バヤジトはコンヤへセリムを倒しに出発する オスマン帝国外伝シーズン4 84話ハイライト

 ついにバヤジトはセリムを倒す決心をした。デフネと別れのあいさつを交わした。

「必ず戻る。けっしてひとりにはしない」と約束した。

それからバヤジトは兵士たちに

「勇者たちよ、時は満ちた。コンヤに向かって出発する。アナドル・カラマン・アダナの君侯たちが強力な兵を連れて、コンヤ平原で我々を支援してくる。これは無実の者たちの戦争だ。獅子たちよ、神があなた方を祝福してくださいますように」と言って剣を抜き兵士たちを鼓舞した。

そしてバヤジトたちはまっすぐコンヤヘ向かったのだった。

一方セリムたちもバヤジト軍へ退治するためにコンヤ平原へ向かっていた。

遠くにバヤジトを見るセリムは怖気づいているような感じもしたが、バヤジトの顔に恐れはなかった。

個人的にはバヤジトの方がはるかにいろんな面でセリムを上回っていたが、彼はスレイマン皇帝の心を得ることができなかった。

もしかしたら実直で正義を好み策略を嫌う生来の性質があだになったのかもしれない。スレイマンにバヤジトは誤解されるような言動をとってしまうことが多かった。

天下を手に入れるのには良い性質だけでは無理のようだ。一方セリムは自分自身をよく知っていたに違いない。自分が酒を飲みやめることもできない弱い人間なのだと知っていた。だからこそ周りの優秀な人物を取り込み、彼らの意見を聞きながら、スレイマン皇帝をたて、物事を決めたのだ。それがスレイマンの目には従順に映ったのかもしれない。

さあ、いよいよ、これからスレイマンセリムの連合軍対バヤジト。アナトリア君侯連合軍の戦いが始まるぞ!

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