新・オスマン帝国外伝~影の女帝キョセム~ シーズン2 E31の1 オスマンの死後10年がたった。
1話
オスマン皇帝が死に、アフメト1世の弟ムスタファから皇位を奪還したキョセムは11歳の息子ムラトを皇帝の座につかせた。1623年のことだった。
(オスマン帝国外伝の主人公・スレイマン大帝が皇位についたのが1520年だったから、かれこれ100年後のことになる。それからキョセムは10年間帝国を統治し続けた。)
だがムラトの時代反乱者が倍増した。そして反逆者たちは帝国内部までに浸透していき、帝国は混乱の一途をたどった。
そんなときムラト4世の側近が殺された。そのことに激怒したムラト4世に、キョセムは「彼らの望みを受け入れなければならない」と忠告した。以前にも同じようなことを何度もキョセムは経験をしていたのだ。
(シーズン2から主人公キョセムはベレンサートBeren Saatさんからヌルギュル イェシルチャイNurgül Yeşilçayに変わった)
「キョセムはあなたが大切なのよ。大事なのはあなたが生きのこることよ。あなたも私と御内容に忍耐しなければならないわ。今は落ち着いてください。時が来たら一掃しましょう」と言った。
そこへ大宰相のトパルパシャが入ってきた。
「反乱が今にも起こりそうです。宮殿に押し寄せてきております。ハフズパシャの首を欲しがっています」と報告したが、ムラト4世はその要求を拒否した。
するとキョセムは
「帝国は怒りと驕りで統治することはできませんよ。二歩下がって敵が誰かを確かめなくては。負けを認めない皇帝は決して勝利を勝ち取ることはできないことを忘れないで」となだめた。
それから皇帝は怒るイェニチェリの前に立とうとしたとき、逃げるように命じたフズパシャがいるのに気づいた。
彼は自分を犠牲にしてこの反乱を食い止めようと考えていた。だがもちろんムラト4世はそれを望んではいない。
ハフズパシャは皇帝にあいさつをし、イェニチェリの前に自ら進み出た。
ハフズパシャは一人でイェニチェリたちに戦いを挑んだが多勢に無勢、彼は殴り殺された。
そこへ皇帝が現れると、イェニチェリたちは「皇子たちを見せてください」と口々に訴えた。どうやらシーズン1とおんなじ問題が浮上しているようだ。皇帝の弟たちを亡き者にしようとハフズパシャがたくらんでいたとイェニチェリは思っていた。
「もし皇子たちを見せないのならあなたは皇帝にふさわしくない」とイェニチェリの一人がいった。
そこで皇子たちが連れてこられた。
みんなは「皇子バヤジト万歳!」とかけ声をあげた。この当時イェニチェリたちはますます強大になり、皇帝の権威までもゆすがすいきおいだった。
結局皇帝がイェニチェリの要請を受け入れることになったというと反乱はおさまったが、皇帝の怒りは収まらない様子だった。
場面は変わってここは海の上。ファルヤ王女がイスタンブルに向かっていた。彼女はバチカンのマルコスを殺したらしいそれでムラト4世に助けを求めに行くところだった。
反乱後2か月の間ムラトは沈黙を守っていた。
ムラトは出かけていたが、そのことをキョセムはしらなかった。いないのを知るとまた心配になった。どこへ行ったのだろう? 彼はヤフヤー師を尋ねていた。彼はそこで次の手立てを考えていたのだった。
登場人物
キョセム :ヌルギュル イェシルチャイ
ムラト4世 :
ハジアー
ラーレザル女官
ベイナムアー
ファルヤ王女 :
マーガレト
アフィタプ
シナンパシャ
トパルパシャ