ミフリマーフとバヤジトの固、二人の絆が固い。オスマン帝国外伝シーズン4 83話ハイライト

バヤジトはアマスヤに行くことになったが一度キュタフヤへ戻ったのだった。そこでバヤジトはその後兵士を集め始めた。

その時スレイマンから手紙が届いた。「直ちにアマスヤに行くように」に使者の持ってきた手紙に書いてあった。バヤジトは、「行く」と答えた。この使者と共にミフリマーフも来ていたのだった。

「何故反抗しているの。なぜアマスヤにまだ行かないのですか」とミフリマーフは心配そうて尋ねた。

「不義が行われたからだ。セリムの罠のせいでアマスヤにはいくのは御免だ。兄上はアマスヤから死への道へと向かったのだ。同じ間違いを犯したくないのだ」というと、ミフリマーフも「アマスヤが何を意味するか分かるわ。でも何があってもここに手は皇帝の意に逆らうことになるわ。セリムがの望んだ通りになってしまうわ」という。

「セリムの望みは皇帝によって私の命を奪うことだよ。これは自分ではできないからな」バヤジトは言った。

「セリムは皇帝にあなたが兵士を集めていることを手紙で知らせたそうよ。皇帝がこの中傷に耳を貸さないように私は大変だったわ」というとバヤジトは無言でミフリマーフを見つめた。

急に不安をなったミフリマーフは

「バヤジト?あなたは兵士を集めてはいないわよね?」と聞いた。すると

「一歩一歩近づいてくる死に何もせずだまって座っていろとでもいうのか?」と答えた。

「信じられないわ、なんてことを!母上に約束したでしょう」と声を荒げた。

「私は約束を守った。だが彼らは私にほかの方法を残さなかったのだ。将来にあるのは勝利か、死だ!」とバヤジトは言い遠くを見つめた。この時のバヤジトの決意は固かった。

ミフリマーフも止めることはできなかった。

 それからデフネはミフリマーフに会い、「どうか皇子様を一人にしないでください、お願いです」と懇願した。

「皇子は貴方をとても敬愛しています。あなたは彼にとってヒュッレム妃様とおなじなのです。それにこれはすべてヌールバーヌーの仕業です。セリム様に悪知恵を与えているのは彼女なのです。彼女は悪魔ですわ」とデフネは言った。

「勿論この火事を消さなければならないわ。あなたと私でね。兵士を集めるのをやめアマスヤに行くように説得しなければなりません!」

でもデフネはスレイマン皇帝が許してくれるか心配だった。ミフリマーフも

「結果はどうなるかわからないわ、でもアマスヤに行く方がよいのは確かよ」

というとスンビュルが

「その通りです。アマスヤにいくほうが良いです。火から遠ざかるのがよろしいかと」というと、

「あなたがおっしゃる通りに説得しますわ。でも何があっても私は彼の味方です。皇子様のどんなご命令にも従います。命を捧げます」というとミフリマーフは満足そうに、

「そうね、いつもそのようにね。でも戦いが始まったら止めことはできないわ。ともかく戦いさせないようにしなければ」と答えた。なんだかミフリマーフは風格が出てきた。まるでヒュッレム妃のようだ。

だが肝心のバヤジトはまだ激怒しており、戦いを阻めそうにない。スンビュルと二人でミフリマーフは心を痛めた。

そして彼女は考えた。「母上だったら何をなさるかわかるでしょう?」とスンビュルに話しかけた。ヒュッレム妃亡き後スンビュルはミフリマーフに仕えた。

ミフリマーフは「バヤジトの命を奪いたいものは、まず初めに私の命を奪うことになるわ」と決意し、バヤジトにもう一度会いに行った。

「貴方の過ちを正すまでここから離れないわ。心してね」と言うとバヤジトは微笑み、

「あなたが私のサライにいることはただ私を喜ばせるだけです。ずっとここにいてくれたらうれしいです」

というと、ミヒリマーフは皇帝の胸の痛みを話し始めた。するとバヤジトは

「ムスタファ兄に起こった出来事は忘れられません。というが、ミフリマーフは皇帝の逆鱗に触れないためにアマスヤヘ行ってちょうだい」

と懇願するように諭した。

「行くよ、ミフリマーフ心配しないで」と彼は答えた。

「本当に行くわね?!」とミフリマーフ。

「皇帝様のご命令だから私は行くよ、アマスヤへいく・・・」と静かにいった。ミフリマーフはバヤジトの手を握って、安心した様子だったが、そのあとのバヤジトの様子を見てまた不安になって

「何を考えているの。何をしたいの」と聞いた。

「貴方に隠し事はしないよ、家族で信じられるのはあなただけだからね。少し時間が必要なのだ」と彼は言った。

「なんのために」と彼女は聞いた。

「アマスヤで兵士を集め続けるつもりだ。(軍隊が)十分強力になったところでセリムのところへ戦いに行くのだ。それでおわるのだ」というと、彼女はびっくりして

「他に方法は残っていないの?ほかに希望は何のかしら?」と聞いた。

「矢は放たれたのだよ、ミフリマーフ」と答えた。「皇帝もセリムもこのことを忘れてはいない。すぐにでも機会があれば私を殺すから」

ミフリマーフは悲しくてうつむいた。

兄弟が戦うなんて耐えられない。ヒュッレム妃にも遺言でそれだけは避けるようにと頼んでいたのだから。だがバヤジトの決意は固かった。

「私の美しいいお姉さま。もうあなた以外に誰もいないのだよ、私の味方でないなら、私を支援しないなら、今いってくれ」

というとミフリマーフはキリッとした口調で「兵を集めて、力をつけて、私はあなたに誓うわ。あなたの味方よ」と言ってバヤジトを抱きしめた。

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