突厥文字 𐱃 は何て読む? (突厥文字でトルコ語を読もう!)
以前マルコチョールの名前で触れたことのある突厥文字について紹介します。
オルフン碑石の中に出てくる息子(oğlu)の単語はこんな形してます。𐰆𐰍𐰞𐰃
突厥文字は音節の切り方がおもしろいです。かなり衝撃的!
ところで
↓ってなんとよむでしょう? これは突厥文字の一つなんです。やじるしみたいですね。でも矢印はしたを向いてなければなりません。これはOKとよみ、意味は矢です。
𐱃はなんてよむ? ATです。 意味は現代トルコ語と同じで射ろ、投げろというような意味です。
Dはなんとよむでしょう? これはAYで 意味は現代トルコ語と同じで月です。
北海道にある手宮洞窟の線刻画(北海道異体文字)が突厥文字であるという説もあるらしいですね。もしそうだったらロマンだなあ!
突厥文字には漢字と一緒で文字に何らかのモデルになった形が存在します。ATのばあいをみてみましょう。どのように変化したのでしょうか
突厥文字のルールはだいたい以下の通りです。
☆突厥文字は右から左にかかれます。
それから日本語と同じように上から下へも書くことができます。
☆おおもじこもじはありません。
☆文字と文字の間に空白はありません。上の例文は便宜上一文字空白を開けてあります。
: の記号で 文字と文字を区切ります。
☆古代トルコ語ではCFĞ H J Vの音はありませんでした。なので
fのかわりに p
vのかわりに b
h のかわりにk
j cのかわりに ç
ğのかわりに g
の音で代用しています。
☆カルン インジェはありました。
☆a e の母音は語尾以外は見られません。
☆初めの音節にあるı i bはかきません。
☆dの音で言葉は始まりません。なのでトルコ語でdの音で始まる言葉はtで代用します。
☆gの音で言葉ははじまりません。トルコ語でgで始まる言葉はkで代用します。
☆hの音がありません。kで代用します。
☆f のかわりに pを代用します。
☆v のかわりに bを代用します。
☆aの母音の次はe か ı の母音が来ます。
☆eの母音の次は i が来ます。
☆oの母音の次はu a が来ます。
☆öの母音の次はü eが来ます。
☆o öは単語の初めにのみ来ます。
☆ o ö の母音が後に来ると
o はu に変わります。
öはü に変わります
参考サイト