ポロス 古代インド英雄伝 22話 ダレイオスは雄弁に語る

 プルの申し開きの時が来た。プルはペルシャ王の陰謀を暴こうとするが、ペルシャの王は上手だった。

プルの申し開きは継ぐから次へと雄弁に否定していった。そして何度か応答が繰り広げられた後、王は怒り21年間の友好関係もカニシカ王子と娘の結婚も破棄し国へ帰ると言ってのけた。そして去ろうとすると、カニシカ王子が黙っていられず立ち上がった。

彼は「私を襲ったのはプルなのに、なぜペルシアを巻き込むのか」と言ったので、バムニ王はもうもう一度プルに「誰が襲ったか」を尋ねた。

するとプル自分が襲ったと答えた。

これではバムニ王も助ける手立てはない。

彼は判決を下した。

そしてプルは処刑所に連れ出された。その途中母のアヌスヤが最後の別れを言った。だが彼女の言葉は微妙だった。

「ハスティを助けてプルが罪をかぶったことは正しかった。だがインドの守護者としてこれからもペルシャからおまえはインドを守るだろう」と言ったのだ。

え!今から絞首台に向かうこの若者に未来を語るのはおかしい!

プルはもしかしたら処刑を免れるのかもしれない。

でもどうやって?

この状況では判決を覆すのは絶対無理だ。

皆が国賊と避難している中、一人だプルの姿を見て涙していたものが群集の中にいた。それはラチだった。

ラチは今パウラヴァに来ていたのだ。それともう一人あの謎の男、パウラヴァの北の果てでオウルに矢を放ち、ラチを助けた謎の男もいた。

彼はいったいったいだれなのだろう?

このドラマでひときわ際立つのはダレイオス王だ。今回も彼の演技はすごかった。特にすべてを縁切る断言し王女の手を取って去っていくとことは見事だ。

彼は「待った」の声がかかるのを予測していた。

そして予測は的中!

完璧な証言をカニシカ王子によってプルから引き出したのだった。

ダレイオス王に二バムニ王もカニシカ王子もそしてプルも操られているような感じだった。

やはり悪知恵を駆使した言葉の巧みさと、説得力のあるパーフォンマンスには、誰をも納得させてしまうものだ。

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