新・オスマン帝国外伝~影の女帝キョセム~ シーズン2 E34の4 キョセムが危ない! 子供には気をつけよう!
バヤジトの母は宮殿に戻るとさっそく行動を開始した。ハマムに以前から彼女を慕っていた女奴隷たちを集めたのだ。そして難しい危険な戦いを始める宣言したのだった。
キョセムはバヤジトの母のことも含めて、強く心配していた。遠征に行くときはバヤジトを連れていくようにと忠告した。
だが皇帝は聞く耳を持たなかった。
母であるキョセムは
「警告するのが母の務めです。もしそれも許さないのなら、私を追い出しなさい」というのだった。
キョセムは強い人だ。警告し続けるのは本当に大変な仕事だろうに・・・いつも皇帝の反感を買うことばかりを花咲ければならないのはつらい・・・でも自分のつらさなど気にかけず、いつも皇帝の地位に安全を最優先にしていた。
皇帝は「追い出すことは決してしません。あなたは私の冠です。だた私を信頼してほしい」と答えたのだった。
キョセムのことを嫌いなわけではないようだ。ただ宮殿に長くいて、いろんな経験を持つキョセムにとって、皇帝はいつもあぶなっかしく見えた。
バヤジトのことも強く皇帝は信頼していた。彼は遠征に行くときには帝都バヤジトに任せるつもりだった。これは危ない。なぜってバヤジトの母は皇帝の座を息子にと考えていたからだ。彼女が始めた戦争もそのためだった。
牢屋にいるファルヤ王女はどうなったのだろう?
彼女手の傷が悪化して寝込んでいた。一度皇帝は彼女に会いにきたのだが、話さず引き返した。
しばらくして部下たちが彼女に目隠しを野原まで連れ出した。どうやら罰を受けるようだ。
そんなか急にブルサ方面に出かけたという皇帝。ブルサ方面へ向かったとのことだったが、実は違った。
彼は・・・
それよりもっと大変なことが起こった。キョセムは自分が作ったワクフでよくただで食事を貧しい人々に施していた。昔から自分の手で料理をよそって一人一人に渡すのだった。
皆が喜んで食事をしていると突然銃声が聞こえた。以前にエステルを襲った者たちが襲撃してきたのだ。
逃げまどう民衆。
キョセムは知り合いに子供メフメトをそばに引き寄せ彼を守ろうとした。
ところがその子供は突然キョセムの腹をナイフで刺したのだった。
子供を見つめながら涙目になり、驚いた表情のキョセム!
キョセムは大丈夫なのだろうか?
子供はどうなってしまうのだろうか?
ファルヤ王女は処刑されるのだろうか?