ミフリマーフの怖さをエスマハンはしらなかった オスマン帝国外伝シーズン3 70話ハイライト
エスマハンは元気になったようだ。そしてミフリマーフの蛾マルコチョールからもらった手紙を公表させた。 この様子はこちらから
それに気が付いたミフリマーフはエスマハンを訪れた。待ってましたとばかりにエスマハンは
「ミフリマーフ」
と得意げに言いながら出迎えた。
エスマハンはいつも彼女が来ている服より色が濃い目の紫のドレスを着ていた。首飾りは真珠だった。
「どうしたの」
とミフリマーフが微笑みがちに答えた。そして
「もしかしたら私を待っていなかったの?」
エスマハンはもちろん待っていた。ミフリマーフが激怒して入ってくるのを・・
でも
「いいえ、でもきてよかったわ」
とこたえた。そして
「服はどう?気に入った?」
と余裕の口ぶりで話しかけた。
「あなたがやったのでしょ?あの手紙を女奴隷たちにあなたが渡したのでしょう?」
すると振り返って、ミフリマーフに近寄り、
「拒まれるのは何てつらいことでしょう!前にはそのことをただ私だけが知っていたわ、でも今はみんながそれを知っているのね。ハレムはこのうわさでもちきりよ」
と言った。彼女はこういう形で仕返ししたのだった。
エスマハンは悪だくみはできない方のように思えたのだが、またまた私の期待を裏切った。
ところがミフリマーフは意外と冷静だった。
そして
「みんなに知れ渡ったのは確かよ。でも忘れていることがあるわ。マルコチョールさまと噂に上がったのはあなたよ、私ではないわ」
と言ったのだ。
え?え!
「みんなはあなたに来た手紙だ考えているわ。そう考えるようにみんなをうながしたから・・・」
と言いながらあの出来事をミフリマーフは思い出していた。
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女奴隷の一人が手紙を読み上げている途中ミフリマーフが来たのに気づく。ミフリマーフは女奴隷に、
「エスマハンの手紙がなぜここにあるの?
と言ったのだ。
わあ!そうか、
そういえば結婚話が出ているのはミフリマーフではなくエスマハンだったし、みんなには筋が通っている。そしてすぐにその手紙を取り上げたのだった。
それからほかの女奴隷たちに
「エスマ様の個人的な事柄について話すとはなんてこと!」
と言い、みんなにもそれがエスマハンへの手紙だと信じ込ませた。
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そしてミフリマーフは
「ちっちゃな頭脳でこんな罠を仕掛けるなんて、わからないわ」
とあざけるように言った。するとエスマハンは頭が真っ白になって
「出て行ってここから、私から離れて」
と言うしかなかった。するとミフリマーフは
「あなたこそ私からはなれなさい。もしこのようなことがあったら、またあなたを辱めるから、二度とみんなの前にでられなくなるわよ、わかった?」
と脅かした。
(ん?でもエスマハンはあのシャーの娘だよね? もっと凄くてもいいような感じもするけれど・・シャーはヒュッレムにいつも優勢のようだから・・)