シャーは襲撃された後どこへ行ったか? ヒュッレムの借用書はどこに? オスマン帝国外伝シーズン3 71話ハイライト
シャーは襲撃後エディルネに行ったか?それともあきらめてイスタンブルへ戻ったか
ヒュッレムはハレムにいた。ファーリエに
「なぜ何も知らせが来ないの?こんなに長くかかるはずがないのに。何か問題でも起こったのかしら。もしかしたら見つけられなかったのかしら? 」
と不安が不安をよんでもうこれ以上待てないという状況だった。
ファーリエはそんなヒュッレムをなだめるように
「お慌てにならずもう少しお待ちください」
そこへスンビュルが「吉報です」と言いながら証文を持っ入ってきた。 どうやら借用書は取り返したようだが、それを見たヒュッレムの様子が変だった。
ここはエディルネ。スレイマン率いるオスマン軍は今ヨーロッパからの遠征で大勝利を得、今イスタンブルに戻る途中だった。
遠征ではフズル海軍提督らの活躍でオスマン海軍は大勝利を得た。スレイマンがマルコチョールと話しているとシャーがやってきた。
彼女は襲われた後ヒュッレムの意に反してイスタンブルには戻らなったようだ。今こうしてエディルネに来ている。ギュルフェムも一緒なのを見てスレイマンは少し驚いた。 シャーは
「あなたのところへ来る途中に襲われました。もう少しで命を落とすところでした」
と報告すると、スレイマンは
「誰がそんな無礼なことを 」
と怒り、スレイマンは今までマルコチョールと話していた優しい表情は顔から消え、きわしいいかおつきになった。そして
「直ちに狼藉ものを捕らえよ」
と命じた。マルコチョールはすぐに出動した。 スレイマンは シャーを見て
「なぜ来たのか」
ときくと シャーは
「何も起こらないうちに、重要な証書をお持ちするためです。私の手でお渡したかったのです。彼らは私からそれを奪いたかったのです。でも私はすべての手立てを考えて予防策をたてました」
と説明し始めた。
「なにについていっているのだ。どんな証書だ。誰それをうばおうとしたのだ?」
ときくと、シャーは一拍間をあけて
「ヒュッレム妃です。彼女が奪えと命じた本人です。これがその理由です」
と言ってあるものを差し出した。借用書の他にまだほかにも証拠があったのか?
シャーは続けた。
「私が援助しようとしたのですが、受け入れませんでした。このことがわかって私はすぐに借金を返し、この証書を手に入れました。ヒュッレムの印を見てショックを受けました。そうしてこんなも不注意なのかしら。なぜ戦争中のベネチアからお金を借りることができるのかしら?オスマン家の将来が・・・ 」
と言うと、スレイマンにヒュッレムの不注意さを強調した。
「狼藉者たちはヒュッレムが命じたというのか?」
とスレイマンはすこし怒った。
「他にだれがかんがえられますか?か彼らはこの証書の身を欲しがりました。ギュルフェムが証人です」
と言うと、素直なギュルフェムは
「その通りです、皇帝様。かれらは他に何も取らずいってしまいました」
これがシャーの本当のねらいだったのだ。 すべてはシャーが考えた巧妙にしくまれた罠だったのだ。
ヒュッレムはシャーの掌で踊らされていただけだ。
ハレムではラケルがえらいことになっていた。ベネチアの金持ちの女性ポルシアは、シャーに脅かされたとラケルのところへ相談に来たとのことだった。ラケルはヒュッレム妃が守ってくれるので、相談に行くように伝えただけだというのだ。
だがその女性はヒュッレムではなくシャーを選んだ。
こうして証文はシャーのところへ移ったのだ。
ヒュッレムはその女性を探し始めた。
エディルネではマルコチョールが犯人探しを開始したとスレイマンに伝えると
「マルコチョール、直ちにイスタンブルへ行き、ヒュッレム妃をここへ連れてきてくれ」
と命じた。 シャーはしてやったりと言う顔をして部屋から出ていった。
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