ムスタファ様がなくなられたときあなたはご自身のも葬ったのです(BYヤフヤーエフェンディ)オスマン帝国外伝シーズン4 61話ハイライト

 スレイマンは娘の墓参りにやってきた。

ちょうどムスタファが亡くなって2年たったころのことだ。

その時乳母の息子ヤフヤーエフェンディも訪れていた。

スレイマン大帝の乳母はアフィフェハートゥンで、彼女の実の息子がこの方だ。彼は医者でもあり、信仰深い方、「神の友(エヴリヤー)」とみんなから慕われていた。

久しぶりに彼を見たスレイマンはヤフヤーと親しげに呼んだ。ところがヤフヤーエフェンディは

「スルタンスレイマン様、ようやく戻られたのですね。あばらやにようこそ 」

と丁寧にでもとてもよそよそしい感じで答えた。

スレイマンは

「長い間会わなかったが、こんなふうに私を迎えるというのか。ヤフヤー?」

というと、

「私の兄弟はどこにるのか、何をしているのか知りません。2年前、子供を処刑した日に私は彼を失いました」

とスレイマンがムスタファ皇子を処刑したことを面と向かって痛烈に批判した。

スレイマンは「ヤフヤー何を言っているのかわかっているのか!なぜうを兄弟をなくしたなどとわたしを侮辱するのか!」

と怒ると、ヤフヤーエフェンディは静かな口調で

「この目は私の兄弟のものではありません。この手もこの心も・・・

私の兄弟は慈悲深い人です。

無実のものを傷つけたりはしません。

私の兄弟は情け深く、崇高な心を持っている」

あの日あなたはあなたの子供を殺しただけでなく、私の兄弟も殺してしまいました」

と言った。わあ、なんとも勇気がいることだったろう。タシュルジャル ヤフヤーそしてヤフヤーエフェンディもきっぱりとムスタファ皇子が無実だと言い放った。

スレイマンは怒り「その言葉が何を招くかお前はわからないのか?!」と大声を出した。

ヤフヤーエフェンディは

「あなたもご存知のことでしょうが、私は唯一の神にほかの何ものも恐れません。

ケフェ(死装束)もお墓も準備してあります」

と答えたので、スレイマンの怒りは頂点に達した。本来ならヤフヤーエフェンディの言葉に素直に耳を傾けるべきだったと思うが、スレイマン皇帝自体はまだこの現実をうけといめられていなかった。今でもその出来事は深い傷となっていた。いや傷と言うよりも、ナイフでいつもスレイマンの心は切り刻まれているという風だったのだ。
ヤフヤーエフェンディのように真実を語る者の言葉にまだまだ冷静に向き合える状態ではなった。
スレイマンは耐えられず、ヤフヤーをその場で罷免し、「あなたは私の兄弟ではない、二度と顔を見たくない」といって、その場を去ろうとした。

ヤフヤーエフェンディは後ろ姿の彼を呼び止めて

「今までのよしみで最後にお願いいたします。故ムスタファ皇子様の母上のマヒデブラン様をみすてないでください。生活の保障をしてください。そうすればあなたが亡くなるとき平安でいられるでしょう」

と忠告した。(史実でもマヒデブラン妃が宮殿に戻れるように彼は尽力した)

だが残念ながら、ヤフヤーエフェンディのこの忠告は彼の心には届かなかった。ドラマでは、この後マヒデブランは「偽ムスタファ事件」にかかわっていると嫌疑をかけられ、帝国からの公費を断ち切られることになる。それ以後マヒデブラン妃は貧しい生活を続けた。史書によると、セリムが皇位を継いだあと、マヒデブラン妃に給金を渡し続けたとある。(ドラマではセリム皇子はあんまりよい皇子のように描かれていないが、このような人間らしい良い面も持っていたようだ)

ある種の痛みは一生消えない。だがそれは償いになる

ヤフヤーエフェンディのアドバイス

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