オスマン帝国外伝シーズン3あらすじ 【69話】金を借りるヒュッレム E93

ローマ法王はカール5世とフランソワが協力しオスマン軍を迎え撃つために会合を

開いた。

オスマン海軍は特に強い。

何故ならフズル提督が海軍を仕切っている。フズル提督は以前赤ひげと呼ばれる地中海をまたにかけた海賊だった。

ハレムではヒュッレムが窮地に陥っている。

ハレムを賄うお金が底をついたのだ女官たちに払うお金も無くなった。

みんな不平不満を募らせている。

市場では アクシェヒルから来た若者が教えに反することを話し、みんなの注目を集めた。

カーディーは彼の話を耳にする。

そしてこのまま続けると首が飛ぶかもしれないと若者に忠告する。

ハレムからメルジャンが消えた。

シャースルタンの元に行っていたのだ。

シャースルタンはある計画を立てていた。

ハレムの困窮に付け込んで、ハレムを運営するのに必要な費用をヒュッレムに借りさせようとしていた。

メルジャンももちろんこの計画に関わっている。

メルジャンはハレムに戻るとヒュッレムに呼ばれ、 彼はいつお金が届くのかを尋ねられる。すると

「待つしかありません」

と答えるメルジャン。

「ただかりるという方法があります」

とそれとなくヒュッレムを落とし罠へ誘導する。

そしてシャースルタンの思惑通り、ヒュッレムは金貸しを呼び、50000金を金貸のラケルに依頼する。

この金貸し以前見たことがある。

そう、マヒデブランがハレムを去らなければならなかった理由はこの女性から多額のお金を借りたからだった。

彼女は贅沢をしたためだが、ヒュッレムは困窮が理由で借りた。

ヒュッレムの部屋を出るとニギャールに呼び止められたラケルは、その後シャースルタンのところへ連れて行かれる。

シャースルタンはヒュッレムがいくら借りたかと尋ねる。

その後シャースルタンはハレムにやってきて手助けすると言うがヒュッレムは断る。

前線で、橋が完成するのを待っているスレイマンたちだがなかなか建設はうまくいかないようだ。水に弱い橋しかできないと担当の技師は言う。すると

「なぜ水に耐えられる橋を作らないのか」

と当たり前のことを聞き返すマルコチョール。

「そういう橋は１か月はかかる」

と言う建築担当者。スレイマンはマトラークチュに尋ねる。マトラークチュは以前イブラヒムの指揮下で素早く橋を作らせることに成功したある技師を推薦する。

彼の名はシナンだ。

あの有名な後の大建築家シナン！

数々のモスクを建築したミーマル・建築家のシナンとスレイマンの劇的な対面だった。

この出会いが後にあの素晴らしい今もヒュッレムとスレイマンが眠るスレイマニエ・モスクの建設へとつながっていく。

「１週間でできるそうです」

とマトラークチュが言うと 、
ミーマル・シナンは言う。

「いえ10日から15日はかかります。天候を考慮しますと・・ 」

と即座に口をはさむ。さすが技師。きっちりした計画を立てるくせがついているのだ。

「ご説明します」

と言いいながら、何んだかわくわくした感じで、雨に強い橋の作り方をみんなの前で披露する。

大雨対策のばっちり出来た妙案を提案する。

スレイマンは

「もし期日までに完成すればなんでも望みをかなえてやるが、もしできなかったらおまえの首を貰うぞ」

言うと、彼はしっかり覚悟した様子だった。

マニサではガブリエラが妹を連れて行きたいとムスタファに頼む。

ハレムにいる彼女の妹ルメイサが呼ばれる。

妹と再会し連れて行くことをムスタファは許す。

つまり奴隷から自由人にするということだ。

ムスタファは本当に優しい人だ。

再会後ガブリエラの妹ムスタファの前に現れる。

「別れのあいさつに来たのだね。旅の無事を祈る」

とムスタファが言うと 、彼女は

「行きたくありません。ここに残りたいです。ここで私は幸せです」

と言う。
驚くムスタファだが・・・

このリュメイサは実在の人物で、ムスタファの子を産んでいる。

10日後期日通り橋ができた。オスマン軍はついに海を渡る。

そして地中海ではあの有名な海戦が目の前に迫っている

。アンドレア対フズル提督、十字軍の海軍とオスマン軍海軍との戦いだ 。

ハレムでは

今日は金貸しが用意した金が到着する日だ。

スンビュルが取りに行くがその帰り盗賊に待ち伏せされ、金のすべてが盗まれる。

報酬をもらえないかと動揺する女官たち。

そこへシャースルタンが登場し、女官たちに金の包みを与える。

笑みを浮かべながら見上げるシャースルタン。

ヒュッレムが当惑した顔をして立っていた。ヒ

ュッレムはお金も盗まれ、統治権も取られようとしている。

彼女はこの危機を乗り越えられるのだろうか？

次へ　70話