デフネの妹がキュタフヤに( 優しいバヤジト!) オスマン帝国外伝シーズン4 74話ハイライト
ヌールバーヌ―の策略で、バヤジトは毒殺されるところだったが助かった。バヤジトは今度こそ決着をつけようとセリムのいるマニサに向かったのだが、ヒュッレムが二人のけんかを仲裁し、バヤジトは何事もなく(?)キュタフヤへ戻った。
彼を毒殺しようとしたデフネは部屋にいた。牢屋ではなくてなぜ部屋なのかというと、彼女はバヤジトの子を身ごもっていたからだ。バヤジトも本当にかわいそうだ。愛するフーリジハンがヌールバーヌーに殺され、愛する人を失った悲しみを埋めてくれた女性は、ヌールバーヌーの命の元、バヤジトに毒を盛ったのだ。さらに彼女はバヤジトの子まで授かっていた。自分を殺そうとした母親を持つ子供が生まれてくるのだ。
バヤジトはクタフヤにムドルとデフネに会いに行った。そして
「お前の運命は変わらない。子供が生まれたあと処刑されるのだ」というと
「私の命にはもう何のいみもありませんわ」とデフネが観念したようにいうと
「少なくともむなしく死ぬことはないぞ。お前の妹は無事だよ」と言って、「アーたち」と呼ぶと、デフネの妹が走って入ってきた。姉に抱くつくデフネの妹・・・
二人はバヤジトによって無事再会を果たしたのだった。
なんとももはや、言葉がない。バヤジトはなんと寛容な人なのだろう!
自分を殺そうとした人の妹を助けさらに殺そうとした人に会わせてあげるなんて!
私にはとても考えられない ・・・
バヤジトは少し気が短いところもあるが、情の熱い、正義を好む好青年だ。そのせいか空気を読んで、上手に立ち回ることは苦手だ。自分の良いと思ったことはとことんやるし、そうなると誰の言葉も耳に入らなくなる。
今回はヒュッレム妃の様態が急に悪くなったために、セリム打倒と言う当初の目的を遂行しなかったが、ヒュッレム妃以外の人に耳を傾けることはない。バヤジトが一番恐れければならないのは、自分の行き過ぎを止めてくれる存在を失うことだ。デフネにさえこんなに優しいバヤジトをスレイマン皇帝も理解してくれるといいのに・・・