新・オスマン帝国外伝~影の女帝キョセム~ シーズン1  79話後半・80話前半 オスマンの息子が亡くなり、別の息子が生まれた

79話後半

 キョセムの元をハリメがやってきた。キョセムはサフィエのことを「私の父、妹、息子を彼女のせいで亡くした。それにオスマン皇帝と私の間を裂いたわ」

というと、ハリメは「それらすべてのことが起こったにも関わらず、彼女を尊敬していたわね。あなたをここへ連れてきたのはかのじょだわ。そしてあなたを育てたわ。

するとキョセムは

「一時は彼女をすばらしいと思っていたわ。 美しさ、ぜいたくさ、賢明さ、勇敢さに驚嘆したわ。彼女が私の味方だったならば、こんなんことは何も起こらなかったわ」というとハリメは

「残念ながら彼女は敵だったわ。

オスマン皇帝は遠征から戻らないかもしれないわ。あなたの子供を殺したのよ、死んでほしくないの?少しやすらかになりたくはないの」

というと、キョセムは席を立ち「おこなった事の報いを皇位を廃することで償うのよ、彼の命ではないわ。決して勝手なことはしないで。オスマン皇帝の命を奪うことは、私の命を奪ったことと同じよ」と言った。

ハリメは圧倒されて声が出なかった。

(あれ?でも先日イスケンデルが亡くなった時、ズルフィキャルと話していたことと少し違うみたいだな。その時はキョセムはオスマンの命を奪うみたいな話だったけれど、皇位を奪うということだったのか)

そのオスマン皇帝はどうしているだろうか? 

ついにイェニチェリたちが反乱を起こしてオスマンのテントに詰め寄った。

オスマン皇帝はテントから出てきた。そしてポーランドの王が和平を提案してきたこと、そして皇帝はそれを受けいれたこと、そしてイェニチェリのみんなは戦争をおわりにしてイスタンブルに戻れる発表した。

ああよかった。


どうやら反乱はおさまりそうだ。

さらにフセインパシャが罷免されたことも公表した。これはオスマン皇帝には 満足のいく結果ではなかったが、イェニチェリの意向をのんだことになる。だがオスマンは帝都に戻ったらキョセムの力を排除するつもりだとといった。

ところでムスタファはどうなったのだろう。彼はまた幽閉されていた。そして自分は皇帝だというのだった。どうやら気がおかしくなっているようだ。

 遠征から戻ったオスマン軍。

中でもサフィイェの手下でオスマン皇帝を亡き者にするように命じられていたスレイマンにジェンネトが

「サフィイェ様はもういないわ。誰があなたを守るのかしら?」と言うと

「誰にも頼る必要がないよ」と答えたが内心は穏やかではなった。するとジェンネトは

「殺されたアーたちをいっぱいみてきたわ」と脅かた。ジェンネトはキョセムの息子メフメトのことで彼をうらんでいたのだ。

この男がメフメト皇子に罠をかけ彼を死に追いやる直接の原因を作ったからだ。だがこの男は最後まで生き残り、最後にはキョセムたちの敵として勝利をおさめることになる。

ジェンネトはキョセムの皇子たちへの贈り物を届けに来た。皇子たちは幽閉されていた。だがムラト贈り物をいらないといった。キョセムは自分たちのことを忘れてしまったというのだった。

ジェンネトは優しく「そんなことはございません。彼女はいつのあなたたちのことを思っていますよ。あなたが行ったことをお聞きになったらとても悲しみますわ」となだめると、「いや(言っては)だめだ」と言って贈り物を受け取った。

 ヒューマシャーとオスマン皇帝が話していた。オスマン皇帝はサフィイェの墓を彼女の息子メフメトの墓の隣に埋める許可を出した。

「サフィイェ・スルタンは真のスルタンでした。彼女の名声は私の名声です」とオスマンはサフィイェを讃えた。そのことに彼女は深く感謝した。そして

「ハリメ様とキョセム様をサライから追放した」と聞きました。 

というと、彼は

「もしイェニチェリが従っていらば私は今ここにはいなかった。ウィーンにいたはずだった」というと、ヒュマーシャーは

「キョセムスルタンはオスマン帝国にはおにもつですわ。彼女を追放しない限りは、法を守ることはむずかしいですわ」 と言った。そこへズルフィキャルがはいってきた。彼が来たので、出ていこうとするヒュマーシャーにオスマン皇帝は留まるように言った。この時ヒュマーシャーとズルフィキャルの関係はイスケンデルのことで完全に崩壊していた。

「私がいない間に何が起きたかわからぬが、ズルフィキャルと離婚することは許さない」とオスマン皇帝はきっぱりと言った。

「お許しください、私はもう決めました。このほうが二人のためにより良いのですわ」というと「皇女様は正しいです、皇帝様。結婚は終わりです」と彼も答えた。

するとオスマンは

「私が終わったといわなければ、終わらないよ」 というのだ。なぜオスマンはこういうのだろうか?

