トルコドラマMother登場人物 【ギョニュル】の人生 前半 

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ギョニュルは刑務所から24年間の刑を終えもどってきた。

まずはジャヒデのところを尋ねた。

娘ゼイネプの無事を知り喜んだ。だがジャヒデは彼女に会わないようにというのだった。

ギョニュルはその帰り道の歩道橋で偶然ゼイネプにあったのだ。

そのころゼイネプはメレクとともにイスタンブルに逃げてきていた。

公園で1人座っているとメレクに近づき仲良しなった。彼女を娘の娘だと勘違いしたのだ。

メレクはギョニュルのことをうっかりおばさんと呼び慕った。いくあてのない二人を家にとめてあげたりもした。

それからはゼイネプが困ったことがあると何かと助けた。

学校探し、部屋探し、人探し、病院探し、パスポート探しなどあらゆることで手を貸した。ゼイネプもギョニュルを頼りにし、距離は縮まり幸せだった。

ところがギョニュルがメレクにつくってあげたブレスレッドを見て、ギョニュルが母親では内かと疑い始めた。何故なら自分も同じようなものを母親から作歌もらったことがあったからだ。

それは大事にとってあった。それで妹のドゥルに頼んで家から持ってきてもらった。

くらべてみるとは色違いで全く同じだった、ついにギョニュルが母であることを知られてしまった。ギョニュルは秘密にするつもりだった。

ギョヌルがゼイネプをすてたと彼女は思っていた。そして憎んでいて、いえばゼイネプが去っていくことを知っていた。

でもギョニュルは子供の役に立ちたかった、母親としてでなくてもいい、どんな形でもいいからただ子供のそばにいたかっただけなのに、こうしてまたつらいギョニュルの日々が始まった。

ギョヌルはトゥルナにも会えなくなったので学校へこっそりおやつをもって会いに出かけた。そして学校の校庭のベンチに腰を掛けながら二人は楽しいひと時を過ごした。

そんなある日メレクがシューレに連れていかれた。ゼイネプは気が狂ったようにメレクを探すが見つからなかった。

ギョニュルは顔が広い。刑務所でたくさんの友人を持っていた。彼女は罪を犯していたけれど、そこのみんなには天使のような人だと思われていたそうなのだ。彼女の友人たちはみな彼女を慕っていた。ギョニュルの周りには困った時手を貸してくれる友人がたくさんいたのだった。実は今住んでいる店付き家も友人のものだったが、彼女に貸してくれたものだった。

こうして友人のつてでシューレの働いているクラブを見つけることができた。

ギョニュルがシューレの働くクラブに行くと、そこにはメレクが寝っていた。それを見たギョニュルは不憫に思い、

「子供の幸せのために子供を手放すともあるのよ」と説得するが彼女は聞き入れなかった。

先日一方的にギョニュルと喧嘩をしたゼイネプだったが、切羽詰まってギョニュルに頼みに来た。だからと言って、ギョニュルを許したわけではなかった。

ジェンギズはメレクを使ってゼイネプからお金を取ろうとしていた。そこで通帳をわたす。通帳を見て、ゼイネプはジャヒデが毎月ギョニュルに送金していたことがわかり、「お金で売ったのね」とまたまたゼイネプはおこってしまう。

でもなぜジャヒデはお金を送っていたのだろう?ゼイネプはいつも何でも悪い方に悪い方にギョニュルのことを捉えてしまうようだ。

ギョニュルがお金を望んでいたような感じがしないし、ジャヒデが勝手に送っていたような気もする。

ギョニュルに教えられてシューレたちが住んでいる家に行くとそこではとんでもないことがおきており、ゼイネプはメレクを連れて、またギョニュルの元へやってきたのだった。

ギョニュルはあれほどきついことをいわれたのに、あっさりとまた二人を迎え入れたのだ。

その時ゼイネプは国外へ逃げようと思うとギョヌルに打ち明けた。そこでギョニュルはパスポートの手配を手伝うことにした。友人にまた頼んだのだ。(なんでもできる友人がいてうらやましいなあ)

