トルコドラマ Mother 33話ハイライト ゼイネプ逮捕、その時二人のわだかまりは消える
トルコの警察は優秀だ。彼らはゼイネプたちの居所をついに突き止めた。そしてゼイネプは逮捕された。ちょうどホテルの前でパトカーに乗るときギョニュルとトゥルナは気が付いた。
ギョニュルは走り寄り、「ゼイネプ」と叫ぶ。目の前で連れていかれるなんてなんと切ない別れだろう。
今までゼイネプへの慈しみの感情をセーブし、出さないように努力し、我慢しつづけてきたギョニュルだったが、その時彼女はわれを忘れてゼイネプを抱きついた。ゼイネプも受け入れた。二人は再会後初めて手を握り合った。
ゼイネプは「手が少しちいさくなったようね」といとおしそうに言うと、ギョニュルは「あなたが大きくなったのよ」となきながら答えた。
逮捕というとても悲惨な出来事のさなかに、二人の心の壁は取り払われた。こういうことはあるのかもしれない。
人はすごく悲しかったり、うれしかったするとき、その感情だけが体全体を包む。その時、能はまったく機能しない。考えることが全くできなくなる。そして人は自分の本心のおもむくままに行動してしまうのだ。
ギョニュルとゼイネプもそうだった。ゼイネプは父を母が殺したと思って母を避けていた。今回トゥルナのことでどうしようもなくなって、彼女の助けを借りたが、それでも二人が手を握り抱き合うことはなかった。
そこへ警官が「もう行かなければ」というと、ギョニュルは「もう2分まっれもらえませんか。子供ばあそこに・・・」と言ってとトゥルナを指さした。
トゥルナはゼイネプに気が付き走り出した。二人はおでこを合わせながら泣き続けた。
「どこへ行くの、ママ。私も一緒に行くわ」
と泣き続けるトゥルナ。そして抜けた歯をゼイネプに渡すと、ゼイネプは
「私は今行かなければならないの」と優しく諭し、パトカーに乗った。トゥルナは叫び泣く。ギョニュルの手をほどきトゥルナはパトカーの後を追って走り続けた。
だがパトカーとの距離は次第に離れていった。
二人の逃避行は終わりを告げた。