ヒュッレムはお金を盗まれ金貸しのラケルに相談するが オスマン帝国外伝シーズン３ ７０話ハイライト

ハレムでは得意そうにシャーが女奴隷たちに給料を配っているところに立ち会っていた。ふつうはハレムの統治者がいる場所だ。 そこへハレムの統治者がやってきた。
そして

「ここで何をしているのですか」

とシャーに丁寧に聞いた。

「女奴隷たちに給金をしはらっているのよ 」

と答えた。ヒュッレムはアフィフェに

「なぜ私に何も知らせずに女性たちにお金を配っているのですか？」

きくと

「私がのぞんだことよ。自腹でね」

とシャーが即座に答えた。

「あなたの仕事でないことに係らないで」

とシャーに言い、それから

「私がハレムをとうちしているのですよ」と声を荒げて今度は女性たちにいった。

そしてシャーの方をむき

「規則通りにするのです。誰も、たとえ皇女さまでもハレムの規則を破ることはゆるしません」

ときっぱり言った。 するとシャーはそれよりもさらにはっきりとした声で

「女奴隷たちに一銭も払わずにハレムの規則について語るのですか？ハレムをあなたはこのように管理しているの、ヒュッレム？

このようなことがオスマン家の仕事になるとは・・」

と言うと

「答える義務はありませんわ」

と言ってアフィフェに

「お金をすべて戻させるように。そのあと直ちに私の命に従って配らせますから」

と命じた。アフィフェは従った。そしてシャーに

「彼女が正しいです。彼女の命令なしに給金を配られることはありません。私はヒュッレム様がご存知だとばかり思っておりましたから」

とヒュッレムを支持した。 シャーは

「みんなが困らないように助けようとしているだけですわ」

と声を張り上げて言った。そしてヒュッレムの方をみながら

「でもヒュッレムの驕りが邪魔しているのですね」

と言い放った。それからメルジャンにお金を集めて家にもってかえるように命じ、女性たちには

「すぐにでもヒュッレム妃がお金を配れるようにお祈りしなさい」

と言った。

なんとまあ、これはすべてシャーの筋書きどおりのだ。そうとも知らずヒュッレムはどんどんシャーの罠にはまっていくのだった。

ヒュッレムは必死で手立てを考えた。そしてラケルと言う女性にあった。ラケルは金貸しだ。

「あなたからお借りした金が盗まれたことをご存知ですよね」

もうすでにヒュッレムはお金を借りていたのだ。そしてそのお金も持ってくる途中に盗まれた。これもシャーの仕業だった。そもそもメルジャンを通じてラケルにお金を借りるように促させたのはシャーだった。

ラケルに借りた後、ラケルは仕事でジェノヴァに戻っていたようだ。スンビュルには一週間でもどってくる言っていたのだが、彼女はより長く彼女は滞在した。 ヒュッレムは

「あなたの労働者は信用でますか？ 誰かが何かを聞いたかもしれませんね」

と聞くと、

「信用できるかどうかわかりません。私は名前を隠していましたので。ハレムの誰かが話したのかも・・」・

と言うとスンビュルは怒った。

「そんなことは絶対にない。私の他に誰も知らなかったのですから」

「どうかしら？もしかしたら誰かがあなたをつけたかもしれませんわ」

とラケルは突っ込むするとスンビュルは

「ありえない」

と必死に否定した。 ヒュッレムは

「誰の仕業かはわかっているわ。お話はそのことではないの。もう一度お金を貸してほしいの。女官たちにお金をはらうことができなかったのよ」

「貴方のお望みならかなえて差し上げたいのですが、もうキャッシュが残っていません」

と言うことだった。 ヒュッレムはかなり窮地に追い込まれた。
それにしてもお金まで盗ませるなんて！
シャーの徹底した攻撃ぶりはすごすぎ！

女官たちはみな噂していた。

そこへ

「ファーリエがどうしたの？」と怒鳴った。

すると女奴隷の一人が

「ヒュッレム様とお話したいのですが 」

と言うとファーリエは

「何かあるなら私に言いなさい」

と言うと、女官たちにはお金が一銭もないと不平を述べた。 すると、ファーリエは

「自分の言ったことを自分の耳できいたのか？お前はなにさまなの？ よくもまあ、偉大な皇帝妃様に向かって不平を言えたものね」

と言うが、他の女官も

「シャー様がくれるところだったのに、ヒュッレム様が邪魔をなさいました」

文句を言い始めた。すると

「黙りなさい。静かにしないと、足を折るわよ」

と一喝した。 わあ、ファーリエならほんとに足を折りそうだ。彼女は強いから。

シーンは変わってヒュッレムは懸命に金貸しラケルに頼み込んでいた。 すると

「私の近しい友達にきいてみましょうか。彼女はベネチア人です。彼女は金持ちです」と彼女は代替案を述べた。

するとヒュッレムはわらをもすがる思いでＯＫしてしまった。

でもスンビュルが心配して

「皇帝妃様あなたは持つとも正しいことをご存知ですが、ベネチアの商人にお金を借りても大丈夫ですか？今ベネチア戦争しているのですよ。もし皇帝様のお耳にはいったら・・」

とまで言うと、

「皇帝さまが帰るまでには、借りは返すわ。それにこれは秘密よ！あなたの他に誰も知ら出ないから」

そいうとスンビュルはですがやめた方がと言う意味を込めて

「皇帝妃様」と一言言った。

ヒュッレムは

「スンビュル、そうするしかないの。できるだけ早く給料を払わなければならないわ。シャー様が私があやまちを犯すの狙っていると時に、手も足も縛られているのよ。何もしないわけにはいかないのよ。

「でもあなた借金は膨大です。皇帝様が来る前にどうやって支払うのですか」

とスンビュルがいうと

「私の財産を売りに出すわ。きっと誰かが買ってくれるわ」

といった。スンビュルはまだ心配そうに

「はい」と答えた。

そうかあ、ヒュッレムは高価なものをたくさん持っているけれど、キャッシュがなかったんだ。だから私物が売れるまでは金欠ってことになったのだ。

（どんなお金持ちでも現金を持っていないと困窮することがあるんだな）

ところで今金は史上最高の高値を付けていますね。