オスマン帝国外伝シーズン2最終話あらすじエピソード63 (77話、78話、79話) 

77話、78話、79話あらすじ
母后が亡くなりマヒデブランがハレム女性のトップに立った後、元母后のリフォームした部屋に入って行くがそこには誰もいなかった。スレイマンが母の部屋を使うことを禁止したとのことだ。
マヒデブランはとても悔しがるが、スレイマンには逆らえない。息子ムスタファがマニサへ向かい、宮殿を去った後で、彼女に大変なことが起こる。

実は新皇后はこれまでの贅沢な生活と引き換えに多額の負債を抱え込んでいた。
ある日借金を取りに宮廷に現れたユダヤ人の女性を高慢な態度で追い払ったマヒデブラン。だがギュルフェムに知られてしまう。
事実を知ったギュルフェムを口封じのため亡き者にしようと企む。付き人の一人が廊下で彼女の首を絞めようとするが、スンビュルに救われる。借金のことがスレイマンの耳に入り、マヒデブランは失脚する。

一方ハティジェ皇女は、手紙によって知らされたイブラヒムの想い人が住む家を訪れる。
中から現れたのはニギャールだった。
ハティジェは問い詰めるが、ニギャールはマトラークチュと打ち合わせた通り、おなかの子はナスーフの子だと言い切る。しかしハティジェはもちろん信じない。ハティジェは無理やりニギャールを家へ連れていき身重の彼女を閉じ込める。

手紙の送り主がヒュッレムだと知ったハティジェは彼女に尋ねる。ヒュッレムは手紙の内容は真実で証人もいるという。証人は元マヒデブランの付き人のギュルシャーだった。イブラヒムに彼女は殺されていなかったのだ。

ハティジェはとうとうイブラヒムに真実を尋ねることになる。イブラヒムは自分の子だと認める。2人の間にはもう元には戻れない溝ができてしまった。

ハフサアイシェ故母后とマヒデブランが宮廷から消え、そしてイブラヒムまでも窮地に追い込まれる。

そんな中ヒュッレムはスレイマンに呼ばれ新皇后に任命される。今までを振り返りながらエレガントなグリーンの衣装に身を包み、ヒュッレムはみんなから祝福を受け階段を上る。そしてギュルフェムに冠をかぶせてもらう。

名実共にNO1になったヒュッレムはハレムにいるみんなを見下ろしながらこれまでの戦いを振り返り感慨にふける。

77話の詳しいあらすじ
ついに出会ってしまってはいけない2人が出会ってしまった!
ハティジェとニギャールだ。
ハティジェはニギャールを見て驚く。以前のことを思い出し凍り付くハティジェ。そして 
「ハティジェはこの家はおまえのなの?」
と聞くとニギャール派も胡桃話す。そこでもう一度
「この家はお前のカといったのよ」(ブ エヴィ セニンミ デディム)ときつく尋ねる。「ベニム エヴェットそうです、私のです」と答えると
「ここでイブラヒムと会っていたの?この家で裏切ったのね。」と問い詰める。

否定するニギャールだが、
ハティジェはニギャールのおなかを見ながら、ニギャールに
「おなかの子は誰の子?いぶらひむの?」と尋ねる。
その時、家の中で頭をたたかれて気絶していたギュルシャーが目を覚ます。急いで外へ出ようとするとハティジェの大声が聞こえてくる。
「中傷です、嘘です」と否定すると、「では誰の子なの」と聞く。
苦し紛れにニギャールは「マトラークチュの子供です」と答えると、ハティジェは兵士たちにニギャールを捕まえさせる。
そして「連れて行きなさい」(ギョトルン)
と厳しく命じる。こうしてニギャールはハティジェに捕まった。
ハレムでは部屋に誰もいないのに驚くマヒデブラン。なぜ誰も働いていないのかをフィダンに尋ねると、ギュルフェムが来たという。そして部屋の準備を中止するようにと告げたとのことだ。マヒデブランは怒りギュルフェムをすぐに呼びに行かせる。
彼女はスレイマンが母后の部屋を使ってはいけないと命令したと答える。「いつから皇帝はハレムのことに口出しするようになったの?!あなたが告げ口したのね」とマヒデブランがきくと、「私は何も言っていないわ」と答える。
そこでマヒデブランはヒュッレムの仕業と知り、彼女をを訪れ、2人の言い争いがいつものように始まる。
ヒュッレムは「あなたには借金があるらしい」というとマヒデブランはそんなことはないと否定するが・・・

