新・オスマン帝国外伝 ~影の女帝キョセム~ シーズン2 36の2 同じ情報でも同じ使われ方をしない

 ファルヤ王女は宮殿に戻ったがそこは針のむしろだた。皇帝の妹アティケ以外は誰も彼女を喜んで受け入れてくれなかった。

ファルヤ王女とアティケは気が合うようだ。皇帝が言うには二人は似ているらしい。宮殿に戻ったその夜彼女はアティケと一緒に過ごした。

その時アティケは何故王女がハレムに入られないかをこう説明した。自由人でさらに、他の国の支配者の娘はそばに置いておけないからと。

これを聞いたファルヤ王女はよろこんだ。母をハンガリー女王にしなかったのは、自分をそばに置いておくためだったとわかったからだ。

女心を理解するのは難しい。あれほど王位奪還をのぞんでいたのにあっさりとその夢をすてたのだから。

でもファルヤ王女のような女性は、皇帝の愛を他の女性と分かつことはできないんはずだ。彼女は本当ににこのような状態(ただムラト皇帝のそばにいるという状態)だけでやっていけるのだろうか?

アティケはまた刀持ちで小姓頭の部屋を訪れた。そしてこの間の返事を尋ねた。彼は丁寧にこたわったが、そんなこアティケがあきらめるようなことはない。だがアティケは彼も自分がすきだと勘違いしていた。 

小姓頭の心は彼女の姉にあったのだ。エステルも仕事で宮殿を訪れていた。そして小姓頭に話しかけるが彼は冷たい態度を取った。

小姓頭はこれからアティケの姉に会いに行こうとしていたのだ。アティケの姉はというと約束の場所に行くかどうか迷っていた。

どうしても宮殿に残りたかったバヤジトの母はカシムの件をバヤジトから聞いた。するとそれをすぐ利用して、彼女は宮殿に残れるように画策を始めた。

キョセムはかつて息子を息子の兄に処刑された悲しいいつらい経験を持っていた。

ムラトがカシムに同じことをしないかと、恐れていた。どんな小さな裏切りでもその先は死が待っている。今夏の事件はかなり重い罪になるのだ。そのことをバヤジトの母が知ってしまった。息子を持つと母親は本当に苦労するばかりだ。

キョセムも息子が多くて大変だ。彼女の息子たちは決して幸せな人生を送れたとは言えない。まさかイブラヒムもバヤジト兄に話したことがカシムを追い詰めることになるとは気づくはずもない。

口は禍の元。誰かに何かを話す時、気を付けたほうが良い。イブラヒムバヤジトに話したのは自分の気持ちをか軽くするためだったし、バヤジトが母親にカシムのことを話した時には、その情報がカシムを追い詰めるために使われるとは考えてもいなかったのだ。

同じ情報を人が得たとき、その人の立場や気分や考え方によって、その情報の使い方が全く予想のつかないものと変わっていくことがあるのだ。カシムのお話は分かりやすい例だと思う。

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