ギョニュルはついにメレクの家のドアを叩いた。トルコドラマMOTHER 58話ハイライト
またまたジェンギズはシューレを急がせていた。どこへいくのだろうか?
そこへメレクが走り寄ってママ家に食べるものが何もないのと言った。するとシューレは 「今日はなんとかして、明日なにか買うから」
「お金をくれれば・・・」と言うと嫌そうにシューレは小銭をわたした。するとこれをジェンギズが
「これは私たちのタクシー代だぞ」
と横取りしてもっていってしまった。メレクの手にはなにものこらなかった。シューレも何も言わなかった。この間はひとかけらのチーズを取って食べてしまったし、ギョニュルが持ってきてくれた食べ物はめちゃめちゃにしたし、まったくしょうものない男だ。ハサンがいなければ逃げ出していたかもしれないけれど、それにしてもメレクはよく耐えているなあ・・・
悲しいはずのメレクだけれど、二人が出ていった瞬間長椅子に寝ているハサンのところへ嬉しそうに飛び込んで行って、
「ハサン!家に二人だけよ。好きなだけあそべるわね」と嬉しそうに話しかけた。
メレクはおなかがすいていてもジェンギズがいないだけで心が落ち着いたのだ。いれば何を言われるかわからないし何をされるかわからない。ジェンギズはメレクが何をしてもネガティヴな反応をする。鬼の井沼になんとやらと言うことわざ?をよく聞くけれど、メレクにとってジェンギズは鬼そのものだった。
二人が出ていくの見いたものがいた。ギョニュルだった。
おなかをすかせたメレクたち。空っぽの冷蔵庫を見た。そしてちょっとしか残っていないスィートを溶かして飲み物を作って飲ませた。
でもハサンはおなかがすきすぎて泣き続けた。赤ん坊はおなかをいっぱいにして、おむつを取り替えてあげれば、病気以外はほぼ泣き止む。眠い時にも泣くけれど、おなかがすきすぎてはいくら眠くてのないものだ。
そんなハサンの面倒をメレクは本当によく世話していた。ハサンもメレクの愛をいっぱい受けて育っている。
その時ドアのたたく音が聞こえた。メレクはドアを開けた。驚いたメレクは一瞬言葉を失ったが、次の瞬間ギョニュルに抱きついた。
サカルおばさんというと
ギョニュルは「クズーーーム、大きくなったわね」と言った。すると部屋の中でハサンの泣き声がした。ギョニュルはその声に引き寄せられるように中へ入ってい行った。ギョニュルに初めハサンを紹介するメレクはとてもうれしそうに、いつもあなたのことを(ハサンに)話していたのよ」と言った。
それかはあなたなのね箱を置いていってくれたのは?」と聞くとギョニュルは笑って「そうよ」と答えた。あなたがとても恋しかったわ、わかる?」とまたメレクは抱きついた。
メレクにとっては長い長い一年半だったことだろう。 ギョニュルたちと別れてそんなに月日が経ってしまっていたのだ。その間メレクはハサンの面倒を見ながらなんとか生き延びてきた。
ギョニュルはメレクの好きなヨーグルトのスープ(ヨーグルト・チョルバス)を作ってあげ、二人はそれをのみ満足した。
メレクの笑顔が見られたほんとによかった。この笑顔を見ると、ジャヒデがどんなに残酷な嘘をついたのかとわかり、悲しくなる。その嘘はメレクから微笑みと愛と希望を奪ったのだから・・・
(アナトリアの中部の街に住んでいた時のことだけれど、ヨーグルトのスープは客さんをもてなすとき最初に出すスープだった。私はあんまり好きではなかったけれどトルコのみなさんはよく食べていた。あと定番のサラダはチョバンサラタスと言うのだけれど、それはおいしかったあ)