ミフリマーフの結婚が家族に公表される オスマン帝国外伝シリーズ3 80話ハイライト
ジハンギルの口にパンを入れてあげる優しいスレイマンは、妹はハティジェに
「子供たちはどこだ。なぜ連れてこなかったのか」と尋ねた。どうやら今日は宮廷で家族が集まっての食事会をひらいているようだ。
ハティジェは
「オスマンの体調が悪いのです。フーリジハンも兄弟のそばに残りたかったのですわ」
と答えた。ハティジェは結婚ししばらくシャーの家(元ハティジェの家)にとどまっていたが スレイマンに発覚し、新しい夫ヒュスレヴの家にうつった。今子供たちはその家にいる。スレイマンは
「新しい家は気に入りましたか?」と聞いた。 するとハティジェは一瞬何なのこの質問は?と言いう顔をしてスレイマンをみたが、息をのみ
「何も問題はありません」と大人らしく答えたので、シャーは胸をなでおろした。
そこへミフリマーフがやってきた。部屋の外にマルコチョールが待機していた。彼が「
「皇女様」と呼びかけるとミフリマーフは立ち止まった。様子が変なのでマルコチョールは
「ご機嫌いかがですか」と尋ねた。いいも何もミフリマーフの御機嫌は斜めだ。マルコチョールがヒュッレムに言ったミフリマーフへの真実の言葉をミフリマーフは思い出していた。 それはミフリマーフにとってはとても残酷な言葉だった。マルコチョールは彼女を子供にしか見えないといったのだ。その言葉がよみがえり、ミフリマーフは不機嫌になった。
「あなたのお耳にも入ったと思います」とミフリマーフは口を開いたが、マルコチョールは
「お許しください、私は存じません」と答えた。
「なら聞きなさい 。リュステムパシャと結婚すること承諾したのよ。今後気をつけなさい、マルコチョールよ」
と忠告し、ミフリマーフは中に入って座った。そこでスレイマンは
「ミフリマーフが来たので、公表するときが来たようだ。私の愛娘ミフリマーフは自分の望み通りディヤルバクルのの長・リュステムパシャと結婚することを決めた。幸せになれますように」
と静かな声で言った。ハティジェとシャーは困ったことになったなあと言うように目を合わせた。彼女たちはこの知らせを快く思わなかった。 リュステムが権力を持つことを望んでいないからだ。それからシャーはうれしそうなヒュッレムを見た。どう私の勝ちねというようにシャーをヒュッレムは見返した。エスメハンも驚いた様子だった。
この公表はあまりにも突然でみんなが驚いた。でもミフリマーフ自身も驚いたことだろう。 彼女は本当は望まない結婚をマルコチョールへの一時的な激怒のために受け入れてしまったからだ。なぜあんなことを行ってしまったのだろうと今は後悔しているのだ。自分で招いたこの結婚なのに人ごとのような感じがして「本当にするの?」という思いでいたので彼女も驚いた。