新・オスマン帝国外伝~影の女帝 キョセム~ E33の4 ファルヤ王女の母が捕まり、ファルヤ王女は皇帝を・・・
皇帝妃は皇帝ムラトの怒りを買い、彼に会うこともできなかった。一方ハンガリーの王女ファルヤが皇帝の元を突然訪れた。
彼女はハレムを混乱させたことを謝ったが、皇帝は「ファルヤ王女は何も悪くない」といって突然口づけをした。
なんとまあ!
彼はやはりファルヤ王女に好意を持っていたのだ。ファルヤ王女も拒絶することはなかった。キョセムの心配るようなことばかり皇帝はしているのだった。皇帝は母キョセムを疎ましく思っていただけでなく、彼女に見張りをつけていた。
そして彼女が懸命にムラトを守ろうとすればするほど、ムラトはそれは母の傲慢さからきているとはねのけるのだった。
そんな中、ハンガリーの王から挑発的で侮辱的な手紙が届く。ファルヤ王女を国に送り返せと書いてあった。怒ったムラトは遠征を決意するでもハンガリーの王はしたたかだった。彼はファルヤ王女の母の居所を突き止め彼女を捕らえ牢に入れたのだった。
そして証拠のブローチをファルヤ王女の元へ届けた。そして母の命の保証と引き換えにムラト暗殺を命じたのだった。でもファルヤ王女はムラトが今まで自分を守ってくれたので、到底命を取ることなどできないと悩むが、結局彼女は皇帝の部屋に忍び込んだ。
そこでは皇帝と母キョセムがまたも言い争っていた。弟のバヤジトの母ギュルバハルを宮殿へ戻すことを皇帝が許可したことについてだった。このことでも二人はもめた。
なんだかムラトは何に対してもキョセムのすることの反対をしているような感じがしてならない。母親に対して、これほど強硬な皇帝は 今までドラマには出てこなかった。
時々意見の違いはあっても、心を痛めながら皇帝が自分の意見を通すという段取りだった。今回のムラトは何故ここまで強硬にキョセムを拒絶しようとするのだろう?
彼は言う「私は皇帝だ」と
キョセムは言う
「私がいなければあなたもいないわ」と。
ムラトにとっては不満も多いことだろうが、世襲化した軍人たちを統制するのは実際キョセムなしではとても難しいことだと思う。
でも皇帝にはそのことはわからない。皇帝はもっとキョセムと仲良くなって、共に敵を巧妙に倒すべきだと思うのだが、母心子知らずっていう具合なのだ。
シーズン2のキョセムはなんだかかわいそうな感じもする。ムラトの皇帝の座を守ろうとしているのにに、その皇帝に敬われない母后は哀れだ。