外ではもうすぐわかれるムスタファとメフメットがマトラークをしている。ほんとに仲の良い兄弟だ。母同士もこのように仲が良いとよいのに・・・

それからセリムとバヤズィット(バヤジト)とみんなで話しているとスレイマンがやってくる。その時ムスタファは皇位について口にしていた。スレイマンはそれを聞き快く思わなかった。

そしてムスタファとスレイマンもマトラークを始める。五分五分の良い勝負だが、最後にはスレイマンが勝つ。思い切りムスタファを殴る!先ほど聞いた会話が彼にそうさせたのだ。

ハティジェが戻ってきた。ベイハンに起こった出来事を話す。
ベイハンがその女性は誰なかと聞くとニギャールが連れてこられる。ベイハンも驚く。ニギャールは忠実な女官だとみんなが思っていたからだ。

ミフリマーフがメフメットの部屋のことを話すと、ヒュッレムは「勉強に集中しなさい」と注意する。するとミフリマーフは
「彼らは私に十分満足しているわ、でも私は彼らに満足していないわ」
「なぜ?」と聞くと
「チュンキュ オンラル ヘプシ ヤシュル」「なぜなら彼らはみんな年よりよ」と答える。
ヒュッレム「誰に似たのかしら」と微笑み、いとおしそうにミフリマーフを見つめる。

さてハティジェの家では
ニギャールは「マトラークチュが復縁を望んだが、最初断ったが何度も訪ねてくるので家に入れた。その後ハレムで働いていたので家には戻らなかった。身ごもったのをハレムで働いているときに気づいた。恥ずかしくて誰にも何も言えなかった」と言い訳する。
「手紙について話して、誰がなぜかいたの」とベイハンが尋ねると「誰だかわからないけれど、ヒュッレムが書いたと思う」と伝える。
「証人がいる?」というと、
「はいはもちろん」
「マトラークチュがすべてを教えでしょう」とニギャールはいう。
マトラークチュを呼ぶハティジェだが、彼は今イスタンブルの宮殿にはいなかった。

イブラヒムとともにエフェンディハズレトレリを捕らえに行ったのだった。
彼の隠れ家ではオスマン軍の弓隊がまず弓を放つ。
そしてムスタファパシャに攻撃するようにイブラヒムが指令を出す。抵抗するハズレトレリ軍。だが次々と切り倒されていく。門から中に入るイブラヒム達、そしてイブラヒムはエフェンディハズレトレリのいる部屋のドアを打ち破る。

「お前がエフェンディハズレトレリか?」と聞くと、
なんと彼はピーリーパシャの息子アラウッディーンだった。彼は父が火事で亡くなったのではなくイブラヒムに殺されたと思っていた。

「ここで殺せ」というと、「裁判にかける」という。
だがアラウッディーンは素早く小刀を手に取り頸動脈を切って自害した。

しかし!彼はエフェンディ ハズレトレリではなかった。
彼は身代わりだった。なぜならその直後本物のハズレトレリはアヤスパシャに
「最後の戦い間近だ」と話している。宮廷でイブラヒムの敵はあやすパシャとイスケンデルチェレビだった。イブラヒム対彼らの戦いはどちらに軍配が上がるのだろうか?

