ミフリマーフが母親に、この名はアイシェ。ヒューマシャー
あれから2年の時が過ぎた。今は1541年。1539年11月26日に赤いドレスで盛大な結婚式を挙げ、17年間生まれたときから育った宮殿をブルーのドレスで去っていったミフリマーフ皇女がついにママになった。
あれほど嫌がっていた結婚だったが、生まれたてのあかちゃんの頭をやさしくなでるミフリマーフの顔には安らぎと、母親にしか見られない慈しみの表情があった。
そのしらせをヒュッレムがいまかいまかと待ち望んでいたところへ、スンビュルが嬉しそうに知らせに来た。
そして名付けの儀式のためにミフリマーフの家に集まった。参加したのはスレイマンヒュッレムメフメトそしてリュステム。
スレイマンは初孫にアザーンを唱えてからアイシェ・ヒューマシャーと名付けた。(ヒューマシャーの名前についてはこちらをどうぞ)
嬉しそうなスレイマン!ヒュッレムもとても穏やかな顔をしていた。こうしてミフリマーフの娘アイシェは幸せそうな雰囲気の中で誕生したのだったが、この後彼女の身に大変なことが起こる。
ミフリマーフ子供はもう一人オスマンと言う男の子が後に生まれる。(でもこの子が生まれるときはリュステムはそばにいなかった)