信頼のない愛は成立する? ミフリマーフへの嫉妬 オスマン帝国外伝シーズン3 87話ハイライト
ミフリマーフが庭で赤ちゃんを抱っこしながら座っているとマルコチョールがやってきた。 マルコチョールは「いかがですか」と平らな声で聞くと
「サライに何か問題が?」とミフリマーフは尋ねた。するとマルコチョールは
「いいえ、何問題はありません」と答えた。
「セリムとバヤズィトはいつも喧嘩ばかりしていてけれど別れるとなるとお互いを恋しがることでしょうね 」
とミフリマーフは弟たちの話を始めた。マルコチョールは
「その通りですね。時には離れることもよいことです。人はお互いの大切さにきづくことでしょう。」
とマルコチョールは答えた。 その様子を窓から見たリュステムは嫉妬に狂って飛び出してきた。 そして
「バーイベイ、ここでなんのようだ」と聞いた。マルコチョールは
「皇帝は私たちよりも先に出発しソフィア地域で陣を張りたいとお考えです。アナトリア軍政長官もそこに行きます。あなたも長官とごいっしょしてください。そこで皇帝をそこで待つように世のことです。」
と言った。彼は皇帝の伝言しに来たようだ。するとミフリマーフの目が泳ぎ、
「皇子たちが出かける前にさよならを言わなければ」といってけらエミネに向かって
「アイシェを寝かせて、それからずっとみているように」と言って去った。
そのあとリュステムが、
「家の周りであなたが不必要に歩き回り始めたようだな。あまりこないほうがいいぞ。」というと、マルコチョールは
「そういう意味ですか?!私を侮辱しているのですか?」
というと
「私は言うことは言った。私の家から遠ざかれ」と答えた。マルチョールは瞬きをした。 リュステムは結婚してもなお安心できなかったのだ。
それはマルコチョールがミフリマーフから離れていた遠征の間でも続いた。
だがメフメト皇子を勇気づける面もリュステムは持っていた。というかメフメトを支持するのもメフメトが嫁の実の弟だから当たり前と言えば当たり前だが、メフメトは素直にリュステムに応えていた。この方は敵味方なく本当に誰にでも素直な率直な礼儀をわきまえた態度をとる。 リュステムが励ますと、
「気おくれしているわけではありません。ただ皇帝をがっかりさせたくないだけです。サルハンサンジャクに行く前によく準備をととのえなければならないです」と答えた。
ところで少し前に手紙がマルコチョールに届いた。それを見たリュステムはミフリマーフからの手紙ではないかとまた疑った。そして取った行動はお分かりいただけることと思うが、マルコチョールのテントに向かったのだ。そして
「だれからのてがみなのだ?」と真っ向から聞いた。
すると「あなたは私を追跡しているのですか?」と逆に尋ねた。するとリュステムはもう一度
「誰からの手紙だ?」と聞いた。
「個人的な手紙です。あなたには関係ないことでです」と答えると
「バーリベイ」とリュステムはどすのきいた声で言い、今にもとびかかりそうな気配だったがそこへマトラークチュが来た。皇帝がよんでいるということだった。そこでいったんリュステムは静まって出ていったが、こののちもリュステムのマルコチョールへの嫉妬は続く。
これほどまでに人は嫉妬する者なのだろうか?もしいたとしても、リュステムは本当にミフリマーフを愛しているのだろうか?ほんとうのところは私たちにはわからないけれど、ともかくリュステムがミフリマーフを信じていないことだけは確かだ。