ミフリマーフの結婚にシャーは沈黙したままだが オスマン帝国外伝シーズン3 80話ハイライト

 ミフリマーフの結婚じゅんびが始まった。でもミフリマーフは乗り気ではなかった。衣装合わせのために素晴らしい布が目の前に置かれてもみる気にもなれなかった。そのことをスンビュルが伝えに来ると、ヒュッレムは「自分で選ぶからこちらへ運ぶように」と指示した。さらに「バヤズィトとジハンギルの割礼も行うので準備をするように」とアフィフェに命じた。

それからスンビュルに 

「シャー様に何かうごきがある?」

と聞いた。スンビュルは

「何とも沈黙が続いておりまして、一切 声が聞こえません」

「これはあまり良い兆候とは思えません。注意しなければなりません。必ず何か仕掛けてきますから」

と心配そうにファーリエが言った。(確かにシャーの沈黙は不気味だ。彼女がリュステムとミフリマーフの結婚をだまってみていてるはずがない)

 するとヒュッレムも

「そうね必ず するわね。でも何をしようともこの結婚を妨害することはできないわ。矢は放たれたのだから」とヒュッレムは言った。

シャーの家でハティジェがシャーに話しかけていた。

「旦那様を大宰相にするだけではこの仕事は終わらないわ。大事なことはその地位にとどまり続けられるかどうかよ。これからあなたに起こることをいってあげるわね。リュステムは婿として御前会議に出席するようになるわ。そして機会を見計らってルトフィパシャを追い出し自分が大宰相になるわよ」と言って彼女はスウィートを口にいれた。

するとシャーは首を振りながら

「リュステムはまだディヤルバクルにいるわ。まだ結婚式も行われていないわ」と答えた。

「気になるはどうやって妨害するつもり?」

とハティジェは半分面白がって質問した。 するとシャーは息をのんで黙った。華南利シャーにとっても難題のようだ。するとハティジェは不敵な笑いをし

「一つだけ方法があるわ。リュステムの命をとることよ。他の方法では決して妨害することはできないわ」とささやいた。

なんともハティジェはもう以前のハティジェでは完全になくなっていた。イブラヒムを失うと同時に彼女からいつくしみという感情は消え去った。残っているのは復讐のために必要な残虐さだけだった。シャーはハティジェの意見を取り入れるのだろうか?

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