オスマン帝国外伝シーズン3あらすじ【60話】ようやくヒュッレムの病気の原因がわかる E90
「真実はいつか明らかになります」
と彼女を励ます。
「イブラヒムがいつもお前のことを話していた。おまえは信頼できる人だと彼は言っていた」
と言う。マルコチョールを味方に引き入れようと彼女は必死だが、マルコチョールは誰の味方でもない、ただ国のために働く人だ。
その帰りマルコチョールはミフリマーフと偶然イブラヒムの庭で出会う。
「何か私が過ちを犯しているなら許してくれ」
と彼は言う。ミフリマーフは手紙について話すと、マルコチョールは
「手紙を書いていません」
と伝える。本当に彼は手紙を見てもいないし書いてもいないのだ。こうしてミフリマーフの誤解は解けた。
スレイマンは御前会議でイブラヒムの宝物がどこにあるか探すようにリュステムに念を押す。それからルトフィ・パシャがイタリアと地中海の状況を話す。
なかなかよくならないヒュッレムはヤフヤー医師に診断してもらう。
影が見えるので助けてくれと頼む。
「クルアーンでは魔術を禁じている」。部屋でクルアーンを読ませるとよろしいかと」
と言い、
「それから黒い影が見えたなら、クルアーンの1章122章113章114書とアーヤトルクルスィー(2章255節)を唱え、唯一の神に助けを求めるように、きっと快癒するでしょう」
とアドバイスする。
スンビュルはマニサからきた占い師の部屋を探る。
すると箱の中からさらに小さな箱を見つける。
その中に魔術道具が入っていた。
ついに発見したのだ!
だが驚きのあまりなかなか立ち上がれない。
やっとのことで立ち上がると彼はヒュッレムのそばへ行く。
事の次第を話した後、また占い師の部屋へ急いで向かうと、そこになんと魔術師の死体が転がっていた。
手紙を持ってくるミフリマーフは誰の仕業かと聞く。
マルコチョールはリュステムの仕業とわかったが、ミフリマーフにはそのことをまだ話さない。
ファフリイェが怪しいとスンビュルがはなすと、やっとヒュッレムは彼女を警戒し始める。遅すぎるくらいだが・・・
ヒュッレムが寝ているとまた黒い影が見える。ヒュッレムは息ができなくなる。影からファフリイェが現れる。ヒュッレムは恐怖でバルコニーに出る。ヒュッレムはバルコニーから落ちそうになるが・・・
ヒュッレムはファーリエが殺そうとしていると勘違いして、松明をもって彼女を追い払おうとする。
そこへスンビュルがにおいに異変を感じてヒュッレムを見に来て助ける。
ヒュッレムはバルコニーから落ちなくて済んだが、うつろな目をしている。
黒い影の存在が彼女をこうまで苦しめるとは思いもよらなかった。
ヒュッレムは落ち着くとファーリエを問い詰め、追い出す。
ハティジェの占い師は死んだが、シャースルタンは
「このほうが安全になってよかった」
と思う。もともと魔術や占いには反対のシャースルタンはハティジェのこの作戦をよく思っていなかった。
シャースルタンは彼女が信じている聖なる本で禁止されている魔術を嫌っているようだ。
庭で皇子たちがマトラーク(戦いゲーム)をしている。
セリム皇子とバヤズィト(バヤジト)皇子が戦っている。
小さいうちから中の悪い2人が、戦い続けてきた。
ゲームであってもつい本気になってしまうのだった。
それを見学に来たスレイマンは久しぶりにプレイしようとマトラークチュを誘う。
もともとマトラークチュはこのゲームの名にちなんでつけられた本名ナスフのアダナだ。
年を取ったが2人の腕は衰えていないようだ。
だが途中でスレイマンはマトラークチュの後ろ姿にイブラヒムを重ねて、イブラヒムを思い出してしまう。
すると突然スレイマンの様子がおかしくなり、途中でゲームを放りだしてしまうのだった。
イブラヒムを失った傷はヤフヤー医師の言うように死ぬまで消えないだろう。
一方ヒュッレムはヤフヤー医師の勧めで彼女の部屋でクルアーンを読ませる。
ヤースィン章の冒頭を美しく誦むハーフィザ(クルアーン暗誦者)。
彼女の調べでみんなの身も心も清められるようだ。
きっと黒い影も出ていくだろう。
ハティジェはうその証言で自分が今の状態に陥ったことを受け入れられない。
そこでハティジェとシャースルタンは門番を呼ぶ。
偽証したことを責めるハティジェ。
そこへファーリエとメルジャンがやってくる。シャースルタンは高飛車に
「マヒデブランはいない、マニサを忘れなさい。私に自分に仕えよ」
と言う。
がシャースルタンはファーリエが昨夜ヒュッレムを助けた話を耳にし、ファーリエを亡き者にしようと計画を変えた。
リュステムはイブラヒムの隠した金を相変わらず探しているが見つからない。
ただハティジェが在処を知っているだろうと推測する。
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