オスマン帝国外伝シーズン1 あらすじ25話 エピソード13前半

スレイマンはヴァーリデ(皇太后)の言う通りムスタファに温かい家庭をもう一度作ろうと努力したが、毒を盛った者を許すことはできなかった。
マヒデブランはいたたまれない夜を過ごす。ヒュッレムはイブラヒムに不平を言いに行くが、イブラヒムは毅然と「言葉ではなく行動しろ」と返す。そして陛下と自分の間には誰も入ることはできないとつけ加える。部屋に戻ったヒュッレムはソフラ(食卓の代わりになる大きなお盆)を倒す。その音でミフリマーフが泣き出す。気性の激しい人のようだ。

バルコニーでスレイマンにイブラヒムはパルガへ明日行くことを話す。スレイマンは承諾するが、「戻らなければ許さぬぞ」と付け加える。だがイブラヒムはそのときすでに2度と戻らないことを決心していたのだった。 イブラヒムは恋に身を焦がしすべてを捨てるつもりだった。

翌朝マヒデブランとヒュッレムの様子は2人ともおかしかった。ハティジェも具合が悪く横になっている。そこへ手紙が届く。イブラヒムからの別れの手紙だった。
「スレイマンの決定に従うしかなかった。ハティジェに天国の扉を開けてあげることはできなかったが、命尽きるまでハティジェを愛し続けることを約束する」というようなことが書かれてあった。悲劇のヒロイン・ハティジェは泣くしかなかった。 

マヒデブランも部屋に戻るとこらえていた涙を思い切り流す。ヒュッレムはスレイマンに会いに行く。イブラヒムとハティジェの恋について話しに来たのだった。ちょうどその時スレイマンはイブラヒムの残していった手紙を発見する。そしてそれを読んだスレイマンはすべてを知り強いショックを受ける。ヒュッレムがいることも忘れるほどに動揺していた。スレイマンはヒュッレムにイブレヒムのことを言わせなかった。とりつくしまがなかったのだ。
ヒュッレムは次に皇太后を訪れスレイマンに言えなかったことを話すと皇太后はハティジェを呼ぶ。ハティジェはイブラヒムと自分のことをスレイマンが知ったことを知り急いでスレイマンに会いに行くが、スレイマンは会わない。ハティジェはイブラヒムのために命乞いをするつもりだった。わあ、ハティジェは本当にかわいそうだ。イブラヒムはこのままだと当然助からないだろう。ハティジェは絶望のどん底だ。
そしてそれから一週間がたった。 

イブラヒムは故郷にとうとう戻った。隣人がテオを弟のニコと間違える。テオだとわかると心から喜ぶ。ニコた駐車場は海岸にいるそうだ。
そこでイブラヒムは海岸へ行く。父との涙の再会だった。海も船も波までが二人を祝福しているようだ。本当に会えてよかった。
だが母親は天国へ旅立ってから長い月日がたっていた。喜びの次に今度は悲しみがイブラヒムを襲う。そこへイブラヒムと瓜二つのニコが海からやってくる。
イブラヒムの顔はまた輝く。家に戻り、獲りたての魚で家庭料理をニコは御馳走する。夕食を取りながらイブラヒムは今までの出来事をすべて話す。父親はまるで物語のような話だと言って驚く。3人は素敵な夜を過ごしたのだった。その日はイブラヒムにとって今までで一番幸せな一日だったことだろう。
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