新・オスマン帝国外伝~影の女帝キョセム~ シーズン2 35の2 キョセム重傷!
皆が必死に探したがキョセムはなかなか見つからなかった。
どこへ行ってしまったのだろうか?
黒幕はシナンパシャだった。
彼は自分の罪がばれないように、捕まった男の口封じをしてほしいとバヤジトの母に頼んだ。この件に関してはバヤジトの母は無実だったが、彼女はシナンを助けた。そして女奴隷の一人を呼び出し、あることを命じた。その奴隷は昔バヤジトとの母に世話になっていた女性だった。
彼女は牢に忍び込み、ナイフで男の命を奪った。
そして牢を去ろうとしたとき刀持ちに出会ってしまったのだ。彼女は彼の目の前で喉を切り自ら命を絶った。
こうしてキョセムを襲った黒幕を刀持ちは暴くことはできなかった。
キョセムはどうしただろうか?
彼女はケマンタシュにある部屋に運ばれた。彼も重傷を負っていたが、何とかキョセムを寝かせ、腹に刺さった刀を抜き取り、そして火で傷を焼き消毒した。
痛みでキョセムは気を失ったが、彼自身も倒れた。
しばらくしてようやく彼らを見つけた皇帝たち。急いで宮殿に運ぶが、
キョセムは意識を失ったままだった。
皇帝はずっと彼女のそばにおり、一生懸命祈った。
するとキョセムは彼の言葉で目を覚ました。
良かった!
ファルヤ王女も宮殿に戻ってきた。真珠の館に以前のようにとどまっていた。
皇帝は彼女の命は奪わなかったものの、完全に彼女を許したわけではないようだ。
皆も猛反対した。皇帝を裏切ったものを宮殿内にすませるなんて!と大騒ぎする皇帝妃アイシェ。
キョセムは目覚めた後ファルヤ王女のことを知るとまた顔が曇った。
皇帝にとってファルヤ王女がそばにいることはとても危険だとキョセムは考えていた。それだけでなく自分を刺した少年の処分は自分でするから彼を生かしておくよう告げたのだった。
ファルヤ皇女はどうなるのだろうか?
犯人シナンなつかまるのだろうか?