オスマン帝国外伝シーズン4あらすじ 83話後半、84話 E136後半

キュタフヤから戻ったミフリマーフはスレイマンに報告する。

同行したアリパシャにはミフリマーフは口止めしたため、彼はバヤジトが軍隊を準備をしていることは言わなかった。
ミヒリマーフは

「真実を隠すつもりはありません。いつもバヤジトが悪いと思うようですが、そうではありません。
セリムはバヤジトの性格をよく知ったうえで、いつも先回りをしますわ。
そしてあなたに告げ口をするのです。
彼の間違いもありますわ。お酒を今でも飲んでいるのですよ。
あなたに以前のまないと約束しましたのに」とスレイマンにいうと、

「セリムの性格を私もよく知っている。
やめさせるための準備がある。
だが彼の過ちはただ自分にのみ害があるが、バヤズィトのそれは彼自身と彼の兄弟に害を与えるものだ。
そして私にも危険を感じさせる。
これがことのしんじつだ」

というとミフリマーフは黙るしかなかった。

というところで
セリムからスレイマンに贈り物が届く。セリムは如才ない。こうしていつもスレイマンを味方につけてきた。

ミフリマーフは出迎えたリュステムにバヤジトは戦いの準備をしている。
アマスィヤへ行くことにして時間を稼ぐ必要があると話すが、リュステムは

「このことが皇帝に知れたらどうなるのか」

というと、「バヤジトが勝てば何も問題ないわ」

というミフリマーフだった。
リュステムは

「どちらかの味方をしたのは間違ったことだ。私たちの義務は戦いを食い止めることだ」

というがミフリマーフは

「セリムが機会があれば必ず襲いかかってきますわ。母の前で聖なる本にかけてあなたは誓ったでしょう。バヤジトを守らなければいけないわ」

といい、リュステムを説得しようとする。
だがリュステムは迷っているようすだった。
(あれ?やはりバヤジトからセリムにのりかえるのかな?)

リュステムはヒュッレムのことを思い出す。そしてリュステムは

「もし神の前でかわした誓いを破ったらどうすればいい」

と聞く
「悔悟すればよいです」

とその筋の知識人はこたえる。

「サダカをするように。貧しい人たちに援助しなければなりません。できるなら慈善事業をしてください」ととも付け加える。

こうして 2人の皇子を守ること2人をスレイマンの激怒から避けるというヒュッレムとの約束をリュステムは破った。
誓いを破ったが、慈善は行った。

アマスヤに到着したバヤジトはムスタファ兄を思い出す。
家来が
「ムスタファさまは立ち上がるべきだったのです。
あなたのように、その時すべてが変わったことでしょう。
けれどもあなたの行く末は彼のようにはならないでしょう。
最後にあなたが勝つでしょう」

言うと、バヤジトは

「自分で正しいと思ったことを私はした。
これから起こることにも勇敢さで立ち向かう準備ができている。
神が助けてくれますように」

というと家来は、

「アーミン」

と答える。

一方コンヤに赴任したセリム。ヌールバーヌーは

「コンヤとアマスヤの距離が遠く間には山々があるので安心だ」

と喜ぶが、セリムは憂鬱そうだ。

ギュルフェムが呼ばれる。真っ暗な部屋に椅子スレイマン。

「窓を開けましょう」

といい
窓を開けると陽の光が少し入ってくる。

ギュルフェムはスレイマンを気遣うがスレイマンのこころは、暗闇をさまよっている。

グラシアと甥を邪険にしないようにとソコルルは話にきたが、リュステムは取り合わなかった。

スレイマンにバヤジトの知らせが届く。
バヤジトが軍をあつめて、コンヤヘ進軍する。

アナトリアのトップとカラマンのトップ、アダナのトップがバヤジト側につくという知らせだった。

スレイマンは考える。
スレイマンは

「バヤジトは最後のチャンスを失った」という。

リュステムはスレイマン側についた。バヤジトはリュステムも失った。
リュステムがバヤジトに背いたと聞くとミフリマーフは泣き崩れる。

夜スレイマンは蛇に襲われる夢を見る。もはやスレイマンには安らかな心をえることはできなかった。

スレイマンはバヤジトのことを元カーディー今のイスラム長老エブッスードに尋ねていたが、その返事が来た。

バヤジトの行為は死に値すると言う内容だった。
スレイマンは返事の手紙を燃やす。
またスレイマンは息子を失うのだ。

ついに兄弟の戦いがはじまった。
バヤズィトは母ヒュッレムが贈った鎧をみつめ、そしてコンヤへ出発する。
スレイマンもコンヤヘセリムの援助に向かう。

ミフリマーフはスンビュルからこのニュースを聞く。

コンヤではセリムとセリムの息子のムラトが迎え撃つ準備をする。
アマスィヤとコンヤはかなりの距離がある。
もしスレイマンの軍隊が同時に出発すれば、セリムに有利になるだろう。

1559年5月29日コンヤ平原で兄弟は対峙する。母ヒュッレムが亡くなって1年と44日後の出来事だった。(ヒュッレムは1558年4月15日死亡している)

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