二人はほんとに素敵な兄弟!メフメトがムスタファにあやまる。オスマン帝国外伝シーズン3 89・90話ハイライト

ムスタファもヒュッレム妃の行方不明事件で尋問された。ヤフヤはムスタファに早くイスタンブルから去ることを勧めた。ムスタファは父の気持ちを知り絶望していた。その時メフメトはイルヤースと庭を歩いていた。それから先ほど暴言を吐いてしまった兄のそばに来た。メフメトは

「少しお話しできますか?怒りと悲しみであなたにひどいことを言ってしまったことをゆるしてください。あなたを決して悲しませたくはありませんでした」

と誤った。すると

「何があなたをこのような状態にしたのだ、メフメト?そのようにおまえが考えるようになるために私は何をしたのだ?」

とムスタファは聞いた。メフメトは

「遠征の時皇帝話しました。私は彼に私を違うサンジャクに赴任させてくださるよう頼みました。なぜなら私はあなたに対して公正ではないと考えたからです。私ははじめからずっとそういってきました。あなたともお話しましたよね。でもあなたは私の顔さえ見なかったではありませんか。まるで私が過ちを起こしたかのように」

と心のうちを率直に話した。すると兄のムスタファは

「それはあなたとは何も関係ないことだといったよな」と答えた。

だがメフメトは

「あなたの目の中にそれをみました、兄上。痛みと怒りを感じました。それから噂にもなりました。
遠征時に兵士たちが何を話しているか自分の耳で聞きました。みんなあなたについて話していましたよ。あなたに対してなされた不公平さについてです。誰も私のことなど気にもかけない。私を好きではないのです」というとムスタファはメフメトの顔を見た。

ところがその時変なことが起こった。メフメトに馬を挙げた兵士をおぼえていらっしゃるだろうか?課彼の名はイルヤース。日本では旧約聖書に出てくるエリアという預言者の名として知られている。

そのイルヤースがなんと「ヤフヤベイ」とムスタファの腹心ヤフヤに話しかけ、

「あなたのお名前をよくお聞きしました。 あなたのような偉大な詩人とお会いできてとても光栄です」

と言ったのだ。

するとヤフヤは「あなたはだれだ?」と聞いた。「私の名はイルヤースです。イェニチェリの21番目の出身です。 皇子様が慈悲をおかけになり、彼に仕えています」というとヤフヤは頷いた。メフメトの部下なのに、なぜヤフヤにシンパスィティを感じているのだろう?

二人の話はまだ続いていた。メフメトは

「すべての出来事の中で、母が行方不明になったこ私をとても悲しませました、私は元気ではないのです。心が焼かれるように痛いのです」というと、ムスタファは彼を理解し抱擁した。

「わかっているメフメト、わかっているよ」とムスタファはやさしく言った。

二人は本当にいい兄弟だった。兄弟ならふたりのように言いたいことを言い合うほうがいい。つらいときに言ってしまった暴言をゆるしあえる二人!すてきだなあ!

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