オスマン帝国外伝シーズン3あらすじ【89話】【90話】必死に探すスレイマンE102
89話&90話
ジハンギルは
「母が夢で大きな樹の下にいた」
そして彼女が
「決して離れないわ」
とジハンギルに言ったと話す。正夢だといいのに・・・
マルコチョールは一任され、ムスタファやマヒデブランの尋問を続ける。関係者のみんなは怒って出ていく。ハティジェは最後まで
「知らない」
と言い張る。
さて誰が犯人だろうか?今回ばかりは誰が犯人だか全くわからない。
さてリュステムも捜索に忙しい。
シャースルタンを慕うメルジャンを呼ぶ。
メルジャンが牢に連れて行かれると、そこにはほかにも2人の男が捕まえられていた。
リュステムにコンヤに行ったことを知らなかった言うメルジャン。
だがメルジャンはリュステムに疑われ捕まり尋問される。
ヒュッレムはどこに? ヒュッレム誘拐事件の犯人とは誰なのだろう?
そうこうしているうちにヒュッレムと同行した付き人が戻ってきた。
彼は悲惨な状態だ。
通りかかった村人が道で気を失った付き人を助け村まで運んでくれたらしい。
彼は
「知らない」
と言う。
誰に襲われたかまったく付き人は知らないようだ。
すぐさま襲われた森へ向かうスレイマンたち。
やっと付き人がヒュッレムを最後に見たという場所までたどりつく。
そして大捜索が始まった。
「気をしっかりお持ちください」
とムスタファはスレイマンに言うが、スレイマンは錯乱状態だった。
あっ!見つけた!
スレイマンはヒュッレムがいつも大切にはめていた指輪を見つけた。
季節は足早に過ぎ、スレイマンはヒュッレムのいなくなった場所を幾度となく訪れ、ヒュッレムを偲んだ。
マニサではメフメト皇子が知事を務め、もうすぐ子供も生まれる。
アマスィヤではムスタファは一人で出かけることが多くなった。
あの大好きなフズル提督が尋ねてくると言う手紙が来ても、ムスタファは
「来ないように」
と返事をする。
彼はマニサ・サンジャクからアマスィヤ・サンジャクに赴任先が変わったことに絶望していたのだ。
何故ならマニサ知事でなくなると言うことは次期皇帝の第1候補から外れたことを意味した。もはや何もやる気が起きなかった。
一方ハティジェはスレイマンを尋ねる。
そしてスレイマンを慰める。
そして以前のような兄妹に戻りたいと言った。
スレイマンは彼女を受け入れ仲直りする。
シャースルタンも二人が仲直りしたことを聞いて喜ぶ。
「家族は誰も引き離せない」
と言う。
スレイマンの家族はヒュッレムがいなくなることによって、元のように仲の良い家族に戻った。ミフリマーフは母をまだ探し続けている。
巷ではムスタファの謀反もささやかされ始めた。
本人には全くその意思ないのだが・・
スレイマンが久しぶりに会議に参加する。
マルコチョールは
「全力を尽くしたが見つからなかった」
とあやまると
「誰も運命はかえられない」
とスレイマンは答える。スレイマンはヒュッレムをあきらめたようだ。
そこへミフリマーフが来る。彼女は母のいないハレムで、母の権力を失墜させぬため、彼女はハレムに住むと言いだす。
ムスタファはいつもふさぎ込んでいる。
マニサでメフメトの腹心の部下がマヒデブランに呼ばれる。
彼にメフメトの命を取るように指示するマヒデブラン。
マルコチョールは宮殿から離れたいとスレイマンに願い出る。彼は宮廷勤めは性に合わないフロンティアで敵と戦うほうがいいと思っていた。
確かに彼には宮廷は狭すぎる。
さらに宮廷では剣の強いものではなく画策やねまわしの長けた者たちが強いという側面がある。
マルコチョールのようなただただスレイマンへの忠誠を誓う者にとっては生きにくい世界だろう。
そこへムラトが見つかったという情報がはいった。
偽の手紙をヒュッレムに渡した人物だ。
彼はイスタンブルへ連れてこられる。
マルコチョールは尋問する。スレイマンもやってきて
「答えろ」
と必死に問いただす。
「ネレデ ヒュッレム ネ ヤプトゥン オヌ」(ヒュッレムはどこだ。何をしたのだ、彼女に?)
ムラトはついに
「アリ・アーが手紙を届けるように言った」
と話す。アリ・アーはハティジェの部下だった。
直ちにスレイマンはハティジェの元へ馬を走らせる。
ベッドに座って最後の時を待つハティジェ。
スレイマンが部屋に入るとハティジェはバルコニーに出ていた。
そこで追いかけてきた兄スレイマンにハティジェは兄と過ごした幸せだったころのことを話す。
イブラヒムの死んだときのことも・・・
彼女は
「ヒュッレムが来てすべてが変わったわ」
という。
スレイマンは必至でヒュッレムの場所を尋ねるが勿論ハティジェは教えない。
ハティジェは毒を飲んでいた。
彼女はイブラヒムと過ごした思い出のたくさん詰まったバルコニーで息を引き取った。
これでヒュッレムの居所は永遠にわからなくなった。
だがヒュッレムは生きている・・
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