ムスタファは拉致事件を解決するがフズルがきて・・・オスマン帝国外伝シーズン3 75話ハイライト
フズルがマニサを訪れた。マヒデブランは笑顔で彼を迎えた。彼は挨拶をしさっそく本題にはいった。
「高貴な皇子様がサライからお出かけになられたとうかがいましたが」と言った。
「私の警告も聞かず彼はイズミルへいきました。ハサンエフェンディと呼ばれるみんなから尊敬されている先生がおられまして、そのお子さんが海賊に捕らえられたのです。そして身代金を要求されました。私のライオンもそこにいます」
と状況を伝えると、フズルは
「なぜ私か私の船長につたえなかったのですか」
と質問した。
「彼も伝えたかったのですが、ことは急を要しました。私は心配でたまりません。海賊と戦わなくても海に出ただけで禁令をやぶっているのですから」
「これは非常にまずいです。私はあなたがかなしむことをもうしあげなければなりません」
とフズルは言いにくそうに切り出した。
「善きことの望みます 」とマヒデブランは不安そうに答えた。
「あまりよいことではありません、私は皇帝の命令でここに来ました、彼は皇子様とすぐにはなしたいとのことです」
と言った。するとマヒデブランは危険を予感し息をのみ頷き、
「なぜこんなことを自分の命のことをかんがえないのかしら」と悲しそうに言った。
「皇子様の勇敢さはただマニサだけでなく、どこでもしられています」とフズルが言った。
「その通りです、でもまず初めにじぶんをまもるべきですわ。時々勇敢すぎて私を怖がらせますわ 」
「ご存知の通り彼は生きています。経験が増せば注意深くなるでしょう」
ちょうどそこへ海賊をやっつけ子供を無事救い出したムスタファが帰ってきた。
入るとまず母のマヒブランのれに口づけをのあいさつをした。 マヒデブランは
「やっとも戻ったのね」とほっとしたひょうじょだった。ムスタファはスマイルで返事をした。 それからフズルが「ようこそ」とあいさつをした。
「良い知らせはお戻りになるまえに届きました。ポルトガルの海賊たちに分をわきまえさせましたね」
というと「あなたもようこそ海軍総督よ」とムスタファは嬉しそうに彼を出向かえた。この時 まだムスタファは悪いしらせをしらなかった。 二人はひさしぶりに座って話し始めた。
「あなたが船長の一人だっらた私はあなたをほめたえ褒賞を与えたでしょう。けれどもあなたは皇子です。どうしたらこんなにご自分危険にさらすことができるのですか?」と心配しながら聞くと、
「国に奉仕するベイは奉仕してこそベイとなります。民衆は神からの授かりものです、彼らを守らないなら、この命が守られても何のいみがあるというのでしょう。神の前にどうのよな顔をのぞめるというのでしょう」と胸を張って彼は答えた。
するとフズルは
「ダガマは何千ものムスリムを紅海で殺しました。彼はとても危険なムスリムに敵対する船乗りでした。もしあなたに害があったらこの帝国はどうなったことでしょう?! 」
と言った。ムスタファは
「ここにいるよ。ご覧の通り目の前にいるではないか 」
と答えると、フズルは父親になったような気持で、ため息をつき
「ここへ私を皇帝が派遣しました。造船所について話を聞きたいそうです。不幸にも彼はそのことを全く気にいていません。このようなことは知らせるべきでした」というと、
「どういうことですか?私はこの件五ついて何度も手紙を皇帝にお出ししましたが、返事は来ませんでした。
と言うと「そうかわかった」というよな表情をし
「うたがいなくもしその手紙が着いていればあなたは返事をもらうことができたはずです。誰かが妨害したようですね。あなたはごぞん時ないのですか、あなたの周りにはたくさんの敵がいて、あなたが少しでもまた害を犯すのを今か今かと、まっていることを・・・明らかにこの最近の出来事についても皇帝様のお耳にはいることでしょう 」
「皇帝はなんとおっしゃいましたか? 」
「すべての船尾をゲリボルへ送り、すぐに造船所を閉鎖するようにと命じました。」
と伝えると、ムスタファは困惑して立ち上がり、すこしあるきながら心を静めた。そして
「この造船所は重要だ。ペルシャとインドの関係を断ち切るために、そしてその地方の安全を確保するために造船所は必要なのだ」と続けた。
「全くその通りですけれども あなたは方法を間違えました 」
というと
「誰も皇帝の命令と私の承諾なしには船を作ることはできません。軍が3つの前線で戦っているときに私は準備をしたかっただけだ。近くの知事に造船所を渡したかったのです」
とさらに造船所について話し続けた。
「私は以前あなたのご忠告申し上げました。皇子様 敵はますます強力になっていきます。このような意味のない間違いのために、皇帝に敵対することはあなたにとってまったく益のないことです」
とフズルは必死に造船所をあきらめるように説得した。
すると「うんそうだな」とうなずいて
「皇帝のお考えはわかりました、特に造船所については 」
とムスタファが言った。するとフズルはきっぱりと
「造船所をお忘れください、不可能です」
と言った。
「れは皇帝様がご存知のことですから。私の唯一の願いは、今後はどんな小さなことでも必ず皇帝にご相談することです。ご相談の益はあるでしょう、皇子様、害にはなりません」
と皇子を納得させた。そして拉致事件について
「この最後の件についてはできるだけのことおするつもりです」
というとムスタファは悲しそうに目で分かったと語った。どうやらムスタファは自分の犯した間違いにすこしずつ気づき始めているらしい。
どこのよでも全く同じだ。ムスタファのように埒された子供を助けるという良いことをしても命令に従わなかった場合罰せられる。軍の規律は本当に厳しい。上官の命令がすべてだからだ。そういえばキョセントルコで兵役を終えたガーズィー君もナンセンスな命令が多い と言ってたような・・・
無意味と思われ命令でも新兵は従わなければならない。どんな良い戦法であろうとも勿論命令なしに一切上官命令なしにそれを実行すると、罪に問われることになる。理不尽とも思えるこの決まり。でもこの決まりがあるおかげで軍が強くなる場合もあるから何が本当に良い決まりかと聞かれても困ってしまう。わからない・・・
ムスタファはどうすればよかったんだろうか?