エフェンディ ハズレトレリは高利貸しに会う。そして明日マヒデブランから
「借金を返してもらえ」という。高利貸しはマヒデブランはお金がないから
「彼女は返せない」というと「もちろんそうだ。だからほかの人に不平を言え」と彼がいうと高利貸しは頷く。
ハティジェのもとを訪ねるギュルフェム。彼女は話を聞くとびっくりするがそこへイブラヒムが登場する。

ハティジェの顔がこわばる。ニギャールは同じ家の別の部屋でおなかの子供と話している。「お前の父親が助けてくれるわ」と・・・

その夜ニギャールは痛みで
「助けて(ヤルドゥムエディン)」とわめきだす。その声でハティジェは目を覚まし、ニギャールを見舞う。
イブラヒムも気が付き起き上がる。次の瞬間赤ちゃんをハティジェが連れてくる。「あなたの息子よ」と言う。
そこでハティジェは目覚める。
あれ?
どこからが夢なのかわからないが、たぶんハティジェの夢はニギャールがわめきだしたところからだろう。
不安い身も心も押しつぶされそうなハティジェは何を待っているのだろう。

翌日イブラヒムはハンガリーからの手紙を読む。
グリッティについてだった。そこへマヒデブランがやってくる。そして高利貸しから金を借りたことをようやくイブラヒムに話す。
「あなたは何をしたのですか?」
「シズ ヤプツヌズ ブ・・・ フンキャールムズン クラウナギデルセ ブ・・・ ヒチ イイオルマズ」
そのために助けを求めに来たとマヒデブランはいう。

イブラヒムはヒュッレムのような強敵がいるのだから、もっと注意深く行動すべきだったというが、彼女はムスタファのためにやったと答える。


イブラヒムは「誰からかりたのだ 借金を」と聞く。そしてイブラヒムが代わりにし払うことになった。

78話詳しいあらすじ

ハティジェはマトラークチュを呼ぶ。そして「質問があるのよ。真実を述べなさい」という。
「こどもがいないから離婚したが、そのあとあったの?」
「会いました。時々行きます。困ったことはないかと・・・」
「身ごもっているのよ、かんけいがあるの?」
ここでで少し戸惑うマトラークチュ。果たしてマトラークチュは何と答えるのだろう?
彼は
「はい知っています。私の子です」と答える。
逆に彼は「あなたはどのようにお知りったのですか」と質問する。
「手紙が来たのよ。手紙には相手はイブラヒムと書いてあったわ」
「中傷です」
「ニギャールとイブラヒムに関係があるの?」
「ないです。ありえません」と彼は答える。
ハティジェは今話したことを「誰にも言ってはいけない」と念を押す。

マトラークチュはこうしてニギャールの居場所を知った。
イブラヒムがハンガリーの話をする。グリッティは殺されたそうだ。は司教を殺したため民衆の反感を勝ったとのことだ。民衆の力は恐ろしく強い。

宮廷ではムスタファの出発のためにみんなが集まった。ハティジェはこの姿を母に見せたかったわと母を忍ぶ。
イブラヒムがイスケンデルとエフェンディ ハズレトレリの話をしているとマトラークチュが慌てた様子でやってくる。さっきの件を伝えようとしていた。

イブラヒムは討伐から戻ってきた後ヒュッレムは彼とまた冷たい会話をする。少し前ハティジェに会ったイブラヒムはハティジェの異変に気付く。昨日のエフェンディ ハズレトレリの出来事を話すがハティジェは上の空だったから。

一方スレイマンはムスタファのことを考えて厳しい顔をしている。マトラークの戦いのゲームのことを思い出していた。スレイマンは何か嫌な予感を感じているのだ。ムスタファが自分を脅かし皇位を狙っていると・・・

明日マニサへムスタファが出発する。
マヒデブランはムスタファのマニサ行きの準備に余念がない。マヒデブランはいろいろムスタファに注意をする。
イブラヒムも動物の話をしたと思うが覚えているか?とムスタファに最後の忠告をする。こうしてムスタファは去っていく。

