シャーのヒュッレムに対する告発は受け入れられるか、それとも・・・ オスマン帝国外伝シーズン3 72話ハイライト
ヒュッレムがエディルネに到着した。ギュルフェムはヒュッレムをいまだに怖がっていた。またあることないこと言ってシャーが窮地に追い込まれると思っていた。
「だがどうやって私を告発できるというの?すべての証拠が彼女に不利よ」
といい、ふっと笑って座りながら、
「すべてにおいて有利だわ。私たちを攻撃するのが間違いっだったのよ」
と余裕ありげにシャーはギュルフェムにいった。すると
「あなたが望んだことはこれだったのですね」
とようやくギュルフェムは策略の全貌を理解した。
「私をこのためによんだのですね証人とするためにね」
と彼女は真実を知って少し気分を害した。何故なら危険にさらされたのだ。
「あなたは私にヒュッレムに勝つ様に頼んだわね。そして私はそうしただけよ」
と平然と答えた。この平然さがなんともシャーらしい。(ドラマのシャー様に関してだけです。本当は家事もいとわずするような素敵な人でした。)
ヒュッレムはスレイマン対面した。ヒュッレムはいつものように笑顔でスレイマンに話しかけるが、スレイマンは彼女の挨拶を拒否した。これは彼が最大に怒っているときにするしぐさだ。以前ムスタファにもしたことがった。
「まず初めにかたずけなければならないしごとがあるのだ」
と言いながら、シャーが持ってきたベネチアの商人からヒュッレムがお金をかりたという証文を見せた。そして
「それだけでなくより重大なのは、私の妹とギュルフェム妃を攻撃をおまえが命じたことだ。本当か?話せ。すぐに説明せよ」
といった。そうか襲撃事件のほうが彼にとっては打撃だったのか。(とだからシャーは襲撃させようとしたのか!でも以前ハティジェが襲われたときにはヒュッレムを信じたよね・・・)
ヒュッレムは
「私に何を言わせたいの、スレイマン。なぜ私が弁明しなければいけないの?あなたはもうすでに決断をおくだしでいらっしゃいます。この醜い告発通りだと思っているのですから」
というと、スレイマンは
「反論することがあるならとお前を呼んだのだ」
といった。ヒュッレムはおこった出来事を話し始めた。
「遠征のために少しキャッシュが足りなくなり、みんなに給金を払えませんでした。私はラケルさんからお金を借りました。ですがお金は宮殿につく前に盗まれました」
と言うと、スレイマンは
「だれがぬすんだのだ?シャースルタンだというのか」と不服そうに言った。
「他に誰がいるというのですか。スレイマン、彼女たちはあなたがいないときに私に攻撃しました。ハティジェ様と共謀しハレムで反乱を起こさせました。そのためにお金を盗んだのです」
という。すべてここまでは本当のことだ。次にスレイマンは
「シャーが援助しようとしたが、あなたは傲慢さゆえに受け入れなかったのだね。自分で払いたいと言いったそうだね。これも違うのか?」
ヒュッレムはいたいところを突かれた。シャーはヒュッレムの心をしっかり読んでいたのだ。だからこのような策略が考え付いたのだろう。これではヒュッレムが何を言おうが言い訳にしか聞こえない。スレイマンになんと答えるのだろうか?
「ただ私を卑しめるためにしたのですわ。スレイマンの妻がどうしてこれを受け入れられると思いますか?」
そう来たか。彼女は妻であることが妹よりも立場が強いと思っているのだ。これに対してだがスレイマンはあたりまえのことをいった。
「戦争中の相手からお金を借りるのに、私の妹からは借りないのだな、そうだろう?」
自分の妹を信じられないのはつらいことだが、彼らがヒュッレムを追い出そうとしているのは昔から変わっていない。スレイマンもそのことは知っていた。
「スレイマン、信じて私は彼女が誰なのか知らなかったのです」
(ほんとは知ってた。ここでははじめてヒュッレムの嘘が出た)
「ラケルさんが勧めてくれたのです。だから彼女を信用したのです。間違いを認めます。何があってもあなたの決断を受け入れます。でも私は時間がなかったのですわ。ハレムで反乱がおきないようにとすぐに賃金払いたかっただけですわ。お金が手に入ったらすぐに支払おうとしました」
とうその入り混じった言い訳を続けた。
「その金はどうやって手にいれたのだ?私が与えた土地と牧場をうったのだろう?」
と何でもお見通しのスレイマンだった。彼は呆れたというように「フン」と言いながらヒュッレムから離れていく。
そんなスレイマンに彼女は
「あなたを戦争中の煩わせたくなかったのです。それで自分で問題を解決しようと思いたのです。私に罠を仕掛けたのですわ。お金を借りた女性はシャー様と共謀していました。彼女は証文を受け取るとすぐにシャー様のところへ持ってい行ったのですわ」
と哀れな感じがするほど頑張って言い訳を続けた。
「そのために彼女を攻撃したのだな。もしお前が証文を取り返せば彼女たちは証明できなかったからな」
とスレイマンは弁明には取り合わない。でも彼女は
「いいえ、うそですわ」
と、はまたうそをついた。襲撃は彼女がしたのだ。
「信じないでこれは中傷です。私とは全く関係ありません」
と弁解し続けた。
「だれがいるというのだ?もし彼らが盗賊ならまず宝石を残して証文だけを取るはずがない」
といかるスレイマン。
「それがどうして正しいと?あなたはただシャー様の話をうのみにしただけですわ。もしかしたら盗賊もいなかったかもしれませんわ」
と言い返した。それからそばによってまた耳に心地の良い声で囁き、彼に彼女たちを信じないように促し、抱擁した。
これでまたもやヒュッレムが勝ったのかもしれない。次の瞬間スレイマンは供の者に
「準備せよ。我々は帝都に戻る」
と命じた。
ヒュッレムは私を信じてくれたのよねとほっとしたような顔で言った。
「すべてが嘘よ」と・・どうやらスレイマンは今回もヒュッレムを信じたようだ。だが
「以前はハティジェが復讐のために自分をだいなしにしてしまった。彼女はおまえ告発した。今度はおなじようにシャースルタンだ」
と言って大きくため息をつき、
「わかったことは、ハティジェを信じなかったことが間違いだったようだな」
と言って出ていこうとした。
え?と驚くヒュッレム。と言うことは、今回ばかりはヒュッレムの言葉をスレイマンは信じなかったようだ。ヒュッレムは
「スレイマン」
と呼びかけた。ふり向いたスレイマンは
「お前はここに残るのだ、ヒュッレムよ」
といい残して出て言った。
途方にくれたヒュッレムに息子たちが会いに来た。彼らは今回のヨーロッパ遠征に参加していたのだ。二人を抱擁し、あいさつ交わした。戦争から二人が無事に戻ったことを喜んだ。
スレイマンはシャーたちのことろへ行き宮殿に戻ることを伝えた。するとシャーは
「ヒュッレムが来たようですね」
と聞くと
「ヒュッレムはここに残る」
と言った。二人はよろこんだ。皇子たちは様子が変な母親を心配したが、彼らはスレイマンと共に都に帰ることになった。ヒュッレムは最後にメフメトに子供たちを守るようにと言ってただ数分しか会わない子供たちとまた別れた。