トルコドラマ Mother 23話 ハイライト シューレに会いに行くギョニュル 説得しようとするが・・
ゼイネプは友人のつてでシューレの働くクラブを見つけそこへ出かけた。
とうとうトゥルナを発見!トゥルナは長椅子に横になって寝ていた。
そのそばにより寝かしつけるようなしぐさをしながら、シューレに自分の過去のことを話し始めた。
「私は24年間刑務所にいたのよ。そこで眠ることができた夜に、時々娘を見ることができたの。そして突然目が覚めるの。でもその時には娘の香りがのこっていたわ。それで周りの友人たちに聞いたわ。娘が来たの?娘の香りがするのよ。むすめがきた?と聞くとみんなは『いいえあなたは夢を見たのよ』と答えたわ」
それから少し間をおいて、ギョニュルは
「人は夢で香りをかんじることができる?私は感じたわ。」
とそこまで言うとシューレも心が少し動いたような表情になった。もともとシューレは子供を嫌いなわけではなかった。誰も手助けなく一人で小さな子を育てるのは並大抵のことではない。シューレの場合、彼女を手助けしてくれる人が周りにいなくなったのだお金も心も困窮していた。だから娘を思うゼイネプのせつない気持ちに共感したのだ。そこでギョニュルは続けた。
「まだ彼女が恋しいわ」と言ってトゥルナの髪をなぜた。
そして
「でもこれでよかったとわかっているの」というと、シューレはついに涙ぐんでしまった。それからトゥルナの話になり、
「時々私の店にメレクを連れて来てもよいわよ。あたたかいから」
というと、シューレはどうしようもない気持ちになった。
「母親というものをあなたから学ぶつもりはないわ。ここから出て行ってくれますか?本当に、仕事に邪魔なのよ。」と半泣きで声を荒げてシューレは言った。
「わかったわ、叫ばないで、わかったわ、子供を冷えさせないでね」と言いながらギョニュルは出ていった。
その後シューレは涙を拭き化粧をはじめた。
何故ギョニュルはこんな話をしたのだろうか?それは時には子供を手放すことが子供のためになるということを言いたかったのだ。
トルコでは母親が罪を犯した場合小さな子は一緒に刑務所で過ごす。そのためにギョニュルはゼイネプを手放した。そしてそのことをよかったと思っていた。だからシューレにも子供を手放すほうが子供のためになるのではと勧めようとしたのだ。
勿論シューレは手放そうとは思っていなかった。
「私は彼女の母親よ」
(ベン オヌン アンネスィ イム)という言葉をドラマの中で何度もシューレは使う。彼女はまわりからみるとよい母親ではないかもしれない。でも彼女の人生を支えていたのはもしかしたらこの一言だったのかもしれない。