ハティジェは手紙をヒュッレムに見せた。そして
「どうやってそれを信じるのですか?」と問う。
ヒュッレムは
「信じたいのですね」といいながら、平然と自分が書いたと答える。ハティジェは「証拠があるか」と聞く。彼女は真実をどうしても知りたかった。そこでヒュッレムは「わかりました」といって証人を呼ぶが・・・

ハティジェの家に捕らえられたままのニギャールはイブラヒムがどこか見張りの者に尋ねる。そしてマトラークチュに居所だけでも伝えてくれるように見張りのアーに頼むがあっさり断られる。

ヒュッレムはハティジェに証人がいると言っていた。証人とはだれか?ハティジェの前に現れたのはギュルシャーだった。
ハティジェがなぜイブラヒムがギュルシャーの命を狙ったのかを尋ねると、ギュルシャーは2人の会話を聞いたことをハティジェに話す。
「信じないわ」というと
私もそうでした、そこでニギャールの後をつけさせたのです」とヒュッレムが答えるとハティジェは途方に暮れる。 だがヒュッレムは容赦なく「これが真実です」と続ける。血も涙もないやっちゃ。絶対知ってはいけない真実をヒュッレムはハティジェに突きつける。 「このことは誰も知らない。あなたの意向に従います。黙っているというならそうします。」とヒュッレムが言うと、首を振りこの世の終わりが来たかのような様子でハティジェは去っていった。

グリーンを基調とした服のムスタファと赤が基調の服を着ているスレイマンが別れの挨拶をする。スレイマンが最後に「話をよく聞くように」といい、マニサへの赴任にあたっての注意事項、禁止事項を伝える。ムスタファは「いわれたことを肝に銘じます」といい、二人は抱き合い別れる。こうしてムスタファはイスタンブルを去るが、残ったマヒデブランには大変なことが起きていた。 高利貸しがまたマヒデブランを訪れたのだ。
これはエフェンディ ハズレトレリが高利貸しを誘導したためだった。ファトマが彼女が来たことを知らせると、マヒデブランは彼女を中に通す。

「なぜ来たのか、また・・・」と聞くマヒデブラン。
彼女は「もう待てない、待つなら死んだほうがましだ」という。「あなたは返さないのでしょう?」 と彼女が続けると「二度とハレムに入れるな」とマヒデブランはいい、無理やりファトマが高利貸しを追い返そうとする。

一方マトラークチュはニギャールについてハティジェに問い詰められたことをイブラヒムにすぐに知らせに来た。マトラークチュはニギャールがイブラヒムの家にいることを知らないらしい。ハティジェと話したとき彼は勘づいたに違いないと思ったのだが・・・
イブラヒムは「どのように彼女が知ったのか」と聞くと「手紙をもらったらしい」という。「誰が手紙を書いたかはわからないがニギャールが行方不明になったことと関係がある」というマトラークチュ。さてイブラヒムはこの窮地をどう乗り越えるのか?ハティジェはイブラヒムはいヒムを信じるだろうか?
イブラヒムが部屋を出ると、ヒュッレムが通りかかる。そしてギュルシャーをイブラヒムに会わせる。 「センミスィン?」とつぶやき、死んだと思っていたギュルシャーを見て驚くイブラヒム。いきていたのだ!イブラヒムはギュルシャーがヒュッレムに真実を話したと一瞬にして悟った。
ヒュッレムは「終わったわ」と彼にいうと、イブラヒムはゾンビのように去っていった。

久しぶりにハレムにやってきたギュルシャーが、ハマムにいるファトマを襲う。彼女は復讐心の鬼と化していた。ファトマとフィダンとマヒデブランとイブラヒムとニギャールに復讐するためにハレムにかのじょは戻ってきたとファトマにいう。

