ギュルフェム妃の願い オスマン帝国外伝シーズン4 89話ハイライト
ヒュッレム亡き後、ハレムでスレイマンの面倒を見ていたのは、ギュルフェム妃だった。彼女はかれこれ50年もハレムで過ごしているのだ。彼女は痛風を患うスレイマンに献身的に仕えていた。そんなある日ギュルフェムは腫れた足の傷を手当てしながら、
「あなたに申し上げたいことがあります」といった。スレイマンは許可した。何を話すのだろう?ヒュッレムのこと?マヒデブランのこと? かと思いきや彼女の関心の的はバヤジト皇子だった。
そして「バヤジト皇子は私の手で育てたようなものです。息子を亡くしてから、すべての子供たちは私自身の息子たちや娘と思って育ててきました。特にムスタファ皇子とバヤジト皇子・・・」
「彼は小さいときからエネルギッシュで気性が激しかったけれど良い心を持っていました。彼は人を赦し、人に悪い感情や妬みを持ちませんでした。行ったことは、罰を受けるべきことです。ですがその罰は死ではありません。けっしてちがいます。
「バヤジト様にとって、イランに滞在することほど大きな罰は他にないでしょう。彼にはつらい罰だと思いますわ。どうかお願いいたします。慈悲深く、愛のあるご決断を・・・」とおねがいしたのだった。
ギュルフェム妃のこの言葉には涙が出ました。
私たちが言いたいこともこの言葉ではないでしょうか。スレイマンが是非考えを変えてくれることを心から祈ります。(オスマ帝)国のためとはいえ、息子を殺すことは決してしてはいけない!
探せばきっと、ほかに方法があるはずです。スレイマンがギュルフェム妃の言葉に耳を傾けてくれれるといいのですが・・・