トルコドラマ mother 36話ハイライト メレクのママはゼイネプ?
拘置所の廊下では面会を終えたゼイネプとメレクを待っていたシューレがすれちがった。
この時のゼイネプの顔は得意げで自信に満ちていた。その理由は私のママ(ANNEM)と書かれてある胸につけたハートのシールだった。
シューレはそれを見逃さなかった。
それが美容室でたまたまメレクが拾ったシールだとわかったのだ。シューレは思わず振り向いて、ゼイネプを見た。
わあ、この時のシューレの気持ちはどんなだったろうか!
自分以外の人が 「私のママ」と書いたシールを胸につけているのだ!
シューレは大きなショックを受けた。惨めだった。もともとメレクを自分のそばにおきたがった大きな理由の一つは自分が母親であることを証明することだったのだ。
ところが現実はどんどん違った方向へ進んでいく。メレクは自分以外の人をママと慕っているのだ。
この事実を突きつけられたシューレはゼイネプに重い罪を与えることで自分のプライドをずたずたにしたゼイネプを痛めつけようとした。
実の子にきらわれて、しまったシューレ!
でも自分をごみに捨てたことを許す子供はいないだろう。
一方メレクは無事ゼイネプに会えたが、すぐにばれて保護された。廊下を歩いている時メレクをシナンが見つけ部屋へ案内した。そしてシナンはメレクにある質問をした。
「こんにちは、僕を覚えているかい?警察署であっただろ?名はシナンだよ。ところで今あなたにしつもんするけど・・怖がらないで率直に答えてくれるかい?」と優しく聞くと、メレクは顔を上げて
「私は怖がらないわ」と毅然と答えた。
「よろしい、もともと他の子供だったらここで静かに座っていられないからね。本当なここへ一人で来ることはできなかったからね。あなたはとても賢い子供だね」と言った。
そうなのだ、メレクは一人で面会所にはいれた。そのやり方が賢いかどうかは別にしてそのことをシナンは言っている。
「それに、私が質問する答えをあなたは知っていると確信しているよ。ゼイネプ・グネスはあなたのなんなのだ?」
とメレクを見つめた。メレクもシナンの顔をじっと見た。
「私のママよ」と即座に答えた。
「でも本当のママではないよねそうだろ?何故ならあなたのママはシューレだものな?」
「いいえ、彼女はメレクの母よ」
「私のママは ゼイネプよ」
「ではトゥルナはなに?つまりこの名前を彼女が付けたのかい?」
「ええ、ママたちは子供たちに名前を付けるでしょう?彼女は私に渡り鳥の名前をつけたの」
というとシナンはため息をつき
「メレクここではあなたは安全だよ。怖がらず何でも言っていいのだよ。わかるだろ?ゼイネプ・グネスはあなたに強要しているのかい?つまり、『私のことを母と呼びなさい』と言っているのかい?」
「いいえ、ママはわたしに無理に何かをさせることは決してないわ
彼女は世界で一番良い母親だもの」
と言い、ゼイネプに会った時のことを思い出して少しほほえみながら
メレクは
「彼女は私を助けたの。私に渡り鳥の話をしてくれたわ。眠るときにはお話をしてくれたわ。私のママはとても良いママなの」
というと、シナンは
「ならシューレは?ほんとのママは?彼女はあなたこういうことをなにもしなかったのかい?」と聞いた。するとメレクはうつむいて黙ってしまった。シナンは
「怖がることはないよ、何でも話していいんだよ」と促した。
メレクは「彼女は私をごみにすてたわ」といった。
そこへシューレが入ってきた。
「ここで何をしているの?なぜきたの」とメレクに聞いた。するとシナンが「私もあなたにこのことを聞こうと思っていました。彼女は面会室で発見されました。娘を誘拐したゼイネプ・グネスに何のために会いに来たとあなたはおもいますか?」
と聞いた。
「知るわけないでしょ。警部補さん。カバンと靴で子供をだましたのよ
そうして娘に自分の母が誰であるかをわすれさせたんだわ。私が思い出させるわ。さあいこう」と答えた。
メレクが物でつられたとしか考えないシューレは全く変だ。シューレは彼女の心をずたずたにしのに、そのことが全く分からないなんて、おかしい。ゴごみ袋に入れてごみ箱に捨てるなんておかしい!
メレクは差し出されたシューレの手をとろうとはしなかった。それを見たシナンはここですこしお待ちくださいと出ていった。
シナンは部下に児童保護課に連絡するように命じ、そしてシューレを警察署に連行するようも命じた。
どうやらシューレはとりしらべを受けるようだ。