アヤスパシャはミフリ―フの夫に誰を推薦したのか? オスマン帝国外伝シーズン3 76話ハイライト

 グリーンの衣装を身に着けたヒュッレムはついにイスタンブルに戻ってきた。それをスンビュルはよろこんで、そしてメルジャンは悲しんで出迎えた。メルジャンが

 「皇帝妃様」とあいさつすると、彼女は無言でにらんで通り過ぎた。 部屋に入ったヒュッレムは皇帝バルコニーで悲しい話をし始めた。ヒュッレムは 

「スレイマン、悪い知らせが届きました。アヤスパシャがなくなったというのですがほんとうですか?」

と聞いた。

「残念ながら本当だよ。ペストでと突然アヤスパシャはなくなったよ。神が彼に御慈悲をおあたえくださいますように」

というとヒュッレムは

「インシャアラーこの出来事の裏がないことですわね。パシャを好む人と同じくらい嫌いな人もいましたから」

といった。帰るなりさっそくささやきが始まった。 でもスレイマンは

「アヤスパシャの死は確実に運命だったよ」と言いため息をついた。

ヒュッレムじっと一点を見つめ瞬きせずにそれを聞いていた。

「その地位にルトフィパシャを任命した。彼が私に忠誠を尽くすと信じている」

というと、

「私もそう思います。運命ですね。スレイマン、お話したいもう一つのことがあります」

と言って今ハレムでささやかれているある噂について説明し始めた。

「サライではリュステムパシャとミフリマーフの噂でもちきりです」

というと、

「うん、私もこのことについてあなたと話したかったのだ」と答えた。

「あなたがエディルににいたのでこのことについて知らせることができなかった。アヤスパシャは亡くなる前にリュステムパシャを婿として薦めたのだ」

「そうだったのですね」

とヒュッレムは少しびっくりしていた。なぜアヤスが?と思ったに違いない。実はリュステムはアヤスを脅かしたのだ。 


「どのように決定なさったのですか? 」

とヒュッレムがきくと

「あなたと話すまで決められなかったよ」

と答えた。ヒュッレムは少しうれしそうだった。

「母としてのあなたの考えは?」

とスレイマンは聞いてくれたのだ。それでヒュッレムは率直な意見を述べた。

「あまり驚いたので・・・私は考えてもいませんでした。でもミフリマーフはもう子供ではありません。今日でなければ明日結婚することでしょう。リュステムパシャについてはよく知っていますわ。私は彼をとても信頼しておりますし、信じております。彼はふさわしいと思いますわ」

とヒュッレムは答えた。

「私も同感だ」とスレイマンは答えた。

なんともヒュッレムが推薦しようとしていた人をスレイマンも望んでいたようだ。リュステムは抜け目なくあちらこちらに手をまわしていたのだった。 

「だがミフリマーフは目にいれてもいたくない娘だよ。私は彼女を幸せにしてくれる男性を見つけたいのだ。シャーが言うにはミフリマーフはこの結婚をそうだ。問題がなにか私はわからない」

と言うと、ヒュッレムはまたシャーか・・・と思った。 シャーが邪魔をしたのだ。

エディルネからイスタンブルに戻るなりまたシャーと争いが始まったようだ。

ミフリマーフはどうなるのかな?初恋の人と重いがとげられるといいなあ。

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