新・オスマン帝国外伝~影の女帝キョセム~ 31の2 大宰相がまた悲惨なことに・・・
雨が降っている。
無断で外出した皇帝におそいかかる者たち。皇帝の付き人は一人だけだったスィラフダルのムスタファだ
ムラト皇帝たちは勇敢に立ち向かった。つよい!
ついに一人だけになった。
その者をトラへ誰が陰にいるのかを問い詰めた。
トパルパシャと答えた。
トパルとは今の大宰相だ。
その足で皇帝は姉の家へ向かった。
ゲヴヘルハンは皇帝の姉で、トパル?カラムスタファパシャの妻だった。
その時皇帝は何事もないように装い、様子をうかがった。
そして宮殿に戻ったのを知ってキョセムは安心したが「あれほど忠告しているにもかかわらず、聞いてくれないの。何か悪いことが起こりはしないかと心配だわ」と付き人に話すキョセム。キョセムの悩みの種は尽きない。なぜなら帝国は兵士たちの力に押され安定しておらず、さらにこのころムラトはキョセムの言うことを聞かなくなっていた。
どこにいたかわかった?」
と聞くがわかりませんとこたえた。キョセムはため息をついた。
一方皇帝ムラト4世は 忠臣ムスタファにバルコニーで話しかけた。
「ようやく待ちに待った日がやって来るぞ。準備は良いか?
」と聞いた。そしてこれからは私のじだいだ!と言った。ムラトは何か明日ことを起こすようだ。
いったい何をするのだろうか?
次の日の朝
ムラト4世は母を訪問した。そしてこの祝いの火にあなたの祈りを望んでいますと言った。
いつもいのっているわ。でもなぜ祝いの日なの?夕べはどこに他の?」のトキョセムは聞いた
するとムラトは
「今日重大な決定をいたします。オスマン帝国とこの世界のため」にと言った。
「あなたは悲しそうだわ。あなたの考えを教えてくれないの?」
「お待ちにください。あなたもみんなと同じように知ることでしょう」
と言って出ていった。キョセムに何も知らせなかった。
さてみんなが集まり、エヴリヤ チェレビもやってきた。(エヴリヤ チェレビはムラト4世より1歳年上。彼の旅行記はとても有名。このドラマでも懸命に皇帝の様子を絵にかいていた。ちょっと役柄の設定がマトラークチュみたいな感じですね)
皇帝がいよいよ現れた。
そして「神の許しの元に会議を開く」といった。そして
「私と帝国に対して2つの巨大な反乱者がいる。この者たちは誰か?商人の税金を横取りする者たち、宮殿を攻撃する者たち、そして私を侮辱し、人々を殺す残虐者たちである。わかったことには、世が信頼している者たちの中にも共謀者がいる」と言ってある人物を見た。そして
「さあこいトパルパシャ」と言って彼を呼んだ。彼は許しを乞うたがムラトは彼を処罰した。ある説ではトパルパシャを処刑人が絞殺したとあるが、ドラマでは皇帝自ら手を下している。彼の遺体は海に投げられたとも、ジャーミの墓に埋められたとも言われている。
海の上では例の王女が攻撃された。彼女はオスマンのムラトに救いを求めてやってきたのだったが、攻撃したのはオスマン軍だった。
宮殿の料理室ではのんびりとハジアーが飲み物を飲んでいた。驚いたハジアーはすぐキョセムに伝えに行った。それを聞いたゲヴヘルハンは・・・
ゲヴヘルハンはトパルパシャとは再婚で、彼女は1612年ちょうどムラト皇帝が生まれた年に、オクズカラメフメトパシャと結婚し、パルガルイブラヒムの家が建てた宮殿に住んだ。最初の夫が9年後亡くなり未亡人になった。トパルパシャとの間に娘サフィエがいた。彼女は後に大宰相に嫁いだ。
次の大宰相にはタバヌヤッス メフメドパシャ (Tabanıyassı Mehmed Paşa) が任命された。
そしてトパルの手の者が処罰された。