在しないかも?)
するとヌールバーヌーがやってくる。


「もう終わったのよ、アーに引き渡しなさい。」というとデフネは半狂乱で抵抗する。「もしこどもを殺したらあなたの子供も同じ目にあうわ、やめてください、あなたも一人の母親でしょう、どうか憐みの心を持ってください」
というとヌールバーヌは「その通りだわ、私は一人の母親よ、だからこそ、こうしなければならないの。自分の子供たちのために」と答える。
するとデフネは「あなたが幸せを感じるときはいつでも、私たちにした残酷さを思い出し不幸も感じるように」と祈る。ヌールバーヌが
「捕まえろこの女を」とさけぶと同時にデフネは部屋の中に入りカギを閉め、そして「彼らはあなたを連れて行かないわ。私たちは決して離れ離れにはならないわ。」というと、うなずくメフメット。
部屋の外では「ドアを壊せ」と怒鳴るヌールバーヌの声がする。「逃げるかも知れない、兵士に伝えて、逃げたらつかまえるように」という指示も彼女は忘れない。こわい!彼女は続けて「壊せ!壊せ!」とさけぶ。
ようやくドアが壊れヌールバーヌは中に入った。彼女がみたものはデフネの膝の上に抱かれたまま横たわってる小さなあわれなメフメットの姿があった。デフネは毒薬を飲んだ。2人はバヤズィットの元へ旅立った。

そして5年が過ぎた。バイラムの挨拶をヌールバーヌは子供たちから受ける。
娘の一人が赤ん坊を彼女に見せる。その赤ん坊の名はメフメットだった。
「なぜこの名をつけたの?違った名前ならよかったのに」といい、複雑な表情で自分の孫を抱くヌールバーヌ。
デフネの最後の祈りが通じたのだった。ヌールバーヌは次期皇帝の妃であり、多くの子供たちにも恵まれ、あいさつされるとの真っ最中で、デフネの息子メフメットのことを思い出したのだった。

ブルサではマヒデブランは夢を見た。「スレイマンが白いカフタンを着ていたわ。ムスタファが死に向かい時に着ていたような白いカフタン、これは神からのしるしよ。スレイマン大帝の最後は近づいたわ。」いうと、
「かなりもう年を取っていますし、もう宮殿から出られなくなったようです」とフィダンは答える。
すると「準備して出かけるわ」とマヒデブランは言いだす。どこへ行くのだろう?

ソコルルとセリムはヨーロッパ情勢を話している。ヨーロッパではこのころもうすでにオスマン帝国は劣勢になっていた。すぐにでも遠征に出発しなければならない状態だった。以前の皇帝ならすぐに出兵しただろうが、スレイマンは足の痛みがひどいので無理だった。
そこでセリムは「皇帝がいかなくても大丈夫だ。ソコルルお前が出征せよ」と大宰相のソコルルに話を持ちかける、「規則によるとできないのでは」と答える。
「セリムは規則は変えられることができる。神のおきてではないのだから・・・」というが果たしてソコルルは遠征に出発するのだろうか?

ミフリマーフは父スレイマンにお祭りの祝いの挨拶に来る。二人は昔話をする。
「昔のバイラムをおもいだすわ。子供たちの声が響いていたわね。太鼓や歌や踊り・・・みんなが楽しく過ごしたわ。」とにぎやかだったハレムの日々を思い出すミフリマーフ。

フェルハト・アーがスンビュルに尋ねる。「ヒュッレム スルタンはあなたを自由にしました。それなのになぜあなたはまだここに留まるのですか?」と、スンビュルは
 
「ヒュッレムスルタンのために戻りました。二度と出ていくつもりはありません。ここから出ていくというのは、私にとって水から出た魚のようなものです。でも出て行こうとあなたは考えているのですね」とスンビュルが反対に尋ね返す。
 
「皇帝への忠誠永遠で彼への愛は消えてはいません、かえって増しました。ですが、なぜか宮殿にいると違って感じるのです。出ていけと言われているように感じるのです」

「すべてはあの晩から始まったんだね」とスンビュルは言う。
(あの晩てどの晩?だろう、スンビュルが答えてくれた。)

「ギュルフェム妃が亡くなったその晩から始まったのだね。これには秘密があるのだろう、ほんとにおそろしい晩だった。我慢できないのなら私に話してくれ。私はこのサライの秘密をすべて飲み込むから」
するとフェルハトとは話し始めた。
1562年、ギュルフェムがやって来て、スレイマンの話をスレイマンの部屋の前でフェルハトと話し出す。バヤジトの死の後何ものどが通らない等々、フェラハトはスレイマンの様態を細かくギュルフェムに話すが、ギュルフェムのなぜか顔は険しかった。ギュルフェムとフェルハトがバヤジトの話を始めると、ギュルフェムは「医者があなたをよんでいる」と伝え、彼はその場を去った。
ギュルフェムは部屋に入る。そしてスレイマンにはなしかける。

「眠れないのですね。子供たちを殺した父がどうやって眠るのですか。ムスタファの死においやりそしてジハンギルの死の原因にもなったわ。今度はバヤジト。誰が何といっても彼を殺したのはあなただわ。あなたが望まなかったら、葉っぱ一枚でさえだれもをむしり取ることさえできなかったはずよ。バヤジトを敵の腕の中にあなたが投げ込んだのよ。ですから『私は無実だ』と決して言わないでください。この不幸はすべてあなたのせいだ」と言って不気味に笑う。
ギュルフェムはバヤジトの死後スレイマンに対する考えが変わってしまったようだ。「皇帝の玉座がなんだというの、今あなたは座ることもできない玉座のためにみんなを不幸にしたのよ。あなたの手についた血は海でさえ、いや大洋でさえ洗い流すことはできないわ。」といってスレイマンを刺そうとした。
それを止めに入ったフェルハトにギュルフェムは刺される。スレイマンを刺そうとしたそのナイフでだ。」

「申し訳ありません。スンビュルアー、だれにもこのことを言えません。」と彼が無念簿内を打ち明けると、スンビュルは彼独特のやり方で彼を慰める。
こうしてドラマではギュルフェムはスレイマンを刺そうとして亡くなった。
 
ずっと忠誠を尽くしてきたギュルフェム妃、だれよりも妃にふさわしい妃だった。悪に手を染めることなく、彼女は過ごしてきた。だが彼女の最後はナイフで刺されるという悲惨な死に方だった。(ドラマでは)
彼女は子供たちの死の原因を作ったスレイマンを許せなかったのだ。

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