新・オスマン帝国外伝~影の女帝キョセム~  シーズン1 29の1 サフィイェの死

オスマン皇帝たちは遠征に出かけた。その途中でイェニチェリたちの反感を買った。

そこでオスマン皇帝はみんなの前に出て鎮めようとした。イェニチェリたちは

「皇帝には忠誠を尽くしている。悪いのは将校たちだ」と抗議した。彼らが自分たちを抑圧し、は裏切りの罪で無実の兵士たちが殺されたといった。

 「オメルパシャ、フセインパシャが皇帝にウソを伝え私たちの間を悪くしたのです」と訴えた。兵士たちに囲まれたオスマン皇帝たち、さてオスマン皇帝はどうするつもりだろうか?

失意のヒューマシャーは家でうずくまっていた。そこへサフィイェが来て、「ズルフィキャルが裏切り、イスケンデルが殺されたとキョセムが言ったけれど本当か」と問い詰めた。ヒューマシャーは無言で涙を流した。

キョセムの元へ戻ったズルフィキャルを彼女は褒めた。キョセムには次にオスマン皇帝を退位させるという計画が残っていた。キョセムはオスマンが遠征から戻ったらそうするつもりだった。だがサフィイェがオスマン皇帝を殺す計画したので、彼は戻ってこれないかもしれない。

するとズルフィキャルは

「オスマン皇帝は他の方々とは違います、故アフメト皇帝に預り物です。他の子供たちと同じように彼も守ることを彼に誓いました。ですからどうかおきさき様おやめください。おやめにならなければ、私を敵とするでしょう」と言った。

 前線では「冬が来るから帝都へ戻ろう。そしてフセインパシャを退かせよう」と兵士たちは口々に言った。

ヒューマシャー母に誤るが、母はおこらなかった。やさしく

「すべてが終わったのよ」と言って去った。残されたヒューマシャーはやりきれなかったろう。だがサファイェはビュルビュルに「キョセムに会いにいくわ。私たちは本当の家に戻るのよ。みんなが私たちを待っているわ」と伝えた。

ムム? サフィイェはあきらめていなかったようだ。何をたくらんでいるのだろうか? 

「ジェンネトへ来たことを知らせよ」とサフィイェは門衛に言った。彼女が出かけたのは宮殿だった。

サフィイェは出迎えたみんなの方へ向かい、そして昔のことを思い出していた。サフィイェが権力を握っていたころのことをだ。それから何も言わずにキョセムの元へ急いだ。

「何しに来たのか」とみんながいぶかしがる。ほんとに何のためにきたのだろう?

そのころオスマン皇帝の敵が和平を求めてきた。オスマンは勝利なくしては戻らないと頑固に言い張ったが、兵士たちは戦うつもりがなかった。

サフィイェはコーヒーを用意させた。するとキョセムが来た。

「何故に呼んだのですか」キョセムは聞いた。サフィイェは「ふたりだけにして」と付き人に言った。みんなは外に出ていった。

「私たちは皇帝妃の中の皇帝妃であり、私はサフィイェ妃です。誰にも授けられなかった人生を私たちは与えられているわ。私たちはこの宮殿で天国を味わったわ。そして地獄もね・・・愛も悲しみも死も経験したわ。反逆もね・・おかげさまで私には後悔がないわ」というと、キョセムは微妙な顔をした。サフィイェは続けた。

「他のものが何を言おうとも、私たちはすべてをオスマン家の将来のためにしてきたわ。人生の最期にもう一度戦ったわ。このため(オスマン家の将来のため)にイスケンデルを皇位につけたかったのよ。でも成功しなかったわ。あなたがそれを私たちから奪ったわ。」

とだんだん息がくるしそうに話し始めた。

「私たちは今まで希望をもって戦ってきたわ、私は負けても希望を失わなかったわ。でもあなたは私の希望である息子を殺したのよ、キョセム。私は数年前あなたに本当の皇帝妃のみがこの指をはめる権利があるといったわね。これはあなたの物よ」とわたそうとしたが力が尽きて渡せなかった。彼女は自ら毒をのんだようだ。それに気づいたキョセムは付き人たちを呼んだ。

ビュルビュルが医者を呼ぶ。するとサフィイェはビュルビュルに

「呼ばないで、あなたはもう自由よ、私はあなたを解放したわ」と息絶え絶えに言った。

「いえ、いいえ、いけません たすかりますよ」と彼は言うが、

サフィイェは指輪を落とし、ビュルビュルにもたれかかった。

(この指輪はスレイマンがヒュッレムに初めて送ったプレゼント緑の指輪だった。それがドラマではヒュッレムの遺体と共に葬られる予定だったが、ヌールバーヌーの侍女ジャンフェダーがヒュッレムの遺体から引き抜き、それをヌールバーヌーに渡した。

この指輪のためにファーリエは無実の罪をきせられて命を落とした。盗んだ形で手に入れたヌールバーヌーはそれをしばらく隠し持っていたが、スレイマンの死後セリムが皇位につくとそれを公に指にはめた。

そしてヌールバーヌーからサフィイェに与えられたようだ。ここのところはドラマでは詳しくわからないが、ヒュッレムの指輪は今キョセムの手に渡った)

スレイマン大帝の孫ムラトの嫁サフィイェはこうして長い生涯を閉じた。

そうかあ、彼女が宮殿に戻るといったのはこういうことだったのか。最後宮殿で逝きたかったのだ。

彼女の棺は宮殿から担ぎ出された。担ぐのはビュルビュル、ハジアーたちだった。母を見送るヒューマシャーの顔は青白かった。埋葬後ヒューマシャーは祈りを捧げ泣きながら去っていった。自由人になったビュルビュルはどうするのだろう?

ハジアーはキョセム妃がいつでも戻って来いと言っていると伝えると、「私は戻らない、戻れないよ」と答えた。

「ではどうするんだ?」ときくと、

「ヒューマシャスルタンと行くよ、私、が必要だからね」と答えた。

あれほど犬猿の仲だった二人がサフィイェの死を前にして仲良しになったようだ。 ハジアーは心からビュルビュルを心配していた。ハジアーはビュルビュルの肩を叩き祖hして去った。

オスマン皇帝はこの時宮殿にはいなかった。オスマン皇帝は戦いを拒否し続ける兵士たちを治められず、和平を余儀なくされた。

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