マトラークチュから話を聞いたイブラヒムはハティジェに会いに来た。
二人の間は最悪だ。ハティジェは「どうやって言い訳するの・・」と尋ね、ニギャールが連れてこられる。そしてイブラヒムにニギャールの前で「私の目を見て私を裏切ったの?真実を話して」という。
ニギャールを見て観念したイブラヒムはハティジェのほうに振り向き「聞いたことはすべて本当だ、おなかの子は私の子だ」とあっさりと認める。
ハレムでは、マヒデブラムにギュルシャーが来たことをファトマが知らせると、マヒデブランは奇妙な笑い方をした。彼女はそれどころではない、高利貸しのことで頭がいっぱいだった。何とかスレイマンにギュルフェムが話すのを止めなければならないと頭の中で対策を考えている。

それでもヒュッレムのところへ行きギュルシャーを追い出そうとする。元自分の祖lる金だったギュルシャーに「なぜここにいるのか」とマヒデブランが怒る。

すると「私が望んだのよ、何か問題でも?」とヒュッレムはギュルシャーをかばう。マヒデブランが「ギュルシャーは私の許可なくここには戻れないわ」というが、ヒュッレムはマヒデブランを追い出す。こうしてギュルシャーはヒュッレムのそばに仕えることになった。
ちょうどそのころギュルフェムは大変なことになっていた。

廊下を歩いていると首を絞められる。女官がギュルフェムを襲っているところを運よくンスンビュルが見つけ、ギュルフェムは助かった。襲った女性はファトマでなかったのだが、マヒデブランはこの事件に巻き込まれる。

79話の詳しいあらすじ
ギャールを前に真実を語ったイブラヒム。
ニギャールは再び閉じ込められる。そしてハティジェはイブラヒムに「二度と顔も見たくない」と言って去ろうとするがイブラヒムは引き止める。
そして言い訳をする。だが言い訳すればするほどハティジェの心はより硬くなる。今のハティジェに誰が何を言ってもダメだ。

それでもイブラヒムは
「昔ハティジェが言った一言ですべてが崩れた」と続ける。その昔ハティジェはイブラヒムに禁句を放ってしまった。
それは
「あなたはオスマン家に仕えてる身よ。オスマン家は私なの。だから私に仕えるということよ」みたいなことだ。
つまり愛し合う夫婦ではなく主従関係だと公言してしまったのだ。

イブラヒムはそれ以後ハティジェに心を閉ざすようになり、その空虚な彼の心を埋めたのがニギャールだった。だがハティジェは
「そのためにこんなことを・・・」と答える。イブラヒムを苦しめたとは一切思わなかった。
その言葉が自分の能力とは無関係に奴隷にされ、どんなに頑張っても自由になれないイブラヒムにとって残酷な言葉だったかを彼女は理解できなかった。

もちろんだからといってイブラヒムがとった行動が是認されるということではないが、それにしてもハティジェは自分の言葉に少し注意をするべきだっただろう。

イブラヒムの立場や苦しみに寄り添う姿はハティジェには見当たらない。それは皇女のサガ(性)なのだろう。

イブラヒムは「最後にはあなたのもとへ戻ったのだ」というが、ハティジェは「何年もの間私の顔を見みながら嘘をつき続けたわ。何を言ってももう駄目よ、あなたを見たくないの、もう・・・声もききたくないわ」と完全に拒絶した。

こういわれるとハティジェのやりきれない気持ちもわかるような気がする。それはそうだろう、理由は何であれ嘘をつき続けたということが問題なのだ。イブラヒムは完全にハティジェの信頼をうしなってしまったのだ。そのことが何よりも両方にとって大きな損失だった。
二人が険悪なムードのところへ滞在中のベイハンが部屋に入ってくる。
 するとハティジェは亡くなった長男のことを話し出す。

「彼が死んだときあなたはニギャールと・・・」とまた悲しい思い出がハティジェを覆う。
 それを聞いたイブラヒムはもう駄目だと思って、庭に出てそれから力なくゆっくりと去っていった。
その後ハティジェはベイハンの膝の上で泣き続ける。もはやハティジェを助けられるものは誰もいない。ハティジェはもう立ち直れないのだろうか?

