新・オスマン帝国外伝~影の女帝キョセム~ シーズン2 36の3 息子の失態で休む暇のないキョセム

 キョセムの息子カシムは皇帝の女奴隷に恋をしてしまった。そのことを知った。キョセムは彼女をエスキサライに行かせることにした。そうしないとカシムもその女性も命が亡くなるのだ。謀反とみなされる。

ところがバヤジトの母がそのことを利用して、シナンパシャに彼女を誘拐させたのだ。彼女を使って、てキョセムを思い通りに動かそううと考えたのだった。

キョセムはその娘が誘拐されたと聞いてすぐにカシムの部屋を訪れた。だがカシムは悲しみで沈んでいた。

「カシム、どこに娘を隠したかすぐに教えなさい」とキョセムが聞いたが、カシムはしらないと答えた。

途方に暮れたキョセムだったが、この時はまだ出れの仕業か見当もつかなった。

この時代のある科学者は空を飛ぼうとしていた。そのことを皇帝に恐る恐る打ち明けると、皇帝は興味を示し、研究を続けるように激励した。

ムラト皇帝は科学の発展にとってはありがたい存在だった。この皇帝の時代にオスマン帝国の科学が発展した。

彼がなくなった後、また「空を飛ぶなんて許されない行為だ」とか言って研究を続行することを禁止しする人々が現れたのだった。

もしムラト皇帝のように科学に反対しなければ、オスマン帝国の崩壊はもっともっと先のことになったかもしれない。今もオスマン帝国が続いていたかもしれないという夢みたいな話も実現したかもしれないのだ。

ムラト皇帝以後オスマン帝国の要人たちは科学に後ろ向きの動きを示した。そのためその後西洋と大きく差が開いてしまった。

ファルヤ王女は皇帝が来るのを待ちこがれたが、皇帝は多忙のためなかなか彼女の元へ行くことができなかった。気持ちを抑えきれなくなった彼女は、食卓の上の料理をこぼしてしまった。

侍女は「これほど動揺しているファルヤ王女を見たことがない」と言った。

そうなのだ、ファルヤ王女は完全に恋の虜になっていまっていたのだ。彼女は皇帝を深く愛し始めていた。

もう一組危険なカップルが誕生しそうだ。それは皇帝の妹と小姓頭の間に芽生えたばかりの恋だった。

小姓頭が皇女を呼び出すと、皇女は迷った挙句、約束の場所へ出向いた。

そして不可能に近いかもしれないが、夢が実現するかもしれないとう小姓頭の言葉を聞いて、うれしい気持ちになった。

カシム皇子の失態で、キョセムはえらいことになっているが、どうやってバヤジトの母からカシムの愛した娘を取り返すのだろうか?

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