オスマンは「あなたがたに帝都をまかせるのだから」と。そこで、「どこへ行くのですか」とヒューマシャーが尋ねた。

「巡礼に行きます。聖なる地ハレミシェリフへ」と答えた。イスタンブルはヒューマシャーが統治ことになった。勿論キョセムは大反対だ。だがよく考えてがえてみるとキョセムの息子たちは安泰だ。ヒューマシャーは皇子たちを、守るこそすれ、害を与えることは決してしないからだ。

 そこへイェニチェリのアリアーがやってきた。キョセムは「準備せよ」と命じた。

ズルフィキャルはやめた方がいい止めると、「本当はシリアまで行くつもりだ」と答えた。

「 新しい軍隊を初めから作るつもりだ。私に完璧に忠誠を誓う軍隊をだ・・・イェニチェリの体制を変えるときが来たのだ。中にいるすべての反逆者たちを一掃するつもりだ。」

すると「 自分の息子たちをイェニチェリにしましたから、彼らは遠征に出かけず、その代わりに商売をしているのです。彼らの一部は結婚さえしています。彼らは他の仕事をするようになりました」とズルフィキャルもいまのイェニチェたちには満足していないようだった。ズルフィキャルが若いころとはイェニチェリの質が変わっていたのだ。

本来イェニチェリは世襲制ではなかったし、以前の多くは海外から連れてこられた供たちを教育して皇帝に絶対忠誠を誓うように育て上げられていた。

「そのために法は乱れたのだ。私はかつてのよきルールに戻したいのだ。すべてのイェニチェリが私にのみ忠誠を尽くすような・・」

するとヒューマシャーは

「キョセム妃や他の誰でもない皇帝の命令以外はじっこうされないようにね」

というと「それは大変難しいです、それ大変危険なことです. 兵士たちが知ればすぐに反乱を起こすでしょう」とズルフィキャルが言った。

「みんなは私が巡礼に行ったと思うだろう。彼らがここで言い合っているうちに、私は宝をもって、皇子たちと共にアナトリアに行くつもりだ」と言った。(皇子たちは連れていくつもりなのだ)

キョセムとオスマンのあいだにたたされたズルフィキャルはどちら側につくのだろうか。

オスマンは御前会議で巡礼に行くことを言うとイスラム長老が反対した。きまりではいけないことになっているらしい。 敵に対して警戒したためにつくられた決まりのようだ。留守にしている間に謀反が起こるかもしれないし、敵たちが押し寄せてくるかもしれない。なので皇帝は簡単には帝都を空けられないのだった。みんなが「もう一度考え直してください」とお願いするが、オスマンは「決定したことだ」と言って強硬に押し切った。

その時庭にいたオスマンの息子オメルが事故で鉄砲の弾にあたって死んだという知らせが届いた。 放心状態のメレクスィマを抱きいたわるオスマン。ジェンネトは

「皇子様はゆりかごの中で眠っていらっしゃいました。何が起こったのか全く分かりません」 と言った。

 ハリメはディルルバーに激怒していた。

「気でも狂ったの? どうしてこんなことを!ダウトの考えよね!」と怒鳴った。どうやらハリメの娘夫婦が計画し行ったことのようだ。彼女はキョセムから自分たちを救うために行ったといった。「小さな皇子の命を奪ってすることなの?」とハリメはどなった。

「ムスタファの将来のためよ、だれにも慈悲をかけるなと言ったでしょう。心配しないでください。オスマン皇帝は私たちではなくキョセム妃を処刑するでしょう」 と彼女は答えた。

オメルははキョセムがやったと思い、キョセムはハリメたちがやったと思った。ハリメが恐れているのはキョセムであり、他のみんなを信じさせてもキョセムは自分が無実であることを知っている。ハリメの恐れていたのはこれだった。

そしてその通りになった。キョセムはやってきて、宣戦布告をして去った。キョセムとハリメは別々の道を行くことになったのだ。

ズルフィキャルはキョセムが絶対しないといったが、オスマン皇帝はどう判断するのだろうか?

オスマンはムラトを訪れた。

「ねなかったのか。手にあるのは何だ?」と聞くとムラトは黙って見せた。

「私が怖いか?」

「私は何も怖くない」

「私は怖いよ。 手が血でぬれた皇帝になることが怖いのだ」

「もうなったでしょう?」というとオスマンは出ていった。ムラトはメフメト兄が絞殺されるところを見てしまったのだ。それからはオスマン兄を憎んでいた。

 80話前半

キョセムは部屋で妹が描いた絵を眺めながら一夜を過ごした。

翌朝、オスマン皇帝の前にアリアーたちがが現れた。

「ここで何をしているのだ?」

「お許しください。ですがキョセム様の追放を承認することはできません」

というとオスマン皇帝は「お前さまのつもりだ」と言って刀を抜いた。 

するとイェチェリ達全員も刀を抜いた。

これは危ない。今にも争いが起こる様相だ。

そこへキョセムが現れた。そして「皇帝様」とあいさつした。そして亡くなった皇子に対するお悔やみを述べた。するとオスマン皇帝はまた怒った。そして

「私の命に従い、すぐの意帝都から去れ」

と言った。二人の間の誤解はとけないままだった。

一方アキレの子が生まれた。アーキレはイスラム長老の娘だ。双子が無事生まれた。一人が男の子で一人は女の子だった。 

「昨日息子を失った

今日神は二人の子を与えてくださった」とオスマンは神に感謝した。

「これは奇跡ですわ。神があなたのいたみを取り除いてくださいますように」とアキレは言った。

 オスマンは子供の手を取り、しばしのやすらぎを得たのだった。

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