スレイマンはギュルフェムの出来事を知る。彼女は何者かに襲われたのだ。それもハレムの中で!これは由々しきことだ!
その彼女は今医務室のベッドの上に横たわっている。スレイマンがそこへ訪ねてくる。そしてギュルフェムの傷を見ると、スレイマンは「誰がやったか」と尋ねる。
ギュルフェムは「誰がやったかわからない」というと、
「誰がなぜおまえにこんなことをするのか?」
そう質問されてギュルフェムは痛みをこらえながら、何か思い出そうとする。
「おそった女官がマヒデブランがどうのこうのといっていたようです」という。

「マヒデブランがなぜこんなことをするのか」と彼が聞くとギュルフェムは・・・・
借金のことを聞いてスレイマンが激怒しながら部屋に戻ると、ちょうど部屋の前にマヒデブランがいた。スレイマンは中に入れという。

金を借りために彼女を殺そうとしたと思いこんでいるスレイマンにマヒデブランがどのように弁解しても受け入れられることはなかった。
こうしてマヒデブランは任を解かれた。
マヒデブランが外に出るとイブラヒムがやってくる。

そして「何とかしておくれ」とイブラヒムに頼むと、イブラヒムは
「おだまりください。聞きたくありません。あなたの後始末をするのにもう疲れました」といい、うスレイマンのもとへ向かった。

さてスレイマンになんというのだろう。まずイブラヒムとスレイマンはマヒデブランのことについて話す。
「ギュルフェムを殺そうとした。ムスタファのためだという。」スレイマンは静かに怒りながらマヒデブランは「もうこれまでだ」とイブラヒムに伝える。
マヒデブランは借金という意外な理由で トップの地位から落ちて行った。
その後マヒデブランはヒュッレムに廊下で出会う。
そして
「あなたがやったのね、あなたがわなを仕掛けたのね」と食ってかかると、ヒュッレムは「私がやったわ」と素直に答える。

「これからあなたはマニサで息子と平安に幸せにくらすのよ」というと、
「イブラヒムがゆるさないわ」マヒデブランは答える。まだこの時マヒデブランはイブラヒムがおおきな問題に直面していることを知らなかった。
ヒュッレムは
「彼は自分の問題で大変なのよ」というが、わけわからないといった顔をするマヒデブラン。そうなのだ、彼女はまだイブラヒムとニギャールのことを知らない。

彼女にとってイブラヒムは常に救世主だった。何が起こっても彼が良きに計らいマヒデブランの問題を解決してくれていたのだ。だが今回はそのイブラヒムもいない・・・

スレイマンは
「マヒデブランの借金をすぐ支払うようイスケンデル・チェレビに伝えよ」とイブラヒムに言う。歯切れのない受け答えをするイブラヒムの様子を見てスレイマンは「どうしたのか」と尋ねる。
イブラヒムはマヒデブランの問題よりももっと切実な問題に直面しており、もしそれをスレイマンが知ったら彼は処刑されてもおかしくないのだから、彼の心ここにあらずなのは当然だろう。

ヒュッレムは何気ない顔をしてギュルフェムを見舞う。ギュルフェムはヒュッレムの罠で傷つけられたとも知らず
「ありがとうすこしよくなったわ」と答える。
ヒュッレムが「だれのしわざなの?」と聞くとギュルフェムは黙っている。
すると

「誰がやったか明らかです」とスンビュルは答える。それはそうだ、自分がやらせたのだからスンビュルは真実を知っている。
今回初めてスンビュルは進んで悪いことに手を染めた。

