トルコドラマ MOTHERで感じたことをちょこっとだけ トルコドラマMother
ついにMotherが最終回を迎えました。最後はあまりにも急な展開で、これまでの行ったり来たりは何だったのだろうと思うような終わり方でした。
思いもかけない形でジェンギズが亡くなり、メレクの将来を阻むものはなくなり、幸せになれたわけですが、心からメレクの幸せを喜べない何かが残りました。
なんだかシューレがかわいそうです。彼女はもともとは優しい奥さんで幸せだったのに、突然シングルマザーになったために苦労の連続でした。
ジェンギズにあってからというもの、ずっと不幸のまま(本人は幸せだと感じていた時期もあったようですが)で、最後は殺人罪で捕まってしまいました。
このため最後はメレクだけでなく、ハサンともいっしょに過ごせなくなってしまいました。勿論罪を犯したのですから同情の余地はないかもしれませんが、いい人に会えていたら(メレクも含めて)シューレの人生も変わっていたかもしれないと思うとかなり残念です。
ギョニュルは今まで罪を犯していなかったのに、なぜ最後にあんな形で問題を解決しようとしたのでしょうか?今までのギョニュルらしいふるまいとは思えません。
メレクは虐待されて本当にかわいそうでしたが、嘘を平気でつくような子供になってしまっています。生きのびるためには仕方がないことだったのかもしれませんが、ゼイネプのメレクへの接し方が最善だとは思えません。ゼイネプはしばしばメレクにそうするように仕向けていました。
さて最後に主人公のゼイネプですが、日本ドラマ MOTHERの母親像とはかなり違っていると思います。
どちらかというと日本ドラマのストーリーのほうがよかったかな? と思いました。
日本ドラマでは、虐待されている子をほおっておけなかったために主人公の奈緒は、彼女を助けて逃亡し、つかまります。そこまでは同じでしたが、そのあとが全く違いました。
最後は二人ははなればなれになります。20歳の 継美(トゥルナ役の日本名)に手紙を渡し、継美を故郷へ返します。
日本ドラマではジェンギズのような悪い人は初めにちょこっと出てきただけで、その後のドラマのストーリーにはほぼ関係しませんでした。 シューレにあたる母親仁美もあまり出てきませんでした。
リメイク版だとここまでも違うのかと驚くばかりですが、トルコ特有の何かを感じます。
ゼイネプもはじめはメレクのために行動していたと思います。でも途中でだんだん自分のエゴからとも思えるような執着ぶり?をメレクに対して示します。
それだけでなくゼイネプが父を殺めたのが自分だと知った時もなぜか違和感を感じました。ふつうならすごくそのあと悩むと思うのですが、意外とさら~~~と通しすぎたような感じでしたね。
最期はシューレとジェンギズがいなくなってゼイネプはメレクと幸せになるわけですが、自分たちばかりが幸せだからと言って本当に幸せになったといえるのでしょうか?
メハサンの父は母親に殺され、メレクの母は殺人者になりました。この傷をメレクとハサンは背負って生きていかねばなりません。
できれば日本のドラマの結末と同じように、メレクは自分の母親シューレの元でそれなりに暮らすという形になったらよかったと思います。
皆さんはどう思われますか?