ポロス 古代インド英雄伝25話 ポロスはタクシラでクマと戦う
茶色が基調のタクシラ国。プルはそこに無事たどり着いた。そして王にプルは戦い挑まれるが、断る。すると王は「プルの母が意気地なしだから今の若いもんもいくじがない」などと言ったために、プルは黙っていることができなくなった。
母親思いのプルにとって、母への侮辱が何よりも戦う力の源となるのだ。プルは「たとえタクシラの王であっても母を侮辱することは許さない」と明言した。
そのころようやく王は彼が自分の妹の子のプルであることに気が付いた。そこで歓待の方法を変えた。
なんとクマと戦わせたのだ。
でもこのクマはどうやら人間が中に入っているようだ。熊の足の裏はぬいぐるみみたいだったし、動きも本当のクマに比べて遅い感じがする。ただ目だけは野生のごとくギラギラと輝いていた。
そうはいってもプルはクマに勝てずに倒れてしまった。
タクシラ王の后が一生けん命「プルは甥なのだからタクシラの血も流れているのだから」と諭すが、タクシラ王は一向に聞き入れなかった。
彼は最後までプルとクマとを戦わせてのだ。
プルが倒れるとまたまた王は母親のインド統一の夢をなじった。すると死にかけていたプルが立ち上がり、ナイフを取りに走り、一気にクマの首を切り、クマは倒れた。
なんとも今回も意識を失いかけていたプルを奮い立たせたのは母の夢だった。
インド統一という母の夢だ!それがプルの原動力なのだった。
見事クマに勝ったプルはタクシラ王に計画を話す。
それはタクシラの兵士をプルに貸すことだった。プルはタクシラの兵を率いてパウラヴァを責めるというのだ。
え!パウラヴァをせめるって?
どういうことなのだろうか?
一方ダスユに連れていかれたアンビ王子は椅子に縛られていた。ラチが母親の王妃を説得すると母はまたラチの意見を取り入れることにし、アンビ王子をダスユに置くことを許した。
この間船でダスユが襲われ多くの犠牲を出していたので、王妃はプルに怒っているかと思ったがそうでもないようだ。
ダスユの動きはよくわからない。
パウラヴァではハスティの罰が決定された。王妃の説得もあり、ハスティは釈放された。王は釈放だけでなく「一生暮らすに必要なだけ財宝を持って行け」とまで言ったのだが、ハスティの母がそれを辞退した。
こうしてハスティはパウラヴァを去ることになったのだが、プルはハスティをパウラヴァから出さないようにしてほしいと母アヌスヤに頼んでいた。
ハスティがハスティの父親を殺した犯人がダレイオス王だという事実を知れば自分の味方になってくれるに違いないとプルは考えていた。
プルはどこか甘い感じがするけれど・・・
ハスティはまた裏切るような気がする・・・・