新・オスマン帝国外伝~影の女帝キョセム~ シーズン2 35の1 キョセムが傷を負ったまま行方不明に

 襲撃にあったキョセムはどうなったのだろうか?皇子バヤジトが駆け付けたときはもうすでにキョセムの姿はなかった。

ただ冠だけが血のついた地面に落ちていた。地面の血の量からするとかなり出血があったように見受けられる。

キョセムは子供メフメトに刺された後姿を消した。誰かが連れ去ったようだ.その後都の門を閉鎖し、くまなく探したが見つからなかった。

皇帝はひそかにハンガリーへ遠征に出かけるところだったが、キョセムを見張っていたケメンケシュの部下がキョセムの襲撃事件を伝えると遠征を延期してキョセムを探しに戻ってきた。

だが探している途中ボヤ騒ぎが起こり、そのすきを狙って敵が皇帝を背後から切りつけた。皇帝も切られるのか?

と思った時、誰かが敵を刀で倒した。皇帝を助けたのはファルヤ皇女だった。でもなぜ牢にいるはずの彼女が皇帝を助けることができたのだろうか?

それは少し前彼女は罰を受けるために牢から連れ出され、森へ連れてこられたのだ。そこで皇帝に出会った。皇帝は裏切りの罰は許されない、死なせはしないが、ハンガリー王の元へ届けると言ったのだ。

そのため彼女は遠征の一段に加わった。そしてその後皇帝がキョセムを探しに戻ると、家来たちもみないっしょにもどった。その時彼女も同行したのだった。彼女は手足は縛られず自由に体を動かせる状態だった。(逃げるかもしれないのになぜ皇帝が縛らなかったのかは謎だ。

こうしてまた助けられたとなるとせっかく皇帝が彼女を断念しようとしてのに、皇帝の恋の炎が再び燃え上がってしまうかもしれない。

とはいえ今はキョセムの行方が心配だ。彼女はどこにいるのだろうか?

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