ミフリマーフのマルコチョールへの嫉妬 オスマン帝国外伝シーズン3 78話ハイライト

 ベネチア大使の姪のシルビアがマルコチョールとベシクタシュを散歩をしていた。 彼女は

「ここに来るときあなたに会えるとは思っていませんでしたわ。でも運命が私を再びここへ連れてこさせたのですね」と言うとマルコチョールは「運命というよりはあなたの叔父が運命の役を演じたのではないかと思っていましたが 」と答えた。

「もし私があなたを知っていると彼が知っていたら、もっと早く彼はそうしたことでしょう。いま彼は私にあなたを説得するように頼みましたわ。皇帝に会えるようにと・・・」

というとフウンと答えた。

「彼に手助けしますわと言いました。そのためにはあなたをに騙さなければなりませんね」彼女は続けた。
ところが二人が話しているところは誰かが聞いていた。どうやら二人の後をつけているようだ。

それから彼には気が付かずにシルビアはサライについていろんなことを聞いたと語った。特にヒュッレム妃のことが巷では噂になっているというのだ。
するとマルコチョールは

「言われていることをすべて信じないほうがいいよ」と言った。

「皇帝は彼女の他には目もくれないそうね。何年もの間もね。少なくともこれはほんとうのことでしょう?」

というと「そのように見えるね」とマルコチョールは答えた。

「みんなは皇帝妃様が魔法をかけたのではないかと考えていますわ。もしそうならばどうやって魔法をかけたか私も知りたいですわ」

と言うと、

「目的が私に魔法をかけることならその必要はないよ。美しい髪と瞳で十分だ」と言い優しく口づけした。 その時物音がした。

先ほどの男だ。マルコチョールは

「ここで待ってろ」と言って男を追った。男は逃げたがもちろんすぐに捕まった。 そして「誰に命じられた?」とといつめると

「ミフリマーフ皇女です。あなたについてすべてを知りたいのです」

と答えた。マルコチョールは彼を放し、シルビアのそばに戻った。

追跡者は戻ってミフリマーフに「今日彼はある女性と散歩していました」と伝えると「誰その女性は?」とミフリマーフが尋ねた。
 

「誰だかかりませんが、何度かあっていることは確かです。申し上げることをお許しください、ですが彼らはとてもしたいしいようです」と言いにくそうに付き人は言った。

「どういうこと?何をしていたの?」と聞くと付き人は無言で下を向いた。

ミフリマーフはそわそわし始め、それから

「これからも追跡するように」言うと、「申し訳ありません。もうできません。私は見つかりました」と答えた。

「話したの?説明したの?私ことを知ってるの?」とミフリマーフは声高にきいた。

「お許しください。でも命かながら逃げたのです」と彼が答えた。

「全くもう役立たずね」

というと、付き人は去ろうとしたが「待って」と呼び止め彼に

「まず初めに女性が誰か突き止めなさい。今度はより注意してね。もし失敗したら命がないわよ」と命じた。

「承知しました」と言って出ていった。

ミフリマーフの嫉妬はものすごい。マルコチョールは放っておいたけれど、もしミフリマーフにシルビアだとわかったら、シルビアは大丈夫なのかな?

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