誰がやったかって?それはヒュッレムが命じてスンビュルが女官に金を与え、その女官がギュルフェムを傷つけた。だがここでスンビュルが言う誰かはマヒデブランを指していた。

廊下で再び出会ったイブラヒムとヒュッレムの冷たい会話が続く。イブラヒムは窮地に陥っているが
「まだまだ立っているから大丈夫だ」という。
「兵士が刀を持っている間は、負けたことにはなりません」と自分に言い聞かせるように話すイブラヒム。
一方ハティジェも悲しみのふちをさまよっている。
ベイハンは
「わかれなければならないということではない」と励ます。
「時間が必要よ」という。
「イブラヒムの間違いはあったわ。でもまたもとのようになれるわ。すぐに決断しないで、少し考えて、そしてまたイブラヒムと話せばいいわ」と続けるベイハン。なんてやさしい顔なのベイハンは!

一方マトラークチュはハティジェはもしかしたら考え直すかもしれないが、ヒュッレムがいる。ヒュッレムがスレイマンに話すだろうと心配している。

ハティジェがニギャールの部屋を訪れる。
するとニギャールは
「こうなることを望んでいなかった」と謝る。「殺さないで、子供のために殺さないで下さい」という。
「こわがらないで」とハティジェが答える。
「罪のない子供を生んだ後よ、そのあとに・・・」といいハティジェは出ていく。わあ!ニギャールはついに死を迎えるのか?こうしてハティジェは怖~~~い女性に変身した。

ヒュッレムは子供たちと食事そしている。そこへスンビュルが入ってくる。スレイマンにヒュッレムが呼ばれたという。そこには「ギュルフェムもいた」と伝える。

「何か問題があるかしら、私たちがしたことがばれたのかしら?」と心配しながらスレイマンのもとへ向かうヒュッレム。
スレイマンはヒュッレムを近くに呼び、ハレムのトップに任命する。
そしてヒュッレムの愛の詩を語るスレイマン。

なんとも滑稽に見えるのは私だけ?
マヒデブランを陥れたことにも気づかず、無実の者を左遷させ、ギュルフェムを襲ったものをハレムのトップにつけるとは!ハレムの行く末が案じられる・・・

ハティジェに呼ばれて家に戻るイブラヒム。ハティジェが部屋の中に立っている。
「イブラヒム」と彼によびかける。そして
「一晩中考えたわ」というハティジェ。
「きめたわ。あなたと離婚するわ」
という。わあ!ついにハティジェは決断した!ベイハムの言葉はハティジェには届かなかったのだ。

ヒュッレムにとって人生の中でも最高にハッピーな瞬間のひとつがついにやってきた!正装し部屋から出るとヒュッレムは今までのことを思い出す。

17歳の時にタタール人に村を襲われ、奴隷としてハレムに来たこと、家族は殺され一人ぼっちでここまで来たこと、最初このサライを壊したいと思ったが、今はサライが自分の家であり巣に変わったこと等々を思い出す。スレイマンを愛し、正式に結婚し5人の子供をもうけたことも思い出す。

「私はヒュッレムだ。メフメット(メフメト)、ミフリマーフ、セリム、バヤズィット(バヤジト)、ジハンギルのの母だ。ハセキスルタンのヒュッレムだ」と声を出さず語りながら二階へのぼる。
そしてギュルフェムから冠をかぶせられる。

彼女はハレムの女性たちを見下ろす。みんなが彼女にお辞儀をしたままの姿勢で待機していた。その向こうでマヒデブランがヒュッレムを見つめる。

ヒュッレムは「ハレムではない、世界を私が統治するわ」と勝ち誇ったようにみんなを眺めた。とうとうヒュッレムは念願のハレムのトップに立った。

だが彼女の目的はハレムではとどまらなかったようだ。彼女は全世界を自分が統治することを望んでいた。恐るべしヒュッレム!
 了 

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