イブラヒムの墓の前でマトラークチュがあった女性は? オスマン帝国外伝シーズン3 83話ハイライト

 マトラークチュが久しぶりにイブラヒムのお墓を詣でるとそこに一人の哀れな女性が座っていた。

「誰なのだ、お前は?」と声をかけた。するとイブラヒムのために祈っていた女性は両手の平出で顔を覆いなぜるように下におろした。 (これはトルコでの祈りのやり方で両手の平を上に向けて死者の冥福を祈ったり聖なる書の一節を唱えたりする、それから今のニギャールのように顔をなぜる真似をする)

そして振り向いた。 彼女はマトラークチュの知り合いだった。

この場所をしっているのはごく限られた人々だけだ。イブラヒムを埋葬したときにいたマトラークチュと数人の墓を掘った部下たちと、シャーとこの女性ニギャールだけだった。スレイマンが秘密にするように命じたのだ。 その女性は振り向いた。 (勿論皆さんにはこの女性が誰だかすぐおわかりになったと思います。そうです、ニギャールです)マトラークチュは

「ニギャールさん?!」と驚いたようにだが静かな声でつぶやいた。

ニギャールの顔は青白くまるでゾンビのようだった。

「ここで何をしているのだ」といいながらマトラークチュは彼女を立たせようと手を貸した。 そうでもしないとニギャールは立ち上がることさえ困難な様子だったのだ。

「どうしたんだ?」

とマトラークチュは聞いた。

「私に聞かないで」と妙なことを言い、それから

「数日前に着ました」 と答えた。

「独りできたのか?娘はどこなのだ? 」

「見つけられませんでしたマトラークチュ様」

というとマトラークチュは残念そうな顔をした。

「あなたが教えてくれた場所へ行きましたがいませんでした」

というと「そうか」とマトラークチュは頷きながら、さらにニギャ―ルの言葉に耳を傾けた。

「行ってしまったようです。どこにもいませんでした、なにも見つかりませんでした。彼(イブラヒム)の家族も私の娘もいなかったのです」と続けた。
 

「なら直ぐの意戻ってきていたらよかったのに」と

彼はとても悲しそうに言った。

「もう少し探したかったのです。でも無駄に探してつづけてしました。お金が無くなったのでどうすることもできなくなり、戻ってこれませんでした」

と彼女は言うと、「死んでなければ何か方法は見つかるよ、そう悲しまないで」とマトラークチュは慰めたが、 ニギャールの様子は変だった。ずっと空(くう)を見つめたままだった。 そこでマトラークチュが

「ニギャールさん」と心配して声をかけた。

「私を見て、この状態を、マトラークチュさま、私にひどいことをしたのですわ。すべて彼らのせいですわ。ヒュッレム様とハイエナのようなリュステムのせいヨ、私の人生を台無しにしたわ。子供を盗んだわ。」

というとマトラークチュの顔に同意の怒りの表情が現れた。だが

「なぜここへ来たのだ?故郷へ帰ればよかったではないか。あなたは賢く能力もある。なにかいきる方法が見つけられたよ」
というと、なんと

「私にかまわないで、わしは自分で方法をさがすから」と今までには見られなかった態度をマトラークチュにしたので、彼は少し戸惑った。
ニギャールはそれからいとしそうにイブラヒムの墓の上はっぱをなぜた。 それを見たマトラークチュが

「さあ行こう。まずはあなたが止まる場所を探そう。それからどうするか考えよう」と声をかけた。

あくまでもマトラークチュは最後の最後まで優しいんだ!ほんとに( ゚Д゚)! 二人の関係はとても微妙だ。なんていうのかなあ?友情みたいなものなのかなあ?

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