パスポートのできるのを待っている時、メレクはけがをしてしまう。そこで今度は病院探しを手伝った。身分証明書を持たないトゥルナは診察を受けられないのだ。ようやく証明書なしで診てもらうことができてほっとしたところへシューレとばったり出くわしてしまった。

ギョニュルがシューレを止め、何とか二人はタクシーで逃げた。シューレはギョニュルに食って掛かった。何故ならギョニュルはシューレにも優しくしていたのだ。

彼女は珍しく心を開いた。シューレが信用していたのは元隣人のゼフラさんと言う人とギョニュルぐらいだったのではないかと思う。ギョニュルはシューレが撃たれて手術をした後行く当てがないときに彼女を泊めてあげたのだ。

その時ギョニュルにメレクの居場所をわかったら教えてくれとシューレは頼んでおいたのだ。だがギョニュルは教えなかった。

だからシューレは裏切られたと思ってあんなに激怒したのだ。

その後二人が出国するまでの間ギョニュルは一緒に過ごした。出国する場所の近くのホテルに泊まっていた。パスポートを待っていたのだ。

ところ露がそこでギョニュルの娘ゼイネプはつかまってしまった。彼女がパトカーに乗せられようとしたとき、ギョニュルはわれを忘れて彼女に抱きついてしまう。彼女はいままで長い間自制し続けて生きたのだが、この時ばかりは理性ではなく感情が上回った。

 ゼイネプは拘置所へ、そしてメレクはいろいろあって母シューレと暮らすことになった。そんなある日メレクからでんわがきたのだ。今度の面会日に一緒にゼイネプに会いに行きたいと彼女は言った。最初は無理だと反対していたギョニュルだったが、メレクも連れていくことにした。

ところがその当日ギョニュルはゼイネプ義母にののしられて倒れてしまう。そのまま病院へ入院した。

その時みんなは彼女がもう助からないほど重い病を患っていることを知った。それだけでなくアリはギョニュルの体に暴力を受けた跡が多々あることも知った。そうなのだ24年前の傷跡だった。

アリはひょっとしたらギョニュルは無罪なのではないかと考えた。

「守りたい者のために沈黙し刑に服したのですね」と聞いたのだ。

そうかもしかしたらゼイネプも父親に虐待されていたのかもしれない。

だがギョニュルは否定した、でも彼女のそわそわした落ち着かない態度はアリが正しいことを示しているのかもしれない。

退院してすぐゼイネプが尋ねてきた。(ゼイネプはジャヒデの尽力もあって拘置所から出ていた。メレクは児童施設で暮らしていた)

ギョニュルは延命治療を知るつもりはなかったのだが、ゼイネプが長生きしてほしいと懸命に説得したので、治療することに決めた。この時ギョニュルは病気にも関わらずとても幸せだった。何故なら今まで自分を憎んでいたと思っていた娘が、自分の心配をし、長生きをしてほしい心から思っていることが分かったからだ。(苦労してきたかいがあった。ほんとによかった。)

そんな時メレクがゼイネプに会いに来たのだが、家にいなかったのでギョニュルのところへやってきた。そこで二人は再会した。ギョニュルは抱き合う二人をやさしく見守っていた。 

次の日メレクは児童施設へ帰るが、シューレたちが彼女を連れに来た。ジャヒデの助けでメレクを取り戻す許可が下りたのだった。

ゼイネプがシナンにメレクのことで相談に行った時偶然、机の上にあったギョニュルの調書を見てしまう。

母が父をあの世に送ったと書かれてあった。このことをゼイネプは受け止められず、それ以後ギョニュルを以前にもまして拒否するようになった。

ギョニュルはこのゼイネプの急激な変化の意味が最初はわからなかったが、ゼイネプが知ったと知りイスタンブルを去ろうと決めたのだった。そして以前住んでいた街に向かった。そこにギョニュルをよく知っている旧友がいた。

そこでもギョニュルは旧友に歓迎された。彼女はどういうわけかみんなから愛されているようだ。でも私たちはこの旧友から衝撃的な事実を知らされることになる。

ギョニュルは冤罪だった。本当の犯人は誰なのだろう?その時ギョニュルは「私が代わりにすればよかったわ」というのだった。

代わりにってことは? え!まさか!でもそう思うくらい大事な人は一人しか見つからない・・・

ああ!やっぱりギョニュルは優しい人だったんだ。今までどこにいても(ゼイネプ義母とジャヒデ以外は)みな彼女を天使のように優しいといっていたから、変だと思っていたけれど、ようやく合点がいった!

それにこのころはもうジャヒデも彼女を嫌ってはいなかった。何故なら彼女を連れ戻しに来たのはジャヒデだった。ジャヒデは今こそ二人の母親でゼイネプを守らないといけないというようなことを言って説得し、ジャヒデの家に連れてきたのだ。

ギョニュルとゼイネプはとてもぎくしゃくした感じだったが、ジェンギズがメレクを使ってお金を要求してきた。というのもメレクとシューレはしばらくジャヒデの家に隠れていた。ジェンギズを恐れたためだ。ジェンギズはシューレが裏切って、お金をすべて自分のものにしたと思い、メレクをさらってしまう。(さらうではないか。一応名目上は父親だから)

ゼイネプはメレクを取り返すために約束の場所に行くがそこでこっそり跡をつけてきたシナンが発砲してしまった。メレクは取り戻せず、ジェンギズはかなり深い傷だった。気を失いかけ病院に連れていかれたために、メレクは無事保護された。 

ところが復讐に燃えたジャンギズは再びメレクを使ってゼイネプたちを困らせた。ゼイネプに連れに来るように言うがもしゼイネプが言ったら法を犯したことになりその場で捕まってしまう、そこでギョニュルとアリで約束の場所に行ったが、失敗した。騙されたジェンギズは激怒しメレクをコンテナの中に隠した。そしてもう一度ゼイネプに迎えに来るよう指示するがその途中でゼイネプは大事故に遭い重傷を負ってしまった。

それからギョニュルのまた悲しい日々が始まった。毎日のように意識を失ったままの娘を見舞った。ある時ギョニュルがメレクの話をしている時ゼイネプは目覚め、ギョニュルは泣きながら喜んだ。

このころメレクは死んだことになっていて、ギョニュルはゼイネプ義母と一緒に暮らしていた。ゼイネプ義母は一人では暮らすことができないほど体が弱ってしまいその面倒をギョニュルがみていたのだ。

あれほどギョニュルを憎んでいたゼイネプ義母が今はギョニュルと仲良く暮らしているのだ。それもゼイネプ義母は彼女に感謝さえしていた。

(ありえる?ありえない?どうでしょう?あなたならゼイネプ義母と一緒に暮らせますか?)つづく

後半へ続く

感想

ゼイネプやシューレは母であることにとてもこだわっているような気がする。

ギョニュルは違う気がする。ひたすら子供が幸せに笑っていることを望みそのために自分の人生を台無しにすることもいとわない。母であることを宣言せずとも、行動が誰よりも母親らしい。あれほど苦しくつらい人生を生きてきたのに、子供の笑顔を見るだけで十分幸せになれのだ。それが母の感情というものかもしれない。

それに比べとシューレとゼイネプはかなり自分中心に母親であろうとしているように見える。

勿論二人とも子供の幸せのためにそれぞれのやり方で一生懸命だけれど、メレクではなく母親役の自分にかなり焦点を当てているような気がする。

ギョニュルは母親と名乗っても名のらなくても、また嫌われていても愛されていてもどんな状態でも娘ゼイネプの幸せな笑顔のために行動し続ける。

「この世には男と女そして母がいる」というフレーズがこのドラマで使われている。このドラマにはいろんな母親像が描かれており、そのどれもがいとおしい存在だけれど、ギョニュルに中にみられる母親像は、本来の母という存在にかぎりなく近いような気が・・・

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