ヌールバーヌがフーリジハンに罠を仕掛ける オスマン帝国外伝シーズン4 58話ハイライト
フーリジハンが帝都に到着した嬉しそうに馬車を降りるフーリジハンをララが見つけ声をかけた。
「何をしているのですか、なぜ来たのですか?」と慌てて聞いた。
「ご存じないようね、皇子様がお呼びになったのよ。私にそばにいてほしいそうよ。私は手紙をもらってすぐ出発したのよ」と得意そうに答えた。ララはそれを聞いて何が何だかわからないという様子だった。
ヌールバーヌーはフーリジハンが来たことという知らせを聞いた。それをセリムもそばで聞いていた。偽手紙はヌールバーヌーの仕組んだ罠だった。そうとも知らずフーリジハンは急いでバヤジトに会いに行った。
待っていたバヤジトは顔を見るなり「なぜ来たのか?手紙でキュタフヤに留まるように命じたではないか」と怒った。フーリジハンは「あなたがお呼びになったのではありませんか」と手紙を見せた。
だがそれはバヤジトが送った手紙ではなかった。バヤジトの手紙は彼の部下がお金と引き換えにカザンフェルに渡したのだ。それでヌールバーヌーがフーリジハンに偽の手紙を書いたのだ。
ヒュッレムがバヤジトに会いにきて驚く。
「なぜ来たのか」とまたもや同じ質問をフーリジハンは受けた。フーリジハンはみんなに責められた。それはそうだ、フーリジハンが帝都にいたらバヤジトがこまるだけだ。
フーリジハンはイブラヒムとハティジェの娘なのだから、手紙を疑ってみるべきだったのではないだろうか。 この状況でバヤジトが呼ぶはずがないことは冷静に考えればわかることだ。来る前に一度バヤジトに確かめるのもありだったと思うが、フーリジハンはそうはしなかった。彼女は次にファトマ皇女に会いに行った。ファトマも驚いた。
「手紙も書かないし・・」とファトマは言った。話をしたがるファトマ皇女だったが、フーリジハンは以前とは違っていた。すぐにその場を離れた。
そのころヒュッレムは対策を立てていた。「ファトマ皇女に会いきたことにすればよいわ。フーリジハンはすぐにキュタフヤへ戻るべきだわ」
というが、バヤジトは偽の手紙を書いたものは誰だ?とそのことを気にしていた。
考えていくうちにセリムが頭に浮び、「セリムだ!」というと、ヒュッレムはも違うといった。
ヒュッレムは他人に対してかなり慎重に疑ってかかるが、自分の子供となると頭から信じてしまう傾向があるようだ。この時もセリムのことを100%信じていた。犯人はセリムたちだったのだ。
セリムはそれほど悪いことは考えつかないから、ヒュッレムの考えは半分は正しいけれど、ヌールバーヌーが後ろにいることをヒュッレムは見落としてしまった。
ヌールバーヌーは凡庸なセリムを何とか皇位の座につけようと必死だった。フーリジハンのこともスレイマンのバヤジトへの信頼を砕くためだった。ヌールバーヌーの思惑は成功するのだろうか?ヒュッレムはいつヌールバーヌーの仕業だと気が付くのだろうか?