マルコチョールの真意を知ったミフリマーフの頭の上には岩が落ちてきた オスマン帝国外伝シーズン3 79話ハイライト

ヒュッレムに呼ばれたミフリマーフ。

ヒュッレムはもフリマーフが何をしているか知っていた。シルビアのことだ。マルコチョールの恋人で、べネチア大使の姪にあたるシルビアをイスタンブルから出ていくように脅したのだ。そのことをヒュッレムは怒っていた。そして

「ここまでよ」とどなった。ミフリマーフの目が泳ぐ。確かにミフリマーフの行動は尋常とは思えない。ヒュッレムは続けた。

「もうけりをつけるときがきたわ」というとミフリマーフはどうしよう、どういうことなの?というような眼でヒュッレムを見つめた。

次のシーンではマトラークチュとマルコチョールが 部屋でくつろいでいると、ドアのノックの音がし、スンビュルが入ってきた。

「マルコチョール様、ナスフ エフェンディ」と彼は呼びかけた。

マトラークチュが

「スンビュル、メルジャンがこの部屋に入ることをゆるしたのか?」とシャカを言った。(シャカとは冗談のことです)

するとスンビュルは

「そんなことがありえますか。何の権限があって! 彼ができるというのですか。できるならやってみなさい。見てみようではないか」と声高になって、返答した。

するとマルチョールが

「さあ用件を言え、何のようだ?」

と聞くと、

「ヒュッレム妃があなたに会いたがっています。大理石の間でお待ちしています」といった。

するとふたりは真顔になってなんだろう?とアイコンタクトで話した。

こうしてマルコチョールは出かけた。

ヒュッレムはふてくされた表情で待っていた。彼が入ってくると

「私はもう一度最後にミフリマーフについて話したいのです」

「どうぞ皇帝妃様、お伺いしたします」とマルコチョールは考え深げに答えた。

「ミフリマーフが私が望まなくてもあなたを慕っているのはご存知ですよね。さらに悪いことは彼女はあなたも同じ気持ちだといっているのですが」

と持ち掛けた。するとマルコチョールはエディルネでヒュッレムにかかれたときよ同じようなことを繰り返した。

「うたがいなくそのようなことを考えたことは決してありません。何もありませんでした」と答えた。

「私と、彼女に違ったことを言っていることはないはね?」と尋ねると、

「決してそのようなことはございません」といった。そのあとでマルコチョールは困ったようにンーンといい

「皇女様に本意を伝えることがなかなかできないのです。これは適切でありませんね」

というと、

「それならば真実を話して、あなたはミフリマーフをなぜ望まないの?」

するとマルコチョールはよりシリアスな顔になって

「皇帝妃様、お許しください。 彼女は私の目にはまだ子供にうつるのです。。。」

というとヒュッレムはと気が抜けたような顔をした。

マルコチョールは続けた。

「違った目で見ることは不可能なのです」

「わかりました。本当のことを言ってくれてありがとう。下がってよろしいわ、バーリベイ 」

とヒュッレムは言うと、マルコチョールは出ていった。

出ていくとヒュッレムは首を傾げばがら、少し考えて、それから隣へ部屋へ歩いていった。

でもそこには・・・

何とそこにはもフリマーフがいるではないか!

なんとも・・・

ミフリマーフはすべてを聞いていたのだ。彼女は今ドカーンと大きな岩が天から降ってきて頭の上に落ちたときのような顔をしていた。そしてあの美しい目から涙がとどめなく流れた。それを見つめるヒュッレムは母として、女性としてはいたたまれなかったが、

「ミフリマーフ」と優しく呼びかけ、「私の美しいい娘よあなたが今私におこっているのはよくわかるわ。でも真実を自分の耳で聞かねばならなかったのよ」

というと、ミフリマーフは涙の乾かぬ目で母をにらみ出ていった。

そのあとのヒュッレムの表情は何とも言えない。ヒュッレムもつらかったのだ。こんなことはしたくなかった。ほんとは彼女を傷つけたくはなかっただ・・・

部屋に戻ったミフリマーフは泣き続けた。そしてどのくらい時間がたったのだのだろうか。涙ももう一滴も残っていなかった。突然ミフリマーフは顔を上げすくっとたち自分の意思とは無関係の目には見えない力にひかれて部屋を出ていった。

彼女はこの時いつものミフリマーフのような冷静で明晰で知的で皇女としての分別をわきまえたミフリマーフではなかった。ただただ恋に破れた、惨めな哀れなちいちゃな女の子に過ぎなかった。でもどこへ向かったのだろう。 彼女は皇帝の部屋に入っていった。

そしてミフリマーフは リュステムパシャの結婚を承諾したと伝えた。そこいたヒュッレムは驚いたが、ヒュッレムはとてもうれしそうな表情になった。

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