ヒュッレムの軌跡シーズン4 14皇子の誕生を恐れる ヒュッレム

 ヒュッレムが目を覚ます。そしてファーリエとスンビュルの名を呼ぶが誰も返事をしない。

起き上がってか部屋をでて階段を降りた。

明るい茶色の髪の毛がとても似合うヒュッレムだったが、なぜか不安そうな表情だ。

廊下で急にヒュッレムは走り出した。スレイマンの声が聞こえたからだ。その声をたどって走り続けると部屋にたどり着いた。

そこでヒュッレムがみたものは? 

赤ん坊だった。

 

ゆりかごに駆け寄り抱き上げてバルコニーをみた。するとそこには一人の女性がたっていて、ヒュッレムのほうを振り向いた。

その瞬間ヒュッレムは目が覚めた。

怖い夢を見ていたのだ。

みず!と生き絶え絶えに叫ぼうとするヒュッレム。

ファーリエが水を持ってきた。

ヒュッレムは即座に

「あの女性はどこ?」

と聞いた。ヒュッレムは夢だとは気が付いていなかったのだ。それほどリアルだった。

ヒュッレムは、ある女奴隷がスレイマンの元へ行くのをひどく怖がっていた。それが夢に出たのだった。

もし皇子を産んだらどうしようとヒュッレムは夜寝るのもままならないような日々が続いた。

自分が子供を産めなくなって年を取っていくのに、皇帝は同じように年は取らない。女性だけが抱える問題だった。今更皇子をスレイマンがさずかったとしても、問題が増えるばかりだと思う。

皇子の数が増えるほど、問題も2次方程式のグラフのように急増するからだ。

ドラマではメフメト皇子は罠によってこの世を去ったとされているし、シーズン4で起こる悲劇のほとんどは皇子がらみのものだ。それなのにまだ皇子が必要なのだろうか?

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