ギョニュルが危ないジェンギズがすぐそこに・・・トルコドラマMOTHER 58話ハイライト

メレクは至福の時間を過ごしていた。何故ならギョニュルが家に来てくれたのだ。彼女はスープを作ったり、ハサンをかわいがったり、メレクを喜ばせた。中でもメレクはギョニュルが自分を忘れないでいてくれたことが一番うれしかった。

おなかをすかせていたハサンもギョニュルのスープを飲んで満足して眠った。二人きりになったメレクとギョニュル。

メレクは「さかるおばさん」と呼んだ。そして彼女の手を握り、「またきてくるよね?」と聞いた。ギョニュルは「もちろんくるわよ。一人にはしないわ。今度来るときいっしょにきてもらいたいひとがいるかしら?」と聞いた。ゼイネプのことを遠回しに聞いたのだがメレクは話をそらして、

「ほらこれを見て」    と言って人形を見せた。道端で売っていたあの人形だ。

「まあ上手によくできているわね」とギョニュルは褒めた。そして立ち上がり、台所へ行った。そして電話をシナンにかけたのだ。

そして「ゼイネプにトゥルナ(メレク)のことを話した?」と聞いたシナンは

「伝えられませんでした」と答えた、「なぜ」ときくと

「ドゥルが自殺しようとしたんです。それで病院へ駆けつけたところです」

といったのだ。そうなのだ、ドゥルはアリにふられて自殺しようとした。そんな感じのする女の子ではない思っていたけれど、アリのことでは相当参っていたようだ。

驚いたギョニュルは「すぐに行くわ」と言うと、「来なくてもいいですよ、何かあったら電話しますから」と答えた。

でも「いいえ、行くわ」と言って電話を切った。

そしてすぐに家を出ようとしたそして「自分が来たことはママには内緒にしてね。スープはアイセルさんが持ってきたことにね」と言うとメレクはウインクした。

ギョニュルはそれを見て、笑いながら、「これはどういう意味なの?」と聞くとメレクはもう一度ウインクをしながら「了解!」という意味よと答えた。ギョニュルも真似して「そうなのね、わかったわ」とウインクをしかえした。そして二人は笑った。

メレクにとってこんな小さなしぐさでも、一緒に笑うことのできる誰かがそばにいてくれることはとても幸せなことだった。

ギョニュルは抱きつきキスをした。

だがそこへジェンギズが突然戻ってきた。ギョニュルはかえる準備をしていたが、ドアのたたく音がした、「ドアを開けろ」とジェンギズが怒鳴った。

驚いたメレクとギョニュルは立ちすくんだ。

明かりがついているのにドアが開かないので、怒ったジェンギズは自分でカギを開けてなかにはいった。

中にはいるとジャンギズはまた怒鳴った。だがメレクの様子がおかしい。彼女は寝室の方を気にしているようすだった。そこでジェンギスは「なにをみてるんだ?」と中に入っていった。

実はギョニュルは寝室にとっさに隠れたのだった。

部屋に入ったジェンギズ。でもそこには誰もなかった。ギョニュルは窓から逃げたのだ。そうとは知らずジェンギスは「何故窓を開けっぱなしにしているんだ」と怒って、窓を閉めた。それから

「メレクに出てけ」とまた怒鳴ったので、メレクは居間に戻って、ほっとしたようにため息をついた。ジェンギズに怒鳴られながらも、ギョニュルにあえてメレクはとても安らかな気持ちになっていたが、ゼイネプのことは一切ギョニュルと話そうとしなかった。メレクにとって一番会いたい人はゼイネプなのだが、彼女はその気持ちを心の奥にしまいカギをかけたのだった・・・・

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