初めてジェンギズに立ち向かうメレク Mother ハイライト

 少し前ジェンギズの言う通りにしなかったといっシューレは叩かれた。彼女の目ははれていた。

ジェンギズが家に戻ってきた。玄関にゼイネプの身分証明書が落ちていた。それをみつけたのが運悪くジェンギズだったのでまたシューレはとがめられた。なぜゼイネプが来たことを伝えなかったかと。

するとシューレはゼイネプという言争いになった事実を話したが、ジェンギズはまたシューレに危害を加えようとした。

ジェンギズのような男は思い込みが激しく、自分がこれだと思ったことは、事実に関係なく、いつでも事実として受け取ってしまうのだ。

それを見たメレクは

ドラマ始まって以来初めて、ジェンギズに対抗した。ストーブの石炭用の小さなスコップを手に持った。そして母を助けようと初めて勇気を出して立ち向かった。

(メレクのこの変化は何なのだろう?)

だからと言ってジェンギズが容赦するはずもなく、メレクの手からちいさなスコップを取り上げ、メレクを脅かし、二階にあがった。

ひとまずこの時は、メレクのおかげでシューレは助かった。

ジェンギズがいなくなった後、彼女は

「彼は怒ったときにああいう話しかたをするのを知っている話ね。何もするつもりがないけれど。朝になればわすれるわ」とメレクを慰めようとしたが、

メレクはわあわあ泣き出した。この種のことで今まで我慢して泣いたことはなかったのに、きたのに、今回ばかりはメレクはどうにもできなかったようだ。

そして

「いいえ、私は忘れないわ。どうやって忘れることができるというの。どうかどうしたらわすれられるか教えて、」と叫びながら、近づくシューレを拒否した。

メレクはもう限界なのだ。それにゼイネプの家では人間らしい生活も経験してしまった。こうしてまた元の生活に戻ることはメレクにとっては難しいのだ。

そしてなんとも恐ろしいことを口に出した。

メレクはこういったのだった。

「彼が死ねば、そうすればみんなが救われるのに・・・」と。

メレクは土壇場のところまで来ていた。そこでシューレがとった行動とは・・・

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