民衆に襲われそうになったヒュッレムを助けたのは・・・ オスマン帝国外伝シーズン4 67話ハイライト
フェルハトアーがあわててスレイマン皇帝のところへやってきた。ヒュッレム妃が民衆に襲われそうになっていると伝えたのだ。
ヒュッレムは占い師を尋ねた。そのことを知ったファトマ皇女が、民衆を扇動させるよう部下に仕向けたのだ。
知らせを聞いたスレイマンは急いで馬に乗りかけつけた。ムスタファの死後二人の関係ぎくしゃくし、次期皇帝候補に関しても意見が異なり、関係は修復されないままだったが、こうしてヒュッレムが危ないとわかるとスレイマンは無条件に駆け付けるのだった。やはりヒュッレム妃を愛しているのだ。皇帝の妃が襲われたとあっては皇帝のメンツが立たないという側面もあるので、自分の権威をまもるためかも知れない。
ともかく助けに向かうスレイマンは、年は取っていたがとてもかっこよかった。久しぶりにスレイマン大帝!を見た感じがした。
ヒュッレム妃は占い師に占いをしてもらった後、家から外へ出ようとしたが、玄関には民衆たちがどっとおしよせていた。とても出られるような状態ではなかった。
スンビュルはヒュッレムの行くところならどこにでも付き添っていたが、この時「外に出ないでください」と言った。民衆は彼女の命を望んでいるのだ。彼らはムスタファのかたき討ちをしようとしていた。
そこへ白馬にまたがって懸命に駆け付けるスレイマンが見えた。ヒュッレム妃は確かに危うかった。みんなが棍棒をもって騒いでいる。今にも彼女を叩こうとする様子だ。
ヒュッレムはそれでもドアを開け歩いていった。
すると民衆たちは不思議にもさっとひき、道を開けたのだ。なんとまあ!おどろくべきことよ!だがそれがヒュッレム妃だった。彼女のオーラが人々を静まらせたのだ。善良な民衆は誰一人として手を出そうとはしなかった。
だが一人だけは違った。ファトマ皇女の回し者が、石でヒュッレムを襲おうとした瞬間その男は倒れた。後ろから矢が飛んできたのだ。矢を射ったのはスレイマン皇帝だった。
男が倒れた瞬間、民衆はその男とスレイマン皇帝に目がいった。そのすきにヒュッレムは無事馬車に乗り込み宮殿に戻